【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:国産ロボット開発、現場主義徹底が重要」から
2012/12/26
2012.12.25 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:国産ロボット開発、現場主義徹底が重要」から
ロボット大国の日本に国家戦略が必要
コラムの著者 久間和生氏(三菱電機常任顧問)は、ロボット技術をICT、ナノテクノロジーに続く第3の共通基盤技術として開発を加速するように提案している。
○広いロボットの応用
久間氏によると、『ロボットは人間の思考や行動を支援・代替する装置の総称』であるという。この意味において、産業、災害対応、医療・介護、宇宙、清掃向けなどのタイプがあるという。
さらに要求される機能や性能は用途ごとに異なるという。
- 原発用:放射線に強い半導体チップやセンサーが必須。大出力の無線や光ファイバー通信機器も必要。
- 次世代の産業用:単一作業だけでなく複数の組み立て作業がこなせる
我が国は、自動車や半導体、液晶向けロボットは世界一の生産量を誇るロボット大国である。
○ロボット大国の課題
技術的に米国に後れを取っているのは、フレキスブル(柔軟)に環境変化に対応できる能力をもつロボット開発である。いわゆる現場でつぶしのきく性能を持つモノで、米国用の軍用ロボットは先んじている。
このような先行に対して、我が国の政府は各府省が全体的な戦略なしにバラバラな次世代ロボットの開発を進めている。つまり、安全基準を整備して、設計・評価技術や使用部品、ソフトウェアの共通化といった国家戦略の視点が欠けていると久間氏は指摘する。開発に際しても徹底した現場主義が重要でフレキシブルな対応が取れるロボットの開発が必要である。久間氏は、総合科学技術会議で、ICT、ナノテクノロジーに続く第3の共通基盤技術として開発を加速するように提案しているという。
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