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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:延期型マーケティング」から

2011.6.9   日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:延期型マーケティング」から

投機(見込み生産)から延期(受注生産)のバランスをみる延期型マーケティング

コラムの著者 中央大学商学部の三浦俊彦教授が語る、投機と延期の関係は、供給と需要が一種の静的な生産と動的な購入モチベーションの変化のせめぎ合いと受け取れる関係に似ている。見込み生産の前提には、計画生産の前提である供給量が一定であることがあり、変化を望まない。変化が多いと無駄、無理、ムラを生みコストがかかり、最悪、不良在庫を抱えることになる。一方で顧客のニーズは刻々と変化し、流行に左右され、経済環境にも影響を受ける。ニーズは動的であり、シーズは静的であれば、そこのバランス調整が取れないと、事業はうまいかない。

三浦教授が仰る、延期型マーケティングは、製品の製造プロセスに投機(見込み生産)でありながら、延期(受注生産)を組み込むことを事例として上げている。ベネトンは、投機として、生成りのセーターを対象生産してからコストを下げ、延期の目線でニーズに応えて好みの色を後染めで製品化する。ハンバーガーチェーンの事例でも主力商品のハンバーガーは、その場で焼き上げる「延期」、しかし付け合わせのポテトやアップルパイは既成でコストを下げ「投機」とする。

生活者のニーズの変化に追従するにはこのような延期型マーケティングも有用だ。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「会議を変える勘所⑨:アイデア湧く空間に」より

2011.6.9  日経産業新聞の記事「会議を変える勘所⑨:アイデア湧く空間に」から

アイデアの質を高める会議室やツール

  コラムの著者 博報堂ブランドデザイン 竹内慶氏が、5人程度の小集団でアイデア出しをする場合の具体的な会議室やツールへの示唆をしている。同氏のポイントを示そう。

【会議室のネタ出しのための環境整備】(5人程度)

  • 少し広い目の会議室(20平米以上で動き回れる程度)
  • 1つのテーブルで参加者の上下関係等が強調されないようにランダムに着席
  • テーブルの隅にはコーヒーやお菓子を用意。
    • 自由な雰囲気になる
    • 立ちあがってコーヒーをいれるといった行為自身が気分転換になる
  • ホワイトボードはできれば複数。消し書きすることで思考が停滞するのを防ごう
  • 人数分の付箋と数枚の模造紙を準備

【アイデアの発散と収束】

  • 最初は、付箋に一人ずつ思いついたことを記入
  • 付箋の内容を皆と共有しながら模造紙に張って発表
  • 模造紙を拡げて近い話題等をまとめながら、壁に張る。目線を変えてみることで、さらにアイデアを出す
  • 張る位置を高くしたり、低くしたりすることで目線を変えるのもよい
  • ホワイトボードは、発散用、まとめ用とわけて使うのも手
  • ホワイトボード等ツールで思考が中断されないようにする

 【会議室の工夫の例】

  • 靴を脱いで入る会議室
  • 4面ホワイドボードの会議室
  • バーのように飲んだり食べたりして立ち話をする会議室
  • 壁の色を赤(発散)、青(収束)として部屋を変える会議室

ビジネスパーソンで多くの時間を使う会議室。知的生産の向上として使い方やツールなど一工夫してみるのも良いかも。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:『滅苦』にすがる」から

2011.6.8  日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:『滅苦』にすがる」から

経営とはもともと「ヒトを育てる」仏教用語

コラムの著者 ジャーナリストの川崎由香利氏は、東日本大震災以前から、「断捨離」ブームや「考えない習慣」(▶ 参考)の著者 小池龍之介氏の「ブッタにならう苦しまない練習」(▶参考)の兆候はあったものの、震災後、すべてがヘドロとなり凶器にもなる現実から、モノを持つことに対する疑問がわいてきたという。

ブッタは言葉以前に「幸福」や「成功」の軸からリーダシップ論のようなビジネス書は多く出ているが、「人生そのものが苦であり、苦をどう滅するか」という根本的なテーマ変わってきたという。「幸福」とは、今までは、モノや地位など外的な結果を得るという考えから、「滅苦」という「不安や孤独、寂しさを感じることはない」、「他の幸せ、繁栄を喜べる」に変化している。

結果だけを求める欲は苦のもとだが、原因を見極めて向上する「意欲」は仏教では良しとする。「経営」も本来、仏教用語であり、人を育てることとされる。ブッタの「滅苦」は、こういった意味から、ゆるぎない人生軸を整えるマネジメント術として広がるという。経営行うものとして自照しなければならない。


【新規思考ツール】MindManager Version 9 for Macの日本語版が6/23に発売

すでに、マインドジェット社のニュースリリースにあるように、やっとWindows版の機能が搭載されたMindManagerがマック版でも発売される。

今回は、同ニュースリリースによると、

”既存のMindManagerマップに対して、コンテンツインポートエクスポートを簡単に行なえるほか、オフラインでも、Office for Mac 2011、iWorkアプリケーションとの互換性を備えている。”

とのこと。これにはちょっと期待。さらに、MindManager 8でJCV Ganttの機能をWindows版では統合したが、マック版も今回で統合されるようだ。

気になる価格だが、新規ライセンスの価格は、3万4545円(税込)となっている。(以下の英文サイトでは、英文版で$249。 税金と為替レートのことがあるから価格は微妙 think

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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「マネジメントの肖像④ギルブレス夫妻」から

2011.6.8   日経産業新聞の記事マネジメントの肖像④ギルブレス夫妻」から

科学的管理法の集大成

コラムの著者 ブース・アンド・カンパニー岸本義之ディレクターが示す今回の人物は、ギルブレス夫妻 だ。フランク・ギルブレスとリリアン・ギルブレス夫妻は、前回のテイラーのアプローチと同様に労働者の観察研究からはじまった。特に最も効率の良い「動き」を追求し、動作研究として知られる。動作研究は当時、労働者の動きを16のユニットがある(現在は18)と結論を導き出し、その分析記号にサーブリグと名付けたという。(夫妻の名前の逆読みをアレンジしたもの)分析記号を記録し、取るべき作業手順を求めるものであった。

テイラーに端を発し、フォードが実践し、ギルブレス夫妻が集大成を行った科学的管理法は、今は労働者を非人間的に扱うとして不人気だが、当時は、無駄・無理・ムラの開放こそ「幸せ」につながるとの信念があったという。

ちなみにコラムによると、グルブレス夫妻をモデルにした映画「12人のパパ」(Cheaper By the Dozen)で夫フランクはかなり「効率の専門家」として描かれているそうだ。(▶参考