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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「パテントNOW:国際障壁を越える農業関連知財」から

2011.4.12  日経産業新聞の記事「パテントNOW:国際障壁を越える農業関連知財」より

異種業界の参入で生む農業の競争力

コラムの著者 国際特許事業化アドバイザーの大鐘恒憲氏は、世界的な課題である食糧危機を回避する意味で食糧増産に向けた取り組みは重要であると指摘する。米国モンサントと日本でのPCT(国際特許協力条約)による国際出願が熾烈な競争を行っている。

これからは米モンサントにような国際農業メジャーに負けない資本力が必要で、その候補として全国の地域JA(農業協同組合)があげられる。まだ特許件数は及ばないが、旧来の農業体験の有無に依らず、自動車やエレクトロニクス分野の異業種参入で、国際的な経験や知識、人脈を利用して、十分な潜在力があるという。

知財分野から見れば、農業の競争力は、このような業種を越えた協働作戦が重要と指摘する。

センサー技術をのエレクトロニクスを利用して高い収穫率を得る農法も実際動き始めている。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:復興の大計は誰が描く」から

2011.4.11  日経産業新聞の記事「眼光紙背:復興の大計は誰が描く」より

この国の復旧・復興のグランド・デザイナーは誰なのか?

今回の大震災後3月末にコラムの筆者は宮城県石巻市から仙台市の沿岸部を車で走った様子をコラムで語っている。

日本製紙、東ソー、東北ドック鉄工、JFE条鋼といった機械や資材がぐちゃぐちゃに散乱した工場群。凄まじい津波のエネルギーとヘドロ様な不快な臭気が漂うその風景から、復旧・復興という言葉を受け入れるには程遠いと感じたという。

ところが被災した多くの企業がひたむきに操業再開に向けて動いている。不屈の精神には脱帽。ただ、壊れたものを作り直すではなく、津波や地震対策を含めた広域なグランドデザインが必要だという。

本来はグランドデザインは政治家が提案すべきであるのに、国難に際してリーダーたる人物とそのリーダの下に結集していく習慣が不在だという。震災直後に世界から贈られた讃辞に対して次はどうこたえるのか?confident


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「英タイムズ紙の2010年世界大学ランキング上位校の女子学生比率」から

2011.4.11  日経産業新聞の記事「英タイムズ紙の2010年世界大学ランキング上位校の女子学生比率」より

欧米有力大学に及ばない日本の大学

コラムでは、欧米有名大学で50%を超えているのに対し、日本で最高位の26位、東京大学で20%と大きく差がひらいている。大学が少子化時代への対応とダイバシティー(人財の多様性)を考える際に理工系学部での女子学生、研究者の比率をあげることは社会的な評価を落とすことを避けるためだという。

欧米も90年代までは理工学部を中心に女性比率は低かった。そんな中、活動推進策(ポジティブアクション)を各大学が取り入れ、20年越しの成果が出てきたというわけだ。

日本でも上智大学の理工学部では、研究者のキャリアに関する国際シンポジウムを開催。欧州の大学の女性科学者を招き、問題解決の経緯やアドバイスを語ってもらっているという。同大学は、研究者にメンターにも就任してもらい、若手の女性研究者を支援する制度を昨年から始めているという。

日本での最高学府での活動に今度追い付いていないのは、意外に男女雇用均等法以後大手企業の活動かもしれない。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「気になる真実:室温調整、首都圏は空調頼み」から

2011.4.11  日経産業新聞の記事「気になる真実:室温調整、首都圏は空調頼み」より

一過性でない節電対策、首都圏では生活様式の見直しを

コラムでは、ウェザーニュースの1月17日から19日の調査で、冬の室内温度の高い都道府県をランキングし、首都圏の節電対策に問題を提起している。

同調査によると、1位北海道、2位秋田県、3位青森県と北国がランキングしているのは予想が出来るものの、5位に東京都、6位神奈川県、7位千葉県、9位埼玉県と、暖房温度を決めるのは外気温ではないことが分かる。さらに首都圏4都県の「寝るときにかける布団と毛布の枚数」ランキングで、埼玉が16位、千葉が18位、東京が23位、神奈川が27位と中間的な順位。ということは、首都圏では厚着等しないで、空調の設定温度を上げた生活様式であることが分かるという。

原発事故で、夏場は1千万キロワットの電力不足が見込まれている。大口の25%削減、家庭でも従来比の15%減を達成しないといけない。となると、一過性でない節電努力が必要。生活様式を見直さざるを得ないだろう。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の特集記事「ものづくり現場発:京都を行く①」から

2011.4.8  日経産業新聞の特集記事「ものづくり現場発:京都を行く①」より

異種間融合(AxB⇒C)と改善(A⇒A’)を脈々と京都伝統に

コラムでは、西陣織の技術を茶葉を包むティーバックに活かす山中産業を紹介している。

西陣織と聞けば京都の伝統産業。祖父が起業した西陣織の帯製造事業を父あ、手工芸品やラッピングのリボンに活かし、85年にはティーバックやコーヒーフィルターへと事業を拡大してきた。

そこに流れるのは、繊維の性質を知り尽くした上での応用だ。帯製造で知った布の性質。さらに手工芸品で培った加工技術で、紙ではないティーバックやフィルターをいち早く合成繊維で実現した。今や高級茶葉用として市場の3割を持っている。

さらに同社は海外進出をユニチカと共同で開発した生分解性フィルターでエコ意識の高い欧米に打って出る。

伝統は変わらず守るのは、技術の基礎、それを異種間融合や改善を通して新規事業としていく姿は、未だに衰えない。京都の伝統を愛し、進取性に富む気質は、VBや新規事業の規範になる。