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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「人を動かす図解力⑦」から

2011.3.30  日経産業新聞の「人を動かす図解力⑦」より

図の魔力―目的がいつの間にか見た目の良さになってしまいがち

コラムでは、どうしてもプレゼン資料の内容ではなく、見た目に良いモノを作ろうとする魔力について解説。

さて、この魔力から逃れるには?コラムの著者 池田千恵氏は、以下の準備から始めるという。

先ずは、時間の無駄を省くために、

  • A4ノートを8分割してページ番号を振り、スライドの流れをイメージしてラフスケッチする
  • パソコンでの清書はスケッチの後

を行うことを薦めている。

次の魔力からのヒント:

①図のストックファイル(テンプレート)をつくる

良く使う表現や図、フォーマット、フレームワークなどをストックファイルとしてテンプレート(ひな形)として1つのフォルダに集めておく。

文字入力などはダミー文字(XXXXなど)を入れておく

②簡単なイラストは検索せず、自分で作る

三角や四角、円など簡単な図形を使って検索に時間をかけることを避ける。

  • □(四角)+▽(逆三角)で✉(メール)
  • ●(円)+■(四角)で人物
  • ⇒(矢印)を90度回転させて家を表す など

③オンライン検索には制限時間を設ける

際限なく検索するのではなく、10分なら10分といった時間内までで検索を切り上げる。

何れにしても、見る相手に内容を的確に伝えるのが目的であって、見た目の良さでないことを再認識しよう。cherryblossom


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「哲学で拓くBIZテク⑩:メルロ=ポンティに学ぶ『身体力』」から

2011.3.29  日経産業新聞の「哲学で拓くBIZテク⑩:メルロ=ポンティに学ぶ『身体力』」より

身体は世界と人の心をつなぐインターフェイス

コラムでは、フランスの哲学者 モーリス・メルロー=ポンティー (▶ 参考)の両義性をあげて、身体と心の関係について触れていいる。両義性とは、ポンティーによると、身体というものは自分のものでるかにようで必ずしもそうでないという主張に由来する。手で体のどこかを触って、触れたところに意識をしていみると、まるで触っているものが自分の手でないように思えることで、身体の両義性という。

自分の意思で身体を動かしているようで、実は身体が先に何かを感じ、頭にそれを伝えることもあるという。そう考えれば、歩く時に頭で考えて身体を動かしているのではなく、身体は想像以上に無意識の部分で勝手に存在し、生きている。

問題は、身体の悲鳴を頭で認識しないときが危険だという。つまりストレスや過労で身体が弱っているとき、知らず知らずに心もネガティブになってメンタルヘルスでいう心身症になる可能性もあるという。

デカルトは心身二元論で心と身体を別に捉えたが、ポンティーは、むしろ、身体こそが、環境と心をつなぐ重要な役割を演じていると主張した。インタ―フェイスの身体が正常に働かないときに、周辺環境(世界)と心をつなぐことができず、正確に捉えられないことになる。そこで、コミニュケーションに支障ができ、それがまた新たなストレスとなって、こころを病むことなるというのだ。ポンティーの哲学から学べるのは、身体をいたわり、休息と活動のバランスを取ることだといえる。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:それでも変わらぬ産業構造」から

2011.3.28  日経産業新聞の「眼光紙背:それでも変わらぬ産業構造」より

東北関東大震災の後に何が起こるのか

コラムでは、戦後の復興と比較して、今度の大震災後の変化を予想している:

戦後日本の復興の原動力は、戦前から続く高度な教育水準と豊かになりたいというエネルギーだという。今回は、教育水準の低下と少子高齢化など人口構成の問題があるという。

【コラムの予想】

  • エネルギーの供給構造は明確に変化。ただし、産業構造までは変化しない
  • 国の財政は一段と厳しい状況になる。ただし、大胆な歳出の見直しや日銀のインフレ対策は出てこない
  • 東北から生産基地を海外に移す動きが活発になり、雇用問題が深刻化
  • 企業のグローバル化の加速
  • 倹約生活の長期化と生活様式のエコモードへの変化

何れも大胆ではないが、厳しい現実は当面変わらない。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:『ストックデールの逆説』」から

2011.3.25  日経産業新聞の「眼光紙背:『ストックデールの逆説』」より

究極状態で耐え抜いた米軍・将軍の秘密

コラムでは、「ビジョナリカンパニー2飛躍の法則」でも紹介された、米経済学者ジム・コリンズ著の「ストックデールの逆説」(▶参考)について触れ、大震災で我々が克服しないといけない気持ちを解説している。

ストックデールの逆説

どれほどの困難にぶつかっても、最後にはかならず勝つという確信を失ってはならない。
そして同時にそれがどんなものであれ、自分がおかれている現実のなかでもっとも厳しい事実を直視しなげればならない。

凄まじい捕虜生活。8年にわたる開放の希望もない収容所で、彼のサバイバルの秘密はこの言葉にあった。勝つという確信と現実を決して楽観視しないこと。

大震災で、事態は甘くない。それを直視しつつ、最後は復興する(勝つ)ことを確信して、一歩一歩すすむのが、老将軍が身をもって示した戒めだ。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:あの日から『買い物』が変わった」から

2011.3.24  日経産業新聞の「眼光紙背:あの日から『買い物』が変わった」より

大震災で海外が学ぶこと

コラムの著者の在日アメリカ人が震災以後ライフスタイルが変わったことを取り上げ、エコに対する考えが大きく変わったことを示唆している。

著者も米国で節電やエコといった習慣(知識では十分に理解していても)にならないことを体験したことがある。先ず、稼働中であって夜間の工場やオフィスは、防犯と安い電力料金のお蔭で、消灯することをみたことがない。冷暖房も欧州に比べ、十分すぎるほど整っている。そんなアメリカ人が、大震災で知った省エネルギーの重要性は、大きな変化の兆候かもしれない。