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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の特集記事「メードバイJAPAN、第2部新興国で『世界標準』①」から

2010.11.22の日経産業新聞の特集記事「メードバイJAPAN、第2部新興国で『世界標準』①」から

新興国発の発想が新「世界標準」を生む

コラムは、これまでの日本発で設計開発し、「引き算」で機能をおとして安価とする、標準的な製造が岐路にたっていると指摘する。2つの事例がある。デジタルカメラメーカーとしての富士フィルムと、工業用ミシンのJUKIミシンの挑戦だ。

富士フィルムの挑戦は、現地価格の分析と高機能維持、利益追求にある。設計、生産パートナーである台湾のODM先でのプラットフォーム(ひな形)を徹底的に見直し、こだわる部品はお互いの協力で開拓したという。品質を落とさず、部材を安価に買えるような設計を追求。結果、利益率を確保した原価低減に成功。新興国での販売はもちろん、逆輸入として日本、欧州にも投入してすそ野を広げることに成功した。いわば、新興国で製品を生むことが世界標準になったわけだ。

JUKIミシンも、新興国の内需に注目。小さな中国での工場を徹底調査して、過剰品質を顧みて、従来の最低価格帯よりもさらに2割も安い商品を提供できた。ここでも新興国発の商品作りが成功のカギになっている。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:MBA教育、日本置き去り?」より

2010.11.19の日経産業新聞の「眼光紙背:MBA教育、日本置き去り?」から

大学教育までがガラパゴス化

コラムでは、米国の若者が、中国、香港、シンガポールといった大学へのMBA取得熱が高まっていると報じている。つまり、アジア、特に成長著しい中華系のビジネススクールに進んだ方が、将来の人脈づくりの有利との判断だ。

ファイナンシャル・タイムズ(FT)紙のランキングでは、中欧国際工商学院(CEIBS)、香港大学、香港科学技術大学、シンガポール南洋理工大が上位に入っている。実績やブランド力も欧米の有名校に負けないという。

さらに学校間の連携では、高麗大学(韓国)、復旦大学(中国)、シンガポール国立大学で共同のMBA教育を始めている。新興国人脈の獲得が学生の人気の的だ。

翻って日本の大学はどうか?英語での講義は少なく、カリキュラムの見直しも遅れている。ダイナミックさもかけている現状では、海外から優秀な人材を集める魅力には欠けているという。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「博士が語る実践の経営⑭」より

2010.11.19の日経産業新聞の「博士が語る実践の経営⑭」から

日本の経済の低迷と閉塞感の要因は女性、若人、外国人を経営から排除した非多様性

コラムの著者藤田氏は、痛烈に日本の経済の低迷、閉塞感を説いている。多様性のある取締役と若い執行 役員の登用が欧米の専門経営者や新興国の若い創業者に立ち向かえる方法の1つという。55年定年役員制度もそれを促進する手段だという。

経営での多様性の欠如は確かに企業改革の阻害要因を生む。円高、技術優位性の崩壊、国際化の遅れ。考えれば、要因は他にあるのではなく、自社自らの経営姿勢に要因があるとの指摘だ。円高であっても予兆がある。技術優位性や国際化も中長期計画の立案を行う際に綿密な市場調査があったはずだ。問題は、これらの分析データをもとに原案を執行する際に、海外企業のスピード感や感性に、自社の経営陣が追いつき、追い越せるかである。

モノポリーの怖さは、企業を真綿で首を絞めるように見えないものだ。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「ヒットの経営学、成熟の壁を越える④」から

2010.11.18の日経産業新聞の「ヒットの経営学、成熟の壁を越える④」から

商品の強みを弱みと観るトップと現場が「共食い」を脱却する

コラムでは、ホチキスのマックスとエリエールの大王製紙の「共食い」離れの記事だ。両社に共通するのは、主力商品のシェアが高いこと。つまり、新製品の企画にとっては、自社製品が競合だ。共食いを起こさずに、如何に新規の需要を呼び起こし新製品を投入出来るかにかかる。

小型ホチキスで40枚まで対応すること。自社の中期計画で一度は企画するものの、営業と開発のすり合わせがうまくいかず、一旦は消えた企画だあった。マックス社長の三井田氏は、片手でオフィスで個人利用が見込める新企画の取り下げを思いとどまらせ、自ら陣頭に立って新開発の針を開発。見事、同社の国内出荷額の3割を超えた。

5個で2~3百円の汎用品ティシュ。価格下落を止めるため、大王製紙は動いた。鼻が痛くならないティッシュとして自社の高品質商品との共食いを避けるために「立ち位置」の決定が重要であった。トップの指示で購買者に聴きつつ、汎用品とこう品質商品との隙間を見つけたのは、現場であった。「狭い道でも踏み込んで単価を上げるのがマーケティングだ」と言い切る。

商品の強みと弱みをトップは俯瞰しながら、数字だけで意欲を判断せず、現場に常識を破る環境を整える。両社は、「共食い」脱却のヒントをそこに見出した。


【ヒット商品】ネタ出しの会 デジタルハリウッド大学大学院電子工作部の活動

筆者が顧問で活動を進めている、電子工作部。米大手科学系書籍で有名なオライリーが主催する、make: Tokyo Meeting 06 (東工大大岡山キャンパスで開催)に出展。

通称、デジハリはCreaterの学校と思われがちですが、ハードウェアも含め、すべてをデザイン。

出展者や参加者の笑顔が、今の日本のチカラと信じたいhappy01