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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:コロナ危機、実感はこれから」から

2020.6.11   日経産業新聞の記事「眼光紙背:コロナ危機、実感はこれから」から

短期的な危機対応だけでは経済危機の方は収束しない

 コラムの著者は、首都圏もようやく緊急事態宣言は解除され、新型コロナウイルスの感染拡大防止を最優先とした状況は脱しつつあるが、危機を実感するのはこれからだという。

〇コロナ時代に合わせた産業構造のパラダイムシフトにどう合わせるかが、生き残りの課題

 コラムの著者によれば、緊急事態宣言が解除されても、多くの産業で感染防止のガイドラインを遵守する必要がある。ガイドラインを守ると、設備や施設の稼働率はほぼ半減するという。需要側も、訪日外国人も大幅減少の状況で、飲食、娯楽、観光といったサービス業は厳しい状況が続く。政府が支給する持続化給付金や家賃補助の施策も当面のしのぎに過ぎず、稼働率を戻すには、ワクチンや治療薬の開発が前提であることから、1年以上はかかるだろう。

そこまで行かなくても多くの経営者は従来のビジネスモデルが成り立たないと実感するのは時間の問題で、廃業など厳しい選択が迫られる。短期的な対策だけでは、コロナ禍後のビジネスは成り立たない。デジタル・トランスフォーメーションを中心とした産業構造のパラダイムシフトにいつ対応できるかにかかっている。🦠📃✒️😷🎡🧺😷💻📺🏢💴📊😷🔎⚡️🌍happy01♿️👦👧🚹🚻🚺🦠🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:コロナが問う起業家の行動力」から

2020.6.5   日経産業新聞の記事「眼光紙背:コロナが問う起業家の行動力」から

大災害がインターネットの世界を広げてきた

コラムの著者は、ヤフーの小沢隆生COOの言葉を借りてコロナ禍が大きな変化を呼び、起業家は行動を起こすべきだと語っている。

〇コロナ禍を技術の進化につなげる図太さが必要

 コラムの著者によれば、小沢氏はとある若き経営者候補のオンラインセミナーで、

「僕は、1994年にインターネットが絶対に来ると思った。コロナ禍は当時に相当する、すごい変化だ。ここで行動が起こせるか?」

と強調したという。

確かにインターネットは20世期の終わりに世界に普及し、人々の生活を変えてきた。その節目が、ちょうど、人々に不幸をもたらした天災とは無縁でないことがわかる。

1996年1月の阪神・淡路大震災では、企業向けインターネットプロバイダーであったIIJが立ち上げた安否掲示板が注目を浴びた。誰にでも開かれたネット空間に膨大なデータがもたらされた国内最初の事件であったという。2011年東日本大震災をきっかけに開発されたのがLINEである。これは知っているもの同士がやり取りする閉じた空間の居心地が多くの若者に受け入れられた。いずれも起業家の行動力が問われる時であった。

では、コロナ禍はどうか。すでに進んでいるのが「ネットとリアルの融合」であろう。遠隔診療、遠隔授業や在宅勤務でのビデオ会議などもこの事例である。個人が主役のD2Cと呼ばれる、EC(電子商取引)も注目されている。非接触技術もキャッシュレス決済などを進化させる。コロナ禍は人類未曾有の不幸である。しかし、技術の進化に結びつける図太さが今こそ必要であろう。🦠📃✒️😷🎡🧺😷💻📺🏢💴📊😷🔎⚡️🌍happy01♿️👦👧🚹🚻🚺🦠🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「日経XTRENDから:グーグルが提唱『パルス消費』」から

2020.6.11   日経産業新聞の記事「日経XTRENDから:グーグルが提唱『パルス消費』」から

グーグルが名付けた消費者の検索行動

 コラムの著者 中山 洋平氏(日経クロストレンド2020年4月24日付、ライター)は、これまでの消費行動とは異なったスマートフォンでの購買行動に関してグーグルの考察について述べている。

◯蝶が蜜を探すように突然パルス的な購買につながるスマホ時代の傾向

 中山氏によれば、スマートフォンを操作中に瞬間的に物が買いたくなり、商品を見つけ、購入まで終わらせる消費行動をグーグルは「パルス消費」と定義し、そこでの情報検索について調査、研究したという。2019年末の同社の調査でパルス発生と購買行動との間に「時間差」があることがわかったという。

そこには消費者に情報検索行動が、目指す商品購入までの道が一本道ではなく、無秩序で消えたり現れたりする現象も見えた。そこでグーグルは、8つの潜在的な動機をもち、消費者はその間を揺れ動く、まるで蝶が花を飛び回り、気ままに蜜を吸う行動に似ていることから、「バタフライ・サーキット」と名付けた。8つの動機とは、

  1. 気晴らしさせて
  2. 学ばせて
  3. みんなの教えて
  4. にんまりさせて
  5. 納得させて
  6. 解決させて
  7. 心づもりさせて
  8. 答え合わせさせて

であった。さらに8つの動機を

  • 気になった商材の情報を集めている「さぐる」状態
  • 収集した情報を絞り込んでいる「かためる」状態

の2つのモードの間を行き来していることも把握したという。これが「バタフライ・サーキット」であるという。さらに、その特徴として、

  • 複数のカテゴリーで並行して発生
  • ある商品やサービスのバタフライ・サーキットが終わると、それに関係する新たなバタフライ・サーキットが生まれる
  • 消費者の感情で対象の商材にバタフライ・サーキットがうまれるかどうかに依存する
  • 消費者がそれほど興味がない商材でも情報検索をしている間に興味がうまれバタフライ・サーキットが発生
  • 最初は本命の商品を買う決心をしていたのに、別の商材を買うのは、当初に最初の商材からネガティブな体験があった可能性がある

といったことも分析できたという。

さらに興味深いのは、スマートフォン世代以外には、このようなバタフライ・サーキットは起こらず、従来の「認知⇨興味⇨比較検討⇨購入意向⇨購入」という一本道的な消費行動をとっているという。調査では、2〜3割がPCを使った従来型で、それ以外はスマートフォンを使ったバタフライ・サーキットが生まれる消費行動であったという。これからのマーケティングでは、2〜3割のターゲットから大きな需要のあるバタフライ・サーキットの消費行動にどう対応するのかが課題であろう。👛📶💻🛠⚓️💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇺🇬


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:トヨタ社長の起業家精神」から

2020.6.10   日経産業新聞の記事「SmartTimes:トヨタ社長の起業家精神」から

起業家精神は何もベンチャー社長だけではない

 コラムの著者 榊原 健太郎氏(サムライインキュベート代表取締役)は、自分の故郷の名古屋市も日本のトップ企業トヨタがあるが、同社の社長 豊田章男氏に起業家精神のあふれるリーダーとして注目しているという。

◯新規事業などの開発に強い意欲を持ち、リスクに対して果敢に挑戦

 榊原氏が注目するのは豊田市の起業家精神であるという。世界でも屈伸の大企業でありながら、日本のみならず全世界の人間の移動を支えているという。榊原氏が商用でアフリカのルワンダにいったとき、日本から遥かに遠いアフリカの人々をトヨタの自動車が支えていることを垣間見て感動したという。

これまでアントレプレナー(起業家)は一般的に新規事業などの開発に高い意欲をもち、リスクに対して果敢に取り組んでいる人たちを指していると榊原氏は定義している。さらに、特にそのリスクについて注目し、ほとんどの人が避けたがるところを世の中のためになると率先してリーダーシップが取れる人も特にアントレプレナーであるとしている。豊田氏はこのタイプで、今回のコロナ禍も「地球と共に社会と共にすべてのステークホルダー(関係者)と共に生きていく」と決意を述べているという。榊原氏は、このような大企業のアントレプレナーや起業家を発掘し、両輪を動かして世界を幸せにしたいという。🚘🚛🚗💻🛠⚓️💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵🇺🇬


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:未來への投資、今こそ」から

2020.6.9  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:未來への投資、今こそ」から

今起こっているのは総需要の低下ではなく需要のシフト

 コラムの著者 フィル・ウィックハム氏(米SOZOベンチャー創業者)は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が方法論は変わったが、VCのパフォーマンスに大きな影響を受けてはいないことについて語っている。

◯VCも投資額を上げるためVBの取捨選択期へ

 フィル・ウィックハム氏は、VC(ベンチャー・キャピタル)であるが、多くのシリコンバレーの投資先にはコロナ禍の影響は受けていないという。その理由は、投資先が未来志向であり、すでに折り込み済みでの投資だからという。デジタル化やイノベーションを牽引しているビジネスにはほとんど影響していない。

例えばZOOMも遠隔会議やリモートワークは叫ばれて久しく急に出てきた話ではない。だから、同氏はZOOMに投資してきたという。将来起こるかもしれない未來への投資が同氏のVB投資の方針だという。

今年は、スタートアップには厳しい時期だという。この数ヶ月トップのVCが投資金額の総額はそれほど変動していないが、投資件数が減っているという。つまり、少ない成長新興企業に集中投資することになってきている。そうなれば、VBの取捨選択も必要となってきている。VB経営では今まで以上にリーダーシップが必要で攻守のバランスが重要となる。今起こっているのは、全体の需要が減っているのではなく、需要がシフトしている状況だという。淘汰後にVBが成長の波に乗れるのかは、起業家と投資家の力量が問われる時代になるということであろう。コロナ前後で企業価値が変わっているのではなく、進むべき方向が加速されてきているだけであると、同氏は考察している。😷🦠💺💻🛠⚓️💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵🇺🇸