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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:ソーシャルデザイン、自然の音で心癒す」から 

2019.8.28 日経産業新聞の記事「トレンド語り:ソーシャルデザイン、自然の音で心癒す」から

自然の音が地域活性に

 コラムの著者 栗坂 秀夫氏(パシッフィックデザインアソシエーツ代表)が、取り上げたのは、JVCケンウッド・デザインのソーシャルデザインについての意義を考察している。

○一般の人々の感心が観光など地域活性につながる

 日本は国土の約3分の2が森林で先進国ではトップクラスであるという。身近にある割には日常生活とは距離がある。そんな中で、JVCケンウッド・デザインは社外活動として、人と社会、自然を「感性と論理」でつなぎデザインの力で社会問題の解決を見い出そうとしているという。

人里離れた森林や林の風雨などの自然の音や、鳥や動物たちの鳴き声や羽音をマイクに集め、インターネットでライブ配信する。これを「フォレストノーツ」と名付け、白神山地、やまなし水源地、飛騨高山、高知県馬路村、宮崎県諸塚村の6か所に設置しライブ発信されている。

この自然音は、聞き人の心を癒すだけでなく、集音している場所に引きつける効果もあるという。現地への感心が高まり、観光にもつながり、地域振興にも役立つと期待されている。📑✒️🏢💡⚡️💻🌏happy01📂🍫🇯🇵🌲⛰🔈🦜


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:見出し炎上、延焼防いだ対応」から

2019.8.26   日経産業新聞の記事事「眼光紙背:見出し炎上、延焼防いだ対応」から

いまや個人の発言力がメディアを超える力をもつ

 コラムの著者は8月6日のニューヨーク・タイムズの新聞見出し事件について触れている。

◯迅速な、長い長い言い訳で読者へのエンゲージメントをつないだ

 問題の記事は銃乱射事件を受けて人種差別を批判したトランプ大統領の発言を1面見出しに

「トランプ氏、人種差別に対する結束を訴える」

にとったところ、「からかっているのか」などと読者の激しい怒りを買ってしまった。つまり、別に誤報ではないが、これまでのトランプ大統領の人種差別的発言がなかったような、まっとうな大統領の印象となってしまうという。早版の見出しがSNSで拡散すると「購読をやめる」などと非難が噴出。ニューヨーク・タイムズは後版で見出しの差し替えを迫られたという。

なぜこんな見出しになったのか。また、非難を受けて見出しを変える必要があるのか。突っ込みどころ満載だが、興味を引くのは見出し変更に至った経緯を電子版で詳しく説明したことだという。たしかに言い訳がましい感じもあるが、何も説明せずに見出しをだしたら、さらに炎上、延焼は免れなかったかもしれない。

もし、ニュースの判断を間違ったなら、素早く訂正、正直に説明し、読者に理解を求めるしかないだろう。SNSの普及で個人の発信力が強まり、もはやメディアでさえ、その顔色を見るしかない時代とも言える。✒️💻🏢💡🔎⚡️happy01🌏🏡👝🐁🇺🇸📰📷


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『沈む香港への焦り』も漂う」から

2019.8.22   日経産業新聞の記事事「眼光紙背:『沈む香港への焦り』も漂う」から

北京政府への反発、警戒心と自由な香港を守る、その深層は?

 コラムの著者は、大陸への逃亡犯引き渡し条例に反対する香港市民の活動は予想外の規模と持続性を持っていることからその深層について考察している。

◯香港をスルーする経済

 1997年の返還以降の香港の民主化運動の中で最も緊張を生んでいるという。確かに北京の中国政府への反発や警戒心、「自由な香港」を守るというのが騒乱の直接的な要因である。しかし、深層には、「沈む香港への焦り」があるのではないか。

歴史を振り返ると、

  • 1950年代;香港は繊維、雑貨、電機を中心とする製造業の街。在外華僑のビジネスハブであった。
  • 改革開放以降;大陸の中国が生産拠点として台頭。香港は中国から世界に商品を流す貿易と金融の街。
  • 返還後;中国が直接世界とつながることになり、香港の特殊性はなくなった。すでに中国のデジタル・トランスフォーメーションは深圳、杭州、北京に移動。さらに、香港、マカオ、広東省を経済エリアとして統合しようというグレーターベイ構想に発展。

となり、北京政府の思惑で動いている。すでい香港も中国本土と比べ高齢化も進み、焦りは顕在化し始めている。✒️💻🏢💡🔎⚡️happy01🌏🏡👝🐁🇨🇳


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:日本の技術で海洋プラゴミ削減を」から

2019.8.20  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:日本の技術で海洋プラゴミ削減を」から

都市ごみから環境に放出されて海洋汚染が進行

 コラムの著者 円山 重直氏(八戸工業高等専門学校長)は、青森の朝市の様子から、日常の買い物でのプラごみについての行動について考えている。

◯日本はごみ処理では進んだ国

 青森八戸市の朝市は地産地消でエコバックをもっての買い物でごみの削減が進んでいるが、それでもプラスチックのごみについては削減が難しいという。海洋汚染の元凶がこのプラごみによるものが多く、最近は、レジ袋の有料化やストローのリサイクルなどが叫ばれている。

OECDの2015年の資料によると、資源として回収しない都市ごみが問題でほとんどが埋め立て処分されるという。埋め立てに使うごみは、アメリカで82%、イギリスで62%、オーストラリアで98%とリサイクルされない。これが海洋汚染の要因となる。

一方、日本はリサイクルされない都市ごみはほとんど焼却処理され、そのまま埋め立てられるのは1.2%で少ない。また、処理時の熱を再利用して発電したり、地域の温水プールに再利用されている。日本では、ごみの焼却エネルギーの再利用技術が進んでいるという。さらに2000年に施行された日本の厳しい環境基準でダイオキシンなど有毒物質の排出を抑える技術も発達している。

もとより、プラスチックを削減する政策も重要だが、環境に排出しない出口管理も重要で、日本のごみ焼却技術など今後世界でも重要な技術ではないかと、円山氏は語っている。👜🌾🔧💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🇺🇸🐨

 

 


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:花王のヘアケア、個別仕様に新発想」から

2019.8.23   日経産業新聞の記事「西川英彦の目:花王のヘアケア、個別仕様に新発想」から

自動車やPC、住宅でのオプション注文のイメージ

 コラムの著者 西川 英彦氏(法政大学経営学部教授)は、マスプロダクション(大量生産)でありながらカスタマイゼーション(個別仕様)であることを目指したマスカスタマイゼーションの意義について花王の商品を事例に説明している。

◯カスタマイズした商品をさらに個人の好みで組み合わせ

 西川教授はいうには、マスカスタマイゼーションとは、完全な個別仕様でなくても、その発想は新市場を創造する可能性を持っているという。事例として紹介しているのは今年5月に発売された花王のヘヤケア用品「アンドアンド」である。

ヘアケア市場は、800円以上のプレミアム価格が市場の半分を占めており、その中でさらに1400円以上のハイプレミアムも拡大しているという。こうした市場では「こだわり」が重要で、ファッションも化粧品も、ネイルなども自分らしく、気分に応じてコーディネートできる人が増え、自分にぴったりなものを選びたいというのがトレンドだという。

しかし、ヘアケア市場ではシャンプーとリンスは同じ香りで同じデザインのパッケージで没個性であった。そこで、同社の商品は、気分や香り、デザインでシャンプーとトリートメントを自由に選択できるセルフコーディネイトできることにした。開発では、シャンプーとトリートメントの利用時に快適な気分を感性科学で分析し、それを感じさせる天然アロマの香りを調合した。

  • シャンプーでは「気ままに」「静かに」「ゆったりと」の3種
  • トリートメントでは「はしゃぐ」「思いつく」「ときめく」の3種

をマーブル調や透明などの容器に異なったデザインで投入した。組み合わせは9種類で、ゆったちとときめくの選択がもっとも人気で意外性もある。今回の事例はカスタマイズした商品を開発するだけでなく、組み合わせを可能にしてより個別仕様に近くした発想が面白い。🏯🎓🏢📈💻🔎⚡️🌍happy01🚕