【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:糖度と酸度、個別測定で新たな価値」から
2019/07/31
2019.7.25 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:糖度と酸度、個別測定で新たな価値」から
安定的な栽培を実現し農家の独立も支援する
コラムの著者 窪田新之助氏(農業ジャーナリスト)は、農業法人と連携して、糖分とリコピンを高濃度に含むトマトを生産し、流通まで行う青果物流会社、Happy Qualityの社長、宮地誠氏を取材して、そのビジネスの展望について語っている。
◯同じ飲料や食品などの糖度の値を示すブリックスを味の観点から再考し商機を得る
窪田氏でさえも誤解していたブリックス。つまりこの値が高いほど甘いと思っていたことで、実は、必ずしもその食品が甘いとは限らないということを宮地社長に教えてもらったという。食品には糖以外にも酸や塩などの成分が含まれており、ブリックスの検査機器もそれらに反応してしまうからである。
宮地氏は同じブリックス値を示す、トマトとレモンを比べると、一方は甘く、他方は酸っぱかった。そこに宮地氏はビジネスチャンスを嗅ぎ取ったという。現在、味の決め手である糖と酸を個別に測定し、数値化できる装置はないという。そこで、ないなら自分で作ろうと、国立開発法人・産業技術総合研究所と連携した。2021年3月をメドに携帯可能な赤外線センサーを完成させ、ハウスでの実証実験を行うという。ハウスのトマトに糖度や酸度が足らなければ、同社がすでに静岡大学と共同研究で得た人工知能を活用した栽培管理法があるという。これを用いると、糖度の数値ごとにトマトを出荷でき、安定した栽培と選果機にも導入できる。この糖度と酸度が新たな基準となり大きな付加価値を生むことになる。このような技術がしいては農家の独立を促すことにもつながるという。🌱🌾🔧💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏🌏💡🍅🍋