Previous month:
2019年6 月
Next month:
2019年8 月

2019年7 月

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:国民の手で基礎研究推進を」から

2019.7.23   日経産業新聞の記事「TechnoSalon:国民の手で基礎研究推進を」から

科学のための科学も必要

コラムの著者 近藤 正幸氏(事業創造大学院大学教授)は、令和元年の科学技術白書を紐解き、基礎研究の重要性について述べている。

◯基礎研究者は国民に説明することで研究資金を獲得する提案

 同白書では基礎研究の重要性と現状を述べた上で基礎研究が社会に貢献した事例を示している;

  • 青色発光ダイオード:真理の追求を行う研究の成果がすぐに役立つ「パスツール型の研究」
  • スーパーカミオカンデのニュートリノ検出:基礎研究の調達による新たな技術開発。大型光電子倍増管をうみ、環境測定やX線画像診断装置などに応用されている
  • はやぶさの活躍やブラックホールの撮影:科学のための科学。真理を追求して普遍的な法則を見つけ出し、科学の発展に寄与する。
  • 科学分野の博物館の入場:このために研究分野を決めるために国民の参加があっても良い。投票で分野を決める。そのためにも、研究者は国民に研究がいかに興味深いものであるかを示す。これによってコミュニケーションが生まれる。

日本の科学技術予算は厳しいが、国民が関与することで夢あるテーマの研究を推進できるかもしれない。🔧💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🇯🇵🏫


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:DMG森精機と日産・ルノーの違い」から

2019.7.22   日経産業新聞の記事「眼光紙背:DMG森精機と日産・ルノーの違い」から

相互の尊敬(リスペクト)が会社の絆を強くする

 コラムの著者は、工作機械大手のDMG森精機の森雅彦社長に外国企業との提携や統合についての秘訣を聞き、その背景を語っている。

◯相互尊敬や相互信頼が基本

 森社長の答えは「互いの技術へのリスペクト」だという。同社は森精機と独DMG社の統合で生まれた会社で、業務資本提携から始まり、2016年に日本のDMG森精機が独社を子会社化することで完全経営統合に至ったという。

企業文化の違いがあると思われる中で、これを克服する原動力が相互の尊敬の念であったという。森精機は、旋盤や横型マシンニングセンターの技術に優れ、DMGは5軸加工装置やパウダーヘッド方式の3次元プリンターが得意という。相手企業はすごい、尊敬できるという感覚が会社間の絆を強固にしたという。

お互いに尊敬できない提携関係は基盤が弱いことになる。その典型が、日産自動車とルノーの日仏連合であると、コラムの著者は指摘している。日産のエンジニアに取材した時に、ルノーの技術へのリスペクトはなかったという。ルノー側も資本面での優位を振りかざして、日産の技術やエンジニアを重視する気持ちは薄いという。相互尊敬や相互信頼が欠けたまままでの提携関係では、大きな成果はきたいできないのでは。🔧🚙💻🏪🏢💡🔎⚡️happy01🌏🏡👝📦🇯🇵🇩🇪🇫🇷


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:100年前、英語で大学試験」から

2019.7.18   日経産業新聞の記事「TechnoSalon:100年前、英語で大学試験」から

大学への進学率が数パーセントであった当時

コラムの著者 円山 重直氏(八戸工業高等専門学校長)は、その恩師の遺品を整理する中で、100年前の大学試験が日本語ではなく英語で行われたことを発見し、その背景について述べている。

◯多様な教育レベルと目的のあった中で基礎教育をどう進めるかは課題

 円山氏が所属していた東北大学流体科学研究所の初代所長、沼知福三郎名誉教授の遺品を整理したという。遺品の中から、1918年の試験問題が見つかった。その問題は機械工学分野で現在の流体力学という科目であったという。今では、ほとんどの機械工学の大学生が学んでいるものである。

見つかった問題は、どうやら沼知教授が「過去問」を書き写したもので、鉛筆で丁寧に全て英語で書かれていたという。問題のレベルは高く、今の現役大学生に解かせても正解の割合はそれほど高く無いというものである。100年前の試験問題がなぜ英語であるのかは、最先端の工学であった工学に関する日本の教科書が少なく、英語やドイツ語を使って講義していたかもしれない。

当時の大学進学率はわじか1%。現在の進学率は81%で、大学に対して多様な教育レベルと目的をもった学生がいる。こういった中での基礎教育は、どうあるべきかを考えさせられるエピソードである。🔧💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🇯🇵🏫


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:再封できるシール蓋、消費者目線で開発」から 

2019.6.19    日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:再封できるシール蓋、消費者目線で開発」から

購入後も消費者の利便性を求めて

コラムの著者 高岡 美佳氏(立教大学経営学部教授)が今回取り上げるのは、共同印刷がカップ用リシール(再封)素材のついてその可能性について述べている。

◯カップ麺の水切り、湯切り機能のある再封可能な容器

 今回の再封容器は5回まで通常の使い方であると強度はさがらないというもの。多くの場合、パッケージを開封して中身を使い切れない場合、クリップや輪ゴムで封をしたり、中身を詰め替えたりする。ましてやカップ麺のようなものでは再封の考えは無い。

共同印刷は、フィルムに独自のリシール蓋を設けるコトで、蓋にリクローズの機能を付加した。2015年に開発を開始し約3年をかけて完成。その際に多くのユーザーの声と製造メーカーの意見をもらったという。

パッケージには、

  • 製品を保護する
  • 情報を表示する
  • 流通や店舗陳列を容易にする
  • ほこりや虫などの異物混入を防ぐ
  • アイキャッチ性にすぐれている

ことができるという。中身は進化しているのにパッケージが進化していなければならないと同社の幹部は答える。今回は購入後の消費者の利用シーンにあった利便性も重要視されるという。🍜🍥🏪🏢💡🔎⚡️happy01🌏🏡👝📦🇯🇵🏪


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:冷夏の翌年の超円高」から

2019.7.19   日経産業新聞の記事「眼光紙背:冷夏の翌年の超円高」から

約30年の傾向が冷夏の翌年は猛暑

 コラムの著者は、この約30年の傾向として冷夏の翌年は記録的な猛暑となり、さらに猛烈な円高が襲ってきたことを知り今年の傾向を憂いている。

◯デパートの夏商戦は不発

 百貨店幹部が「もう手遅れでしょうね」と肩を落とした今年の夏商戦。最大の誤算は長雨による冷夏で6月からのセールは不発であったという。関西では、G20で交通規制があり都心部へのアクセスが極端に悪化して、客足が遠のいた。

さらに消費増税の駆け込み需要もほとんど無いという。

この状態でこの約30年の傾向として冷夏の翌年は記録的な猛暑となった予測では、ほぼ同じタイミングで超円高が襲ってきた。専門家の中にはその時期が早まるのではないかとの声もあるという。日米金利差が縮まり、円高の下地が出来上がりつつあるからだ。日米貿易交渉も懸念材料である。

景気はもう来年の夏を憂いている。💻🏪🏢💡🔎⚡️happy01🌏🏡👝📦🇯🇵🇺🇸