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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:独仏連合、もう一人の『カルロス』に問う」から

2019.3.11  日経産業新聞の記事「眼光紙背:独仏連合、もう一人の『カルロス』に問う」から

かつてのルノーCOO、カルロス・タバレスの辣腕

 コラムの著者は、日仏連合で話題になっている、カルロス・ゴーン氏を支えてきたルノーの元COO、カルロス・タバレスで独仏連合PSAのCEOで、傘下にあるオペルの立て直しについて触れている。

◯独仏連合傘下のオペルを立て直す

 2018年12月期にこれまで一度も黒字決算になっていなかったドイツのオペルが1千億円強の営業利益を出した。同社は、VWよりも歴史は古く、かつては、米ゼネラル・モーターズ(GM)傘下で再建を試みたものの、リーマン・ショックでそれも頓挫した。そこにフランスのPSAが手を差し伸べ2017年傘下に入った。

急ピッチで黒字転換した立役者が、もう一人のカルロス、タバレス氏でCEOをとて、同社のリストラの大鉈を振った。2014年以降業績を回復させ、日仏連合よりは小ぶりだが、PSA傘下でV字回復のピッチは速かった。

今後は、かつてはオペルの商圏であったロシアや電動化など車のCASE化を念頭に取り組みを急ぐ。もたついている連合よりも起死回生が望めるか。🚗💴💻📈💡🔎⚡️happy01🌏🇯🇵🇩🇪🇫🇷


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:プロペラの推進力、飛行時速800㎞が限界」から

2019.3.12  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:プロペラの推進力、飛行時速800㎞が限界」から

ジェット機でも使われるプロペラ翼

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、プロペラの原理から現在の応用まで解説している。

◯蒸気機関が生まれるまでは動力源にはならず

 プロペラは回転力を推進力に、あるいは推進力を回転力に変換する装置である。風や水の流れに対して斜めに平板をおくと、流れと直角方向に力が働く。逆に、空気中や水中で斜めにした平板を動かすと、動かした方向と直角に風や水の流れを起こす。

この平板がプロペラ翼である。前者は飛行機や船舶の推進器、ファンやポンプに、後者は風車や水車に使われている。平板を直線的に動かすと動力の利用勝手が悪いので回転してつかう。

当初の動力源としてのプロペラ翼は、蒸気機関などの回転数が小さく、十分な推進力は得られなかった。1850年ころになると蒸気機関の高速化とプロペラの高性能化によってスクリュープロペラは急速に普及した。航空機は米国のライト兄弟による初飛行から現代まで一貫して推進装置として使われている。

プロペラは飛行速度が音速に達する前の時速約750㎞になると、飛行速度とプロペラの回転速度の合成速度が亜音速となり推進効率が著しく下がるという。そこでこれを打破したのが、ジェットエンジンである。ジェットエンジンは、前方から吸い込んだ空気を圧縮機で圧縮して燃焼器に導き、燃料を吹き込んで高温ガスとしてタービンを回す。さらにこれをノズルで加速して後方に排出する。圧縮機とタービンはプロペラ翼の応用で今も現役である。💻📘🔧🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡✈️🚁


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:電力・ガス自由化、2つの格差」から

2019.3.12  日経産業新聞の記事「眼光紙背:電力・ガス自由化、2つの格差」から

体力のある大手だけが競う状況に

 コラムの著者は、全面小売りの自由化がこの3月末で電力が丸3年、都市ガスが丸2年となる状況で、自由化の得失どうなっているのかを考察している。

◯自由化は何をもたらしたか

 電力、都市ガスともに小売りの全面自由化で見えてきたのは、

  • 都市部と地方との格差
  • 大手事業者と中小の経営体力の格差

が見えてきたという。確かに、電力の場合、契約を変えた家庭は同じ電力会社内で規制料金から自由料金に変えた消費者が全体の2割を超えたことから、それなりの評価ができるという。

確かに都市部は新規事業者の参入は事前に予想されたものである。しかし、人口減であるような地方は電力や都市ガスの維持さえ難しい時代であるのに競争状態は作れない。さらに、自前の発電所を持たない販売用電力を外部から調達する独立系の新規事業者は苦境である。取引価格の乱高下で事業継続が難しい。

たしかに都市ガスや石油会社は健闘し、電力大手間も活性化した。だが、体力のある大手のみでの競争は何をもたらすのか。🏦💴💻📈💡🔎⚡️happy01🌏


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:原子力は原発だけではない、日常に浸透、正しい認識を」から

2019.3.8  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:原子力は原発だけではない、日常に浸透、正しい認識を」から

放射線に満ち溢れた宇宙、地球で人類は生まれ今日まで生存

 3月11日に8年を迎えた東京電力福島第1原子力発電所事故に関係して、コラムの著者 内田 浩久氏(東海大学特別栄誉教授)は、放射線と原子力について正しい認識を持つことを訴えている。

◯原子力は原子の力を意味し、原発や原爆を意味しない

   事故によって東日本を中心に広範囲に放射能汚染を引き起こし、放射線の負の部分がクローズアップされたという。確かに未だ汚染処理は進まず、メルトダウンした燃料の回収の目処も立っていない。使用済み核燃料の処分方法や方法も決まっていないのに再稼働が進もうとしている。いまだ避難した人々の十分なケアも行なわれていないことは世界的にも先進国として恥ずべき状況にある。

ただ、原子力は原発や原爆を意味するのではなく、原子の力という純粋なもので原子の構造が変化する際に発生する電磁波や粒子が放射線で、同時に大きなエネルギーを発生する。

放射線は、実は日常生活に広く利用されている。

  • 放射線によるガン治療
  • コンピューター断層撮影装置(CT)
  • 農業での品種改良や害虫除去
  • 工業での製品の非破壊検査、ゴムやプラスティック財の強度の強化
  • 年代測定法による文化財の調査

さらに、大気圏外では宇宙線という放射線、粒子線が満ち溢れ、人類はそれとともに共存してきた。このように放射線の負の部分だけでなく、正の応用や自然界の構成をしっかりと認識した上で、原子力を扱う必要があろう。💻📘🔧🏢🏠🎓📖⚡️🌏happy01🌏💡🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:世界経済ブームへの対応急げ」から

2019.3.8  日経産業新聞の記事「眼光紙背:世界経済ブームへの対応急げ」から

今年は壮大な株高の年?!

 コラムの著者によれば、前日の日米中の関係から今度は経済視点で日本の行方について考察している。

◯世界各国の株価が鋭角に回復

 ニューヨークダウ工業株価は市場最高値まであと3%に迫り、上海総合指数は年初から2割上昇し、昨年春のレベルを取り戻している。一番出遅れている日経平均株価も昨年末の下落幅の半値に戻した。

2019年リセッションシナリオは忘れられ、市場の焦点は景気再加速と世界的なリスクテイクへ急激なシフトが始まっている。ドル円相場の突然の上昇はリスクテイクマインドの復活を物語っているという。

米国は景気拡大が市場最長記録を更新しそうである。中国でも金融緩和とインフラ投資による景気対策、さらに今後期待される米中の投資合意で浮揚感がさらに強まる。ただ、日本は資本財や生産財に特化したために需要変動の影響をもろに受ける。このように市場乱気流の中で経済の安定感とともに壮大な株高の年になりそうだとコラムの著者は語っている。🏦💴💸💻📈💡🔎⚡️happy01🌏🇺🇸🇯🇵🇨🇳