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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:商社・アズ・ア・サービス」から

2019.1.18  日経産業新聞の記事「眼光紙背:商社・アズ・ア・サービス」から

ICTでおなじみのSaaS(商社・アズ・ア・サービス)に転換する潮目

 コラムの著者は、今年社長交代を行う丸紅を事例に商社の成長路線について考察している。

◯これまでのビズネスモデルからの転換が必須

 丸紅が社長交代を発表した。過去最高益の見込みのなかでの交代で当然の人事と思われている。しかし、総合商社の歴史からみると大きな転換期であると言えるという。

原油や液化天然ガスなどの投資体力勝負の資源投資から電力供給などのサービスへの転換がその一端であるという。丸紅は体力にものを言わせる資源投資から手間はかかっても限定的な投資で安定収益が稼げる電力に傾注した点が成功のポイントといえる。今後は、その柱をサービスを軸としたビジネスモデルに転換しなければ成長性が確保できない。問題はターゲットを見定めないと多くの競合が存在することである。🚣🚙🏢📈📞🏭💡🔎⚡️happy01🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:『タグる』検索の質に変化」から

2019.1.18  日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:『タグる』検索の質に変化」から

ネットで完結することで商機あり

コラムの著者 三浦 俊彦教授(中央大学商学部)は、インスタグラムで#(ハッシュタグ)をつけて検索することが若年層では日常になっていることからネットでの消費者、eコンシューマーについて触れている。

○AISASからAIDAMAでさらにネットで完結

 三浦教授がAISASは電通が2005年に商標登録した消費者の反応段階モデル(注目→関心→検索→購買→情報共有)はそれ以前のAIDAMA(注目→関心→欲求→記憶→購買)よりも、さらに、検索と情報共有がインスタグラムなどのSNSで増加しているという。さらに検索の質が変わってきたともいう。

従来は、「ググる」といわれるような、グーグルでの単語検索で文字の結果であったが、いまや#を使うと関連した映像が数個、フマートフォンに表示され、見ていても楽しいし分かりやすい。さらに購買意欲も高まるという。さらに写真は自分と同じ消費者の投稿であることから親近感もあるという。しかもそれが、テレビや雑誌など不要でスマートフォンで完結することである。若年層でいつもネットと生活が密接なつながりをもっているのも三浦教授によれば当たり前になってきており、そこには商機があるともいう。💻🏢⚡️📖🎓🔎🌏happy01🏨


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:カナリアはブラックスワンに気づくか」から

2019.1.16  日経産業新聞の記事「眼光紙背:カナリアはブラックスワンに気づくか」から

初詣や賀詞交換会の後での言葉

 コラムの著者は、毎年仕事始めの神田明神で定点観測をして、ビジネスパーソンの景況感や関心を調査しているという。さて今年は?

◯「まさか」の警鐘は大丈夫か

 参拝者のいろんな声を集めると、中堅社員がいうには;

  • 「やっぱり、いつかは(連覇が)途切れるものだね」
  • 「まさかの今年だったとはね。それも2つも」
  • 「うちの会社で『まさか』はあるかな

とのこと。話はスポーツの話で、正月恒例の大学スポーツ。箱根駅伝で「死角なし」と言われ、5連覇を目指した青山学院大学が東海大学に阻まれた。ラグビーでは常勝集団の帝京大学が準決勝で天理大学に敗れ、10連覇を逃した、という話である。

最後の会社の「まさか」は何を意味するのか?多くの経営者は賀詞交換会では強気の発言だが、現場ではもしかしたらカナリアがさえずり、ブラックスワンの飛来を予感しているのかもしれない。不気味な年の初めである。🐤🐦📈📞🏭💡🔎⚡️happy01🌏🇯🇵

⭐️カナリアは人間よりガスに敏感なので、まだ人間の身体には害のないような僅かな量の有毒ガスにも反応し、騒いだり気絶したりします。それを見て危険を察知し避難することができるというわけです。ブラック・スワンは、マーケット(市場)において、事前にほとんど予想できず、起きた時の衝撃が大きい事象のことをいいます。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:事実は小説よりも先なり」から

2019.1.1  日経産業新聞の記事「眼光紙背:事実は小説よりも先なり」から

決してハイテクから取り残されていない日本の農機メーカー

 原作の池井戸潤氏のドラマ化を行い、農機トラクターの開発を題材にした「下町ロケット」の特別編が1月2日に放映され好評だったという。このドラマを全面的に協力したのが大手農機メーカー、クボタである。コラムの著者は、ドラマ化の背景について語っている。

◯農業のイメージとはかけ離れ日本の農機は世界最先端

 ドラマでは、主人公らは人工衛星の位置データを駆使しながら無人走行をいかに実現するかで苦闘する。大型トラクターが横転し、時には複数台走る無人トラクターの軌道が交錯し危うくぶつかりそうになるなどの展開で盛り上げた。

このドラマの撮影には農機大手のクボタが全面協力した。クボタの東京本社は、同ドラマの架空会社「帝国重工」の役員室となり、筑波工場は帝国重工の工場となった。トラクターもクボタ製品で色を変え、ロゴを付け替えたという。

そこまでクボタが協力するのはなぜか。すでに小説では無人トラクターが開発途上だが、クボタでは開発済みで先を行くという。そこには長期停滞する国内「農業」からの連想で世間には農機がハイテクから取り残されたように見られているという。だが、人工知能やIoTがすでに農機の世界にも押し寄せ、誤ったイメージの払拭が重要だという。ドラマへの協力の背景には、このような事情があるのだろう。🚜🌾📈📞🏭💡🔎⚡️happy01🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:リードユーザー、革新的なヒット生む」から

2019.1.11  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:リードユーザー、革新的なヒット生む」から

製品開発にイノベーションをもたらすリードユーザー

コラムの著者 西川 英彦氏(法政大学経営学部教授)は、サッポロビールの「ホッピンガレージ」のマーケティングからリードユーザーに対する考え方を示している。

◯リードユーザーの2つの特徴

 リードユーザーの製品開発への参加は、西川教授によればイノベーションをもたらす可能性があるという。今回の西川教授はサッポロビールの2018年10月に始まったホッピンガレージの進め方を紹介している。

マサチューセッツ工科大学(MIT)のエリック・フォン・ヒッペル教授によれば、リードユーザーには単にアイデアやものづくり経験があるだけでなく、

  • 先進性;既存製品で満足できないニーズを対象市場の消費者よりも先に感じ、解決策をみいだすこと
  • 高便益期待;ニーズを叶えることで自分に利益をもたらせると信じ、イノベーションに動機付けられること

といった特徴があり、それゆえに革新的なヒット商品を生み出すと説明している。

このようなリードユーザーを探す方法として;

  • インターネットなどで広くアイデアを募集する「クラウドソーシング法」
  • 個別にアイデアのある先端的ユーザを探していく「リードユーザー法」

がある。前者はたくさんのアイデアが集まるが、リードユーザーを選び出すのは難しい。後者は確実にリードユーザーには辿り着けるが、探索に時間とコストがかかる。

この欠点を補うために、ホッピンガレージでは両手法を併用した。

  • 両手法で飲みたいビールの企画案を収集
  • 審査を経てアイデアが採用されると、ブリューワーとの開発会議を開催。約2ヶ月後ビールが完成。
  • ビール好きのいるコミュニティーでイベントを告知し、試飲会を行う。
  • イベントでの評判がよければ、商品化に乗せる

この両手法の併用で、リードユーザーは見つかり、アイデアも実現化に進んだという。🍺🍻🎓🏢📈💻🔎⚡️🌍happy01