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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:『QTTA』食べ応え、フレーズに凝縮」から 

2018.1.9   日経産業新聞の記事「いいモノ語り:『QTTA』食べ応え、フレーズに凝縮」から

ネーミングそのものがキャッチフレーズ

コラムの著者 岩永 嘉弘氏(ネーミング&コピーライター)は、東洋水産の「マルちゃん」のコマーシャルメッセージについてそのマーケティングについて語っている。

○ターゲットは食べ盛りの10代から20代

 岩永氏が取り上げているコマーシャル・メッセージは、相撲部屋の稽古場に、同社のカップ麺をどっさり抱えて差し入れ、一気に食べた関取が「食った〜っ」と呟くモノ。カップ麺をもっと食べ応えにあるモノにしたいというメッセージを伝えるCMで、10代から20代にかけての満腹感、満足感に応えたいというものであるという。つぶやきの「食った!」というキャッチフレーズに凝縮したもので、さらにマーケティング要素として、パッケージに「QTTA」の文字の発音としてネーミングにも採用されている。

妙にしゃれていて、横文字に関取という印象に残るもので、ネーミングそのものがキャッチフレーズになっている。 🍜💡⚡️🌎happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:産業革命期のテクノサロン、アイデア育てる温室に」から

2018.1.5  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:産業革命期のテクノサロン、アイデア育てる温室に」から

産業革命期の大御所たちが自由に討議したサロン

 コラムの著者 志村 幸雄氏(技術評論家)は、産業革命期のサロンを紹介し、テクノサロンの効用について触れている。

◯カジュアルな自由な討論の場が議論を前進させた

 新規紙面構成で日経産業新聞の掲載スタイルが「テクノサロン」になったことに端を発して、サロンの歴史を志村氏は解きほぐしている。

サロンは、一般的に談話室、応接間を意味するが、由来は17から18世紀当時のフランス上流社会で婦人たちが客間で催した社交的集会であったという。その習わしが、やがて政治や文学、そして学術や技術の領域にも及んだものだという。

テクノサロンの典型例は、1760年後半英国で発足した「月光協会」(ルナー・ソサエティー)であると志村氏は紹介している。一見してサロン風の名称は、月に一度、満月に近い月曜日の夕方、会員の自宅で会食しながら議論を交わしたという。時は産業革命の真っ只中で、新興産業都市バーミンガムを拠点に結成された。

  • 起業家:ボールトン
  • 進化論の提唱者ダーウィンの祖父で医師・植物学者;エラズマス・ダーウィン
  • 蒸気機関の発明者:ワット
  • 科学者で陶器製蔵で名を馳せた:ウェッジウッド
  • 酸素の発見者:プリーストリー
  • 優生学の創始者:ゴルトンの祖父:サミュエル・ゴルトン

などが会した。協会には規約はなく、非公式な集まりで正統的でない議論も含めて自由な発言を歓迎した。議論の対象は、科学技術や産業化のあり方で、その中から議論を進めるものもこのサロンから生まれた。そこには、アイデアを活発に育てる温室にしたいという不文律が功を奏した。これがテクノサロンの効用だという。👓🔎⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:顧客と共創、市場拡大の可能性」から

2018. 1.5  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:顧客と共創、市場拡大の可能性」から

製品開発のみならず販促も共創で

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、ゼミの学生の協力を得ながら、販売促進の企画実験を行った報告を行っている。

○企業側のみならず顧客側も意義ある共創活動

 西川教授が取り上げたのは、共創の題材として青山学院大学、明治大学など都内6大学とゾゾタウン、アパレル企業で「6大学×6ブランドスペシャルコラボ」という企画である。

大学在校生や卒業生を対象に、2017年10月から1月末までの限定販売企画で、10代から20代というゾゾタウンの少ない顧客に新規顧客を増やすのが狙いである。

法政大学の事例では、アーバンリサーチを組み、学生は自分たちが欲しいグッズを企画した。

  • 大学ロゴやスクールカラーを使うと確かに大学らしいグッズになる→既存の大学グッズとの差別化が難しい
  • 色やロゴが目立つと普段着にはならない
  • 多くの人に同じアイテムを着てもらう

いろんな提案を模索する中で、おそろいの服を着るのは、サークル愛や部活愛などの「愛」が鍵であると言うことに気付いた。そこで、表が定番のカラーで「普段用」とし、裏がスクールカラーで「応援用」としたリバーシブルという発想にたどり着き、企画の商材が決まった。さらに販促として、インスタグラムを利用して、着用シーンを投稿。ツイッターでは、大学の創設者のキャラクターが呟くといったことを行った。

共創は企業側のみならず、企画した学生にも母校の良さを再認識する機会を与え有意義だったという。🎓👕🔎⚡️🌍happy01

 


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:明治維新と技術革新」から

2018.1.1  日経産業新聞の記事「眼光紙背:明治維新と技術革新」から

雌雄決戦が今年?

 コラムの著者は、今年の予想を占う意味で丁度150年前の明治維新から学ぶことで状況が理解できるという。

◯政権交代だけではなく非西欧地域で産業革命の成し得た日本

 今年の予想するなら150年前に明治維新を紐解くのが良いとコラムの著者は示唆している。明治維新は江戸幕府が倒れて薩長を中心とした新政府に政権が交代した。しかし、政権交代だけではなく、当時の最先端の科学技術を欧州から導入して産業立国につながる転換点にもなった。

この偉業は、明治日本の産業革命遺産としてユネスコから明治維新後の日本を評価したことで世界史的にも極めて意義ある事象として認められた。

こうした産業技術の革新が、今も訪れようとしている。100年以上にわたって移動手段の主役だったガソリン車が電気自動車に脅かされ、電力の供給源として長年君臨してきた火力や原子力が太陽光や風力などの再生可能エネルギーに攻め込まれている。

丁度明治維新で雌雄を決した鳥羽伏見の戦いは1868年1月。旧勢力と新勢力の雌雄の決算の日も近い。📰💡🏢⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:1年のスタート、希望という心の躍動をもって」から

2018.1.1  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:1年のスタート、希望という心の躍動をもって」から

日本はサイエンスとテクノロジーの基盤のもとに希望が自由に躍動をすることをリードしたい

 コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、新年の抱負として希望の意義を解き、日本はこれをリードすることを願っている。

◯多くの故事に希望の記述あり

 和田教授は、365日春夏秋冬のスタートの元日に際して、自分がこれから活躍するであろう世界を「希望」をもって展望すると感じている。この1年を希望という心の躍動を持って迎えようとも述べている。

故事には、

  • 目覚めしものの夢こそ希望なれ
  • 希望は、風雨の夜に早くも朝の光を射す
  • 希望が人間をつくるー大いなる希望を持て

などがあるという。人類は、希望→創造→達成の喜びを知り、物事は変えられるという信念を持ったことで希望を得た。思ったように変えられた喜びが次の希望の元になることを、人生の生きがいと知ったからだという。

日本人が、希望の芽を育てて長い歴史で示してきた独特で優れた日本文化的センスをフルに発揮し、世界で活躍することを切に和田教授は願っている。私も同感だ。🎩👓⚡️🌎happy01