【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:『百人ビール・ラボ社』、ビール文化、顧客とシェア」から
2017/10/08
2017.10 5 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:『百人ビール・ラボ社』、ビール文化、顧客とシェア」から
メーカーと愛好家がオンラインでコミュニティーを維持
コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、メーカーが顧客と新製品開発を目的としたオンラインコミュニティーを維持するのは難しいという。しかし、西川教授はこの難題に挑戦したサッポロビールについて述べている。
○作り手、飲み手、注ぎ手の3者が語り合えるコミュニティー
西川教授が取り上げたのは、サッポロビールが、ビール愛好者と共に運営する仮想会社「百人ビール・ラボ社」である。オンラインコミュニティーの維持が難しいと言われるのは、新製品開発には時間がかかり、複数の新製品に対応できず、顧客や愛好家との交流が常時できないからであるという。
「ラボ社」は、2015年にオンライン上に創設された。愛好家は仮想の社員となり、商品企画部、広告宣伝部、人事部、総務部に属し、貢献に応じて昇進、4つの新しいビールを開発、完売までに至ったという。ところが、サッポロビール社内で、その後そもそもラボ社の活動自身が議論となり、一旦活動を中止した経緯がある。再検討し、単に開発までではなく、オフラインの場までビール文化を広める活動として再出発した。
その第一弾がサッポロビールの新入社員の懇親会にラボ社社員も参加するというイベントである。ラボ社は再入社した形式をとり、全員新入社員として参加することになった。さらに外食部を設置して、ビールも提供する飲食店も巻き込んだ。
こうして「作り手、飲み手、注ぎ手の3者が語り合えるコミュニティー」ができた。初の外食部会も札幌市内のビヤバーで開催。盛会になったという。外食部会は東京都、兵庫県などで予定され、新しい商品企画のレベルにはいると期待したい。🍺💡🌍
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