【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:産業革命期のテクノサロン、アイデア育てる温室に」から
2018/01/10
2018.1.5 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:産業革命期のテクノサロン、アイデア育てる温室に」から
産業革命期の大御所たちが自由に討議したサロン
コラムの著者 志村 幸雄氏(技術評論家)は、産業革命期のサロンを紹介し、テクノサロンの効用について触れている。
◯カジュアルな自由な討論の場が議論を前進させた
新規紙面構成で日経産業新聞の掲載スタイルが「テクノサロン」になったことに端を発して、サロンの歴史を志村氏は解きほぐしている。
サロンは、一般的に談話室、応接間を意味するが、由来は17から18世紀当時のフランス上流社会で婦人たちが客間で催した社交的集会であったという。その習わしが、やがて政治や文学、そして学術や技術の領域にも及んだものだという。
テクノサロンの典型例は、1760年後半英国で発足した「月光協会」(ルナー・ソサエティー)であると志村氏は紹介している。一見してサロン風の名称は、月に一度、満月に近い月曜日の夕方、会員の自宅で会食しながら議論を交わしたという。時は産業革命の真っ只中で、新興産業都市バーミンガムを拠点に結成された。
- 起業家:ボールトン
- 進化論の提唱者ダーウィンの祖父で医師・植物学者;エラズマス・ダーウィン
- 蒸気機関の発明者:ワット
- 科学者で陶器製蔵で名を馳せた:ウェッジウッド
- 酸素の発見者:プリーストリー
- 優生学の創始者:ゴルトンの祖父:サミュエル・ゴルトン
などが会した。協会には規約はなく、非公式な集まりで正統的でない議論も含めて自由な発言を歓迎した。議論の対象は、科学技術や産業化のあり方で、その中から議論を進めるものもこのサロンから生まれた。そこには、アイデアを活発に育てる温室にしたいという不文律が功を奏した。これがテクノサロンの効用だという。👓🔎⚡️🌍
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