【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:モノづくり支援アプリ、ユーザー委託で新市場」から
2017/04/09
2017.4. 6 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:モノづくり支援アプリ、ユーザー委託で新市場」から
既存のビジネスモデルを見直すことも重要
コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、アクセサリー創作のスマホアプリ(モノミー)を提供するFUN UP(東京・渋谷)を事例にこれまでにない個人の創造性で市場を形成することを語っている。
○新人が企画・運営
モノミーの仕組みは、無料のアプリを創作したい個人がダウンロードすることから始まる。まず自分で売る「ブランド名」を決める。最初から販売が目的であることが創作意欲をさらに掻き立てる。
スマホでいろんなパーツを選び、できた作品を制作委託する。モノミーの提携するパーツの卸やメーカーからパーツを仕入れ、同社の職人が製造から3回にわたる検品、決済、配送、アフターサービスまで行うという。これは受注販売で在庫リスクがない。また、作品の他人購入も45%あり、創作者にとってはさらに創作意欲を掻き立てられる。
買い手もオリジナルの作品が市販価格よりも半額程度で受け取れ、最近は百貨店でも実演販売することもあるという。
このように、モノミーは企業のツールキット(制作委託の道具)を提供することで市場が生まれてきた事例である。
西川教授は、個人のモノづくりの楽しみを支援することで、新市場を生み出していることを事例に他の業界でも応用がありえるのではないかと示唆している。従来のビジネスモデルを見直すことも重要である。💍💡📱