【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: AIの活用、人を機械の下請けにするな」から
2017/02/11
2017.2.11 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: AIの活用、人を機械の下請けにするな」から
人間のみができる仕事とは
コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、昨今の人工知能(AI)技術の進歩で期待していた知的な仕事が機械にとって代わられることはないか危惧している。
◯AIが弱い大学入試問題とは
AIが発達することで大学卒業後に期待していた知的労働につけないといったことがこれから起こるかもしれない。囲碁勝負などの事例がよく耳にするところである。
しかし、AIにも課題がないのではなく、むしろこれからのところがあるという。例えば、機械との協働である。いかに有効に使い活用するかは、多くの省庁下の研究機関が各々で技術の方向性を探っている段階である。一方、コンピュータが東大入試に挑戦し、合格点を取れるかを研究するプロジェクトでは、AIが長文の文脈解釈や問題の意味の理解などが苦手であることがわかってきた。
また、人間と機械とが緊密に協力するには、人間の意図を機械が正確に理解し、機械の意図が人間に直ちに伝わるような、情報交流技術も重要だという。
このような分野も念頭にした教育のプログラムが今後必要とされるだろう、と山﨑教授は示唆する。まさに、人間も知り、機械も理解して初めて開発できるものである。💡