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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:もう一つのTPP、ネットの使い手」から

2017.1.18    日経産業新聞の記事「眼光紙背:もう一つのTPP、ネットの使い手」から

インターネットがらみの3人

コラムの著者は、環太平洋戦略的経済提携協定(TPP)ではなく、昨今有名人の頭文字のTPPからマスコミのあり方について言及している。

◯トランプ、プーチン、ピコ太郎の3人

コラムの著者が、新年になってテレビでよくみかけるTPPについて取り上げている。環太平洋戦略的経済提携協定(TPP)ではなく、トランプ次期大統領はTwitterで指差し介入をおこない、プーチン大統領はヒラリークリントン候補の信用をおとしめるサイバー攻撃を指示したと言われている。ピコ太郎は、YouTubeでブレークし、多くの年末年始TV番組に登場した。

3人の共通点は、インターネットがらみで情報ツールをうまく利用した点である。インターネットで今や大量の情報をリアルタイムで手にいれられるようになった。だが、情報の信頼性はない。受け手側が自らの責任と判断で情報を読み取る必要があるだろう。

今後、情報伝達の価値は下がるが、情報を正確に分析し、明確な意見を加えることがマスコミの付加価値になるのだろう。🌎🏢😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: シャワー用軟水器、自宅の風呂で肌・髪ケア」から

2017.1.17   日経産業新聞の記事「風向計: シャワー用軟水器、自宅の風呂で肌・髪ケア」から

装置がコンパクトでメンテナンスが簡単

コラムの著者 中村 泰子氏(ブームプランニング社長)は、シャワー用軟水器「アクアソフト」(ハウステック、群馬県高崎市製造、ヤマダ電機販売)の商品についてそのマーケティングについて語っている。

◯美容家電の位置付けに

冬の乾燥、特に肌や髪は全てダメージにつながるとして、中村氏によると乾燥対策や美容の話題で取り上げられる。こういった中で美容意識の高い女性に話題なのが、軟水の利用であるという。

軟水を自宅の風呂で簡単に使える装置が出た。上記の「アクアソフト」で、水の硬度成分(カルシウムやマグネシウムなど)を取り除き硬度をほぼゼロの超軟水にする。(実売価格税別5万1800円)

この超軟水で石鹸を使い手洗いすると、肌触りが柔らかく、石鹸が落ちた後もいつまでも肌がしっとりしているという。肌の渇きや髪のこわばりは水の硬度に関係することから、水の硬度成分が石鹸成分や身体の脂肪酸と結合してできる石鹸カスが肌や髪に残るのが原因だと言われている。

日本の平均硬度は60mg/Lで軟水の国と言われるが、全国では、20〜100mg/L以上も地域差があり水の違いがわかるという。

アクアソフトは、装置がコンパクトで、設置がしやすく、メンテナンスも2〜7日に1回塩水を本体にいれて流すだけでランニングコストも安い。

アクアソフトは、時代にあわせて軟水器を「美容家電」と位置付け、キッチンでの洗い物などの応用もあるという。🌍📺happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: トランプ氏の科技政策、日本、対峙しうる戦略を」から

2017.1.17  日経産業新聞の記事「TechnoOnline: トランプ氏の科技政策、日本、対峙しうる戦略を」から

科学に対して無関心か認識不足か?

コラムの著者 志村 幸雄氏(技術評論家)は、トランプ次期大統領の科学技術政策の後ろ向きな発言に対して、世界特に日本に対する影響について語っている。

◯米科学振興協会も批判

トランプ次期大統領の発言は物議を醸し出しているが、科学技術の面でも問題発言があるという。特に地球温暖化対策については;

  • 温暖化はでっちあげだ
  • 気候変動には、まだ分からないことが多い

とし、温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」からの脱退もほのめかしているという。

このような事態に危惧を抱いた米科学振興協会も;

  • 「一般に受け入れられた科学的事実を根拠がないとしたり、否定する」態度を批判

しているという。このような一連の対応は、科学技術への時代的要請に無関心か認識不足だと指摘している。

さらに、日本への対応だが、かつての貿易摩擦が技術摩擦に進展したように国際的な技術移転やオープンイノベーションが阻害されると、志村氏も危惧を抱いている。これに対抗するには、日本も「米国第一主義」に対峙しうる国家戦略と、産官学で、基礎研究、応用研究を踏まえた新技術創出が必要と説いている。🌎🇺🇸🇯🇵happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:深まる欧州の危機」から

2017.1.13    日経産業新聞の記事「眼光紙背:深まる欧州の危機」から

タイミング悪く欧州連合に綻びが

コラムの著者は、欧州の政治情勢が、英国のEU離脱通告を3月に行う予定で、オランダ、フランス、ドイツが選挙を控え、政権交代の可能性から綻ぶのではないかと危惧している。

◯背景に移民や難民の流入とテロの脅威

コラムの著者がいうように、EUの主軸国で政権交代を起こすような動きが進んでいる。各国ともポピュリズム、極右勢力の台頭が顕著になっているという。背景に移民や難民の流入とテロの脅威がある。

もともと欧州連合は、悲惨な第二次世界大戦の経験から、各国のナショナリズムを抑制するためにはじまった。経済統合は、ヒト、モノ、カネの自由移動からなる単一市場の創設とユーロ誕生でほぼ完成した。しかし、タイミングが悪かった。

単一市場の誕生が東西冷戦の終結とタイミングがあってしまい、大量の東欧移民が西欧に流れ込んだ。単一市場は経済効率は上がるが、ヒトの自由移動は、移民を嫌う市民感情と相容れないものであった。この東欧の経済流入で、「想定外」のことが起こってしまった。

今回は、中東での多くの難民が、事態をさらに悪くし始めている。平穏な生活が脅かされるという市民の素朴な感情がナショナリズムを刺激しはじめたからだ。🌎🏢😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 森羅万象の根源、サイエンス育む機械論」から

2017.1.13  日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 森羅万象の根源、サイエンス育む機械論」から

3つの森羅万象の根源論

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、古代ギリシャ以降、森羅万象の根源について3つの考えがあり、そのうちの機械論について触れている。

◯自己完結している機械論による根源論

和田教授は古代ギリシャ以降の森羅万象の根源について、生気論、目的論そして機械論を紹介し、現代のサイエンスの背景になる機械論について説明している。

  • 生気論;自然界には物理・化学の諸原理とは別に、独立した生命の原理があるという考え。
  • 目的論;森羅万象は最高で純粋な思想(例えば神)を究極の目的とした意思をもって生成展開するという説
  • 機械論;森羅万象は諸要素間の物理的相互作用の結果であって、何者かの意思が動かしているのではないという考え。

生気論では、何か別の原理を探求しない限り先に進めない。目的論は、原因を外部に求めているので、その目的自体を説明しなけばならなくなる。一方、機械論は、「諸要素間の物理的相互作用」が起こすとして、その相互作用のネットワークを丹念に調べることになる。機械論は自己完結できる説である。

優れた先人たちが、この合理性と完全性を信じ、諦めずに、探求を行った結果、未だにサイエンスは斉一性をもった唯一の世界共通語になった。💡pchappy01