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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:嫌な時代、幕開けか」から

2017.1.12    日経産業新聞の記事「眼光紙背:嫌な時代、幕開けか」から

米の新政権が嫌な時代の幕開けを

コラムの著者は、トランプ新政権誕生で日本の経済は株高、円安で明るさを取り戻しつつあり、TPPの問題もトランプ当選で発効する可能性はなくなったが、現状維持であると考えると大きなマイナス要因にはならないと市場関係者は見ていることに、疑問をもっている。

◯自動車業界の波紋は?

コラムの著者がいう疑問は、自動車業界の動きでも生じてきているという。米フォードモーターズに続き、日本のトヨタ自動車のメキシコ進出にも撤回を迫った。トヨタも1兆円の米国投資の表明に追い込まれたという。

理屈は荒唐無稽だが、トランプ氏支持の白人労働者には「戦う大統領」に映るという。白人労働者の没落の真の要因は、工場の移転ではなく、米国の製造業が、ICTを効率的に導入し、産業構造を高度に押し上げた成功の結果だという。

確かに、白人労働者に真の要因を説明するよりも、「原因は外国や移民のせい」とする方が、万国共通で受け入れられやすい。この流れが世界的に広がり、「嫌な時代」の幕を開いたようだ。🌎🏢😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:ことりっぷ、緻密な市場調査で成功」から

2017.1. 12   日経産業新聞の記事「西川英彦の目:ことりっぷ、緻密な市場調査で成功」から

仮説検証や課題意識が前提での調査は有効

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、緻密な市場調査が新製品を成功させる可能性があることについて述べている。

○ロングセラーの旅行ガイドブック「ことりっぷ」を事例に

西川教授は、ことりっぷ(晶文社の旅行ガイドブック)を事例に、緻密な市場調査が、課題検証や課題意識をあぶり出すのに有効であることを示している。

同ガイドブックは2008年の創刊時以来、累計1400万部の売り上げをほこるロングセラー商品で、「小(co)」「Trip」で小さな旅を意味している。

  • 2007年に開発;経済的にも自由に行動できる28〜32歳の働く女性をターゲットに設定

その際の議論でガイドブックのような旅をターゲット顧客は行っているかという疑問があったという。そこで、ネット調査を実施。結果は、ガイドブックは参考にするが、自分なりの旅をしている実態が浮かび上がった。さらにガイドブックをよく購入し年に数回旅行する女性に絞りグループインタビューを実施して、課題の抽出を行った。

  • グループインタビューでの気づき;持ち歩くのが恥ずかしい表紙はやめてほしい。情報過多でオススメがわからない。持ち運びたくない重さ。

この3大課題の解決に開発部は取り組んだ。結果、表紙は小紋で和風雑貨風にして手で持つと地名がそっと隠れるようにした。掲載情報も、関心が高い、アートや美容、カフェをキーワードに現地取材を重ね絞り込んだ。その効果として、軽量なガイドブックが出来上がった。

これらは常識外であったために社内では反対意見もあったが、これらの市場調査の結果が説得材料となり発刊した。

調査の前に十分な仮説検証と問題解決の意思がなければ、調査は商品の企画には役立たないと、西川教授は示唆している。📖pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:常識崩壊、頭の切り替えを」から

2017.1.11    日経産業新聞の記事「眼光紙背:常識崩壊、頭の切り替えを」から

新しい常識を早く獲得するものが勝ち?

コラムの著者は、昨年の政治・経済の世界的な変革に対して経営者も新しい常識を獲得しなければ、競争社会で生き残れないと語る。

◯政治・経済のみならず多くの分野で同時並行で変革

コラムの著者が、挙げているが、

  • 英国のEUからの離脱選択
  • 米国の次期大統領にドナルド・トランプ氏
  • トランプ次期大統領の意思決定が議会審議を待たず、ツイッターで行なわれる
  • 米国債家電ショー「CES」では白物家電などはなく、自動車ショーのごとく自動車関連の技術が披露
  • 電通の労働管理
  • 東芝の会計処理

といったことは氷山の一角である。経済団体の賀詞交換会でも、経営トップの認識は歴史的転換の年との言葉が多く聞かれたという。しかし、現実の変化は、意識している以上に速いスピードで進行している。電通と東芝の事案は、旧来の企業内常識も変わった象徴かもしれない。

新しい常識を提示したものが勝ちとなる時代になった。🌎🏢😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:地方マラソン三位一体の法則」から

2017.1.10    日経産業新聞の記事「眼光紙背:地方マラソン三位一体の法則」から

ランナーだけでなくも楽しめる仕掛け必要

コラムの著者は、空前のラン・ブームの歪みに触れ、地方大会での成功の条件について触れている。

◯行政、ボランティア、地元の関与の三位一体が重要

コラムの著者が、東北風土マラソンの主宰を行うVBに地方大会の成功条件を聞いた;

  • 行政の協力
  • ボランティアの協力
  • ランナーの満足度
  • 一番重要な地元の関与

だという。地方としては、行政、ボランティア、そして地元がキーで、例えば、東北風土マラソンでは、

  • 給水所では東北各地の食を提供
  • 日本酒フェスティバル;ワインを飲みながら楽しむフランスの「メドックマラソン」にならって地域のブランドの活性化を狙う

といったランナーのみならずとも楽しめる仕掛けがあるという。地元をやる気にさせないと地方マラソンは持続しないと、VBの代表は強調したという。🍷🏃😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: スマートスピーカー、音声操作、AI身近に」から

2017.1.10   日経産業新聞の記事「風向計: スマートスピーカー、音声操作、AI身近に」から

パソコンやインターネットの出現と同様の変化が家庭に

コラムの著者 岩崎 博論氏(博報堂イノベーションデザインディレクター)は、米国でヒットし始めている人工知能(AI)による音声アシストl機能のついたスピーカーから家庭での変化について語っている。

◯音声操作で生活者が最先端技術を実感

AIによる音声アシスト機能のついたスピーカーが、アマゾンやグーグルのECサイトで販売され、ヒットしはじめているという。

アマゾンの製品「アマゾンエコー」は、家庭内の据え置き型スピーカーで、音声操作で「アレクサ」と名付けられたAIと会話することで、

  • 音楽再生
  • タイマー設定
  • 天気や状態情報の再生
  • 他社の製品やサービスと連携して、家庭内の家電を音声操作

できるという。発売から2年弱で数百万台に達しているという。

このスピーカーは、家庭内のホームアシスタントの役割で、スピーカーに呼びかけるだけで操作できるという。特徴として、この機器単体の機能だけでなく、多様な機器やサービスと連携する際の中心となることである。まさに、一般消費者がAIやIoTを身近に感じる製品の1つで、ちょうどパソコンやインターネットが普及し始めた変化に似ていると、岩崎氏は語っている。🌍📺happy01