【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:起業妨げる皮肉な理由」から
2016/09/30
2016.9.27 日経産業新聞の記事「眼光紙背:起業妨げる皮肉な理由」から
日本のサービスの質の高さが起業を阻む?
米シリコンバレーで次々とVBが生まれる中、日本の起業はスマートフォン向けのアプリやゲームに偏っているように見える。コラムの著者は、その原因の1つとして日本国内のサービスの質の高さにあるのではないかと逆説的に考えている。
◯最悪の経験が起業のモチベーションが多い米国
米国での起業の理由にはいろいろあるが、まずはお金儲け、もう1つは自分が「最悪の体験」をしたことを良い体験に変えることで社会的な意義を見出し、モチベーションとしているものが多いという;
- ウーバー、タクシー配車サービス;
- 米国人にとってタクシーの乗車体験は酷いもの。道に不案内であったり、メーターを使わずに金額交渉をしたり、チップを払うのも面倒。
- ウーバーは配車を頼めば、迎えの車の位置はわかるし、地図が明確であるから遠回りされる心配もない。
- AirBnB、民泊サービス;
- 宿泊サービスでの嫌な思いを良い体験に変える。
といった、現状サービスの不満足を解消するだけでも、質が向上し、一気に利用者が増える。
ところが、日本のタクシーや宿泊などのサービスは質が高く、業界を変えたいなどという嫌な経験がそれほど多くないという。となれば、日本の起業の妨げになっているのは皮肉にもそのサービスの良さが要因の1つだという。