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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「小野譲司の目:カーブス、女性に照準、満足度高く」から 

2016.5.26   日経産業新聞の記事「小野譲司の目:カーブス、女性に照準、満足度高く」から

標的となる顧客を絞りサービスの顧客満足度を上げる

コラムの著者 小野 譲司氏(青山学院大学経営学部教授)は、米国本部で日本に展開している30分健康体操教室を運営するカーブスのマーケティングについて語っている。

○スタッフも会員も女性

同社のサービスの従来のフィットネスジムとの差異は、会員とスタッフは女性のみであること、会員の95%が初心者、ショッピングエリアを軸に住宅街、商店街、ショッピングセンターに店舗をおき、プールや風呂、シャワーなどの付帯施設はカットした中で、月会費を抑えた点である。

会員は円形の並べられたマシンを30分で順番に回り、有酸素運動、筋力トレーニング、ストレッチを行う。さらに、CS(顧客満足度)ではフィットネスクラブ部門で2年連続1位で、女性の各年代で高い支持を得ている。その秘密は、ターゲット顧客を絞り明確にしたことから、細かいサービスが可能となったことであり、さらにフランチャイズにもかかわらず、現場の声が本部を軸に共有されている点である。また、紹介プログラムは、継続率向上につながることを意図し、マーケティングを行っているという。

また、サプリメントや食事メニューなど食の面からも健康増進にアプローチして成長を促している。cafehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:東南アで働けるエンジニア、国際産学官連携で育成」から

2016.5.24  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:東南アで働けるエンジニア、国際産学官連携で育成」から

日本との共存共栄を期待

コ ラムの著者 近藤 正幸氏(東京電機大学特任教授)は、タイ、ベトナム、インドネシアに日本企業が生産拠点や研究開発拠点へ展開する中で、現地のエンジニアの育成と共同して働ける日本人エンジニアも必要だという。

◯人材育成とイノベーション創出が目的で産学官が連携

2015年12月に国政産学官連携の母体GTIが発足し、国際プロジェクト実践教育や海外インターンシップ、政府間協力プロジェクトなどが活動を始めているという。

そこでの教育前後の評価が行われ、

①多文化学際的チームでの活動能力

②エンジニアリング・デザイン

③システム思考力

④工学的手法

⑤リーダーシップ

を項目とした。

日本人学生と外国人学生を比較すると結果として、実践教育による評価点の向上は日本人学生の方が大きかった。ただ、チーッメンバーからの評価によると外国人学生の方が能力的にわずかに高かったという。このような共同作業は評価からもわかるように双方にとって有意であることから、相互理解でさらなる発展が期待できる。こうした人材が育ち、東南アジアと日本の共存共栄に期待したい。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:野心が招く破綻の歴史」から

2016.5.24   日経産業新聞の記事「眼光紙背:野心が招く破綻の歴史」から

市場を冷徹に分析する能力を高める必要性

コラムの著者は、2015年経営破綻した老舗海運会社、第一中央汽船がこのほど会社更生法の認可を受け再生に入ったことをレビューして、経営トップの何がそうさせたのかを分析している。

○直接な要因は市場の伸びを見込んでの大型投資

同社の誤算は、鉄鉱石など中国の資源輸入の伸びを見込んでの過大投資であったという。ただ、その投資は冷徹な分析があれば実行されずにいたはずだか、問題は経営トップの成功体験であった。第一中央汽船も商船三井の副社長時代に強気の投資で実績を伸ばした経営トップが成功体験にとらわれすぎて、中国経済の先行きを読み切れなかったことであった。

同社以外にコラムで紹介された、破綻した大型の倒産はどれも野心的な経営者が成功体験に基づき強気の投資計画を立てたことにあるという。

確かに中国の高度成長がもうすこし伸びていたら、違った結果となっただろうが、分析力の弱さはいつか露呈したに違いない。camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: 代々木公園の『フェス』、異なる価値観、集い発信」から

2016.5.24   日経産業新聞の記事「風向計: 代々木公園の『フェス』、異なる価値観、集い発信」から

イベントの聖地は今も

初夏のよい季節に屋外でのイベントも賑わっている。コラムの著者 山本 直人氏(コンサルタント・青山学院大学講師)は、その中で若者に人気のある、フェス(フェスティバル)について考察している。

○ネットの発達がかえって「リアルへの出口」となっている

このようなフェスの聖地として、歩行者天国のDNAか、代々木公園にはあるという。

連休後、カンボジア、タイ、ラオス、ベトナムといった東南アジアの国々をテーマにしたイベントが続くという。さらに社会的なインパクトのある、「アースデイ」、「エコライフ」さらにLGBTの「東京レインボープライド」なども定着してきた。

このイベントは、広い意味での「相互理解」の場になっており、様々な国や、価値観の異なる人々との共存をしていく空間となっている。さらに、その立地を考えると、明治神宮や表参道などの外国人観光客も多いエリアで回遊性も高く、社会的なアピールが国内にとどまらず海外にも広がる。ネットの発達が、この拡散を助長する。

ここ、代々木公園発がトレンドになりそうだ。

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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:日焼け止め、新技術続々、競争激しく」から

2016.5.23   日経産業新聞の記事「拡大鏡:日焼け止め、新技術続々、競争激しく」から

レジャーだけでなくスポーツシーンでも重視

コラムの著者 山下 尚文氏(ネクステージトータルマーケティングプランニング社長)は、本格的な夏を前に、日焼け止めやUV対策の商品の競争が激化していると述べている。

○汗や水にも持続する効果を求めて

化粧品メーカー各社が新しい技術や処方で、この日焼け止め分野で競争しているという。その中で革新的な商品として資生堂が2月に発売した「アネッサ パーフェクトUV アフターブースター」を取り上げている。

同商品の訴求ポイントとして、

  • 汗や水に触れると紫外線をブロックする膜がさらに強くなる「アクアブースター機能」
  • 繰り返しの強い紫外線を浴びても製剤を安定に保つ「光スタミナ機能」
  • 80分にわたる水浴テストで耐久性を確認済みの「スーパーウォータープルーフ」
  • 紫外線による乾燥を防ぐ「紫外線ダメージ対応システム」

を入れ総合力で勝負に出て、スキンケア分野での戦略、総合力での勝負と同じであるという。

他社も同様に新技術や処方を競い、まさに暑い夏がきそうだというcamerahappy01