【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:野心が招く破綻の歴史」から
2016/05/29
2016.5.24 日経産業新聞の記事「眼光紙背:野心が招く破綻の歴史」から
市場を冷徹に分析する能力を高める必要性
コラムの著者は、2015年経営破綻した老舗海運会社、第一中央汽船がこのほど会社更生法の認可を受け再生に入ったことをレビューして、経営トップの何がそうさせたのかを分析している。
○直接な要因は市場の伸びを見込んでの大型投資
同社の誤算は、鉄鉱石など中国の資源輸入の伸びを見込んでの過大投資であったという。ただ、その投資は冷徹な分析があれば実行されずにいたはずだか、問題は経営トップの成功体験であった。第一中央汽船も商船三井の副社長時代に強気の投資で実績を伸ばした経営トップが成功体験にとらわれすぎて、中国経済の先行きを読み切れなかったことであった。
同社以外にコラムで紹介された、破綻した大型の倒産はどれも野心的な経営者が成功体験に基づき強気の投資計画を立てたことにあるという。
確かに中国の高度成長がもうすこし伸びていたら、違った結果となっただろうが、分析力の弱さはいつか露呈したに違いない。
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