【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『体裁整えるだけ』の危険」から
2016/01/27
2016. 1.21 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『体裁整えるだけ』の危険」から
仕事の目的が安全確保から書類の体裁を整えることへ
杭打ち工事のデータの改ざん問題で、国土交通省の有識者委委員会が昨年12月25日に中間報告をまとめ、コラムの著者は、その内容にに注目している。
○モノづくりを離れ、データの体裁を整えることが要因あり
中間報告では、
「問題は当事者の意識がしっかりしたモノ作りを離れ、データの体裁を整えることに変わってしまったこと」
と同委員会の委員長である深尾氏(東京大学名誉教授)は指摘した。
杭打ち工事でのデータは、地中の堅い支持層まで杭が届いているかどうか、電流計などで確認することであるが、杭打ち工事の責任者は、元請け会社にそのデータを提出する必要がある。
問題は、機械の不調や作業員のミスでデータがうまく取れないときに、他の杭打ち工事のデータで取り繕ったことで、元の安全対策としてのデータ取得の目的が書類の体裁を整えることにすりかわった点である。
この業界だけでなく他社との競争やノルマ達成のため、道を外したことを行っていないか。
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