【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:ノーベル賞ラッシュ、研究の連続性・展開に着目」から
2015/12/22
2015.12.18 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:ノーベル賞ラッシュ、研究の連続性・展開に着目」から
基礎研究への投資が前提
コラムの著者 志村 幸雄氏(技術評論家)は、2000年以降の日本のノーベル賞受賞の大躍進に日本の科学技術の将来生について危惧しているところにふれている。
◯過去の成果評価であるが、研究の連続性や多面展開が重要
ノーベル自然科学部門3賞が米国につぐ第2位となったことは栄誉なことである。しかし、一部報道にあるように、今日の受賞は過去の成果が評価されたもので、必ずしも現時点の科学研究の水準を反映したものと考えるところを志村氏は指摘している。
確かに受賞は、20〜30年前の研究成果に与えられたものが多い。では、その成果が今日の科学研究の現場と断絶したものかといえば違うという。事実、今回受賞した梶田教授の研究「ニュートリノの重量の発見」も2002年に物理学賞を受賞した小柴氏以来のニュートリノの研究を継承しながら、さらにアインシュタイン予言の重力波の観測に取り組み、ニュートリノ研究にさらに風穴を開けようとしている。過去の成果と今日の研究が無縁ではなく、研究の連続性や多面性があることを忘れてはならない。ただ、それには基礎研究への投資が欠かせない。
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