Previous month:
2015年8 月
Next month:
2015年10 月

2015年9 月

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:息子よ、父と公園走れ、サッカー小僧兼虫博士に」から

2015.9.17  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:息子よ、父と公園走れ、サッカー小僧兼虫博士に」から

サッカーと身近な自然現象は表裏一体

コラムの著者 佐々木 聰氏(東京工科大学教授)は、公園での父子の行動でサッカーのみならず自然観察の必要性も説いている。

○息子とのサッカーは父親のアイデンティティー?

サッカーに興じる親子とともに佐々木教授の近所の公園は、少子化はそっちのけで子供達が遊んでいる。そんな中、虫取り網をもった少年にトンボが飛んでいることを教えると、目を輝かせて追っていった。

このような自然現象を実感することは貴重な体験である。というのも情報端末がスマートフォンのように身近になると、自然現象を超える人工的な映像を見る機会が子供達にも増えているという。ゲームである。さらに動画投稿サイト。一方、トンボは自然のものだから、なかなか捕まえられない。捕まえてもオンラインゲームのように友達は褒めてくれない。家にもって帰れば、両親が怖がってしまう。

サッカーに異論はないが、休憩にはゲームではなく、空や砂場や、トンボを見るのも重要な体験である。snailhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:中国再生『退工還農』がカギ」から

2015. 9.15  日経産業新聞の記事「眼光紙背:中国再生『退工還農』がカギ」から

退耕還林から退工還農へ

コ ラムの著者は、中国経済の落ち込みで悲観論が広がる中、視点を変えれば再生のポイントになると語る。

○農地を増やすために森林伐採で「退耕還林」策をとった中国

農業躍進のためにかつて中国では、森林伐採が行われ深刻化したことがある。その際取られた施策が、「退耕還林」、農地を林に戻すことであった。

中国経済の落ち込みの要因は、過去10年で急激に行ったインフラ整備と不動産開発であった。その資金は地方政府、国有企業、個人に重い負担となっている。せっかく整備したインフラも今はリターンに時間がかかるか、無意味なものが多いという。車が1台も走っていない広大な経済開発区や、あまり使われない高速道路などである。

だが、その問題となっている工業団地も視点を変えれば、価値を生む可能性もあるという。完全有機無農薬の野菜・果物の植物工場にしたり、工場の廃熱を利用した魚介類の養殖場、自動給餌・給水や衛生管理の整った最新式の養鶏場などが考えられるという。生産品は、既存の高速道路、空港、高速鉄道を使って国内外に出荷するものである。つまり、日本の得意な安全安心の技術を中国で活用し、付加価値の高い第1次産業を実現するという構想だ。

かつての「退耕還林」と同様に「退工還農」、工業団地を農地に戻す策である。多くの工業団地は灌漑設備などを考えると工業用だけでなく農業用にも良い立地だという。この視点が中国経済に必要かもしれない。applebudcancerpisceshappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 祝祭日のため一時休止のお知らせ

いつも、当ブログをご利用いただきありがとうございます。

さて、執筆者も含め弊社休業のため、以下の期間、一時ブログの更新を停止致しますので、ご了承ください。

なお、再開は、9月24日(木)を予定しております。

【祝祭日による休止期間】

2015年9月20日(日)~9月23日(水)

以上


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「マニュアルNOW:多機能トイレ、動画も駆使」から

2015.9.15  日経産業新聞の記事「マニュアルNOW:多機能トイレ、動画も駆使」から

日常使うものだから見やすい方法で情報にアクセスできる工夫

日本のトイレの多機能性と快適さが海外でも有名であるが、機能が増えた分、問い合わせも多いという。コラムの筆者 高橋 慈子氏(テクニカルライター)は、問い合わせに的確に答え、さらに、件数とサービス員を減らすことに成功したパナソニックの全自動おそうじトイレ「アラウーノ」の取扱説明書について語っている。

○情報を厳選、スマホのアクセスにも対応

最近の家庭向けトイレも自動で便器を泡で洗浄したり、蓋を閉じたりする機能が付いている。機能が複雑になるとともに使い方や手入れで知っておくべき情報が増え、戸惑うユーザーも出てくる。多機能トイレであるがゆえに、サポートには問い合わせも多く寄せられるという。例えば泡を出すための洗剤の補充方法や各種の設定である。

こうした状況から、新型トイレでは、取扱説明書の情報を厳選して文字を減らした。さらにソフトなイラストを使って親しみやすくし、読みやすさを改善した。また、すぐ対応したい、詳細が知りたい、自分好みにつかいたいなどとユーザのニーズの違いに合わせて構成を整理した。

また取扱説明書が手元にない場合でもスマホなどで情報にアクセスできるようにサポートページを公開し、よく出る質問には動画で解説するようにしたという。

このような工夫のおかげで、問い合わせの件数も減り、サービス員が出動する件数も減ったという。つまりコスト削減に大いに役立っているという。toilethappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:何を研究すべきか、高い視点・広い視野で洞察」から

2015.9.15  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:何を研究すべきか、高い視点・広い視野で洞察」から

本質探求の自覚

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、自らの体験も踏まえ、サイエンスは、本質探求であって、安直な研究を自戒し、自然という未知の沃野を探求すべきであると説いている。

○ノーベル物理学賞受賞の米国リチャード・ファインマンの言葉

ある人が街灯の下で地面を一生懸命見ていた。「何をやっているんだ」と尋ねられ「自分は鍵を落としたので捜している」と答えた。さらに「どの辺で落としたんだ」と聞かれ、「いや、あっちで落としたのだけれどもここは街灯が明るいから捜している」

とリチャード氏は、本質探求を忘れ、やりやすいという理由だけで「安直な研究」を行う愚行を批判したものである。

和田教授も、40年前に同じことを批判されたという。まだ、当時機器による高速自動ゲノム解析は未知の技術だとして、この言葉を受け売り「本質的な研究ではない」と決めつけられたという。この件は後にヒトゲノム解析の成功で本質探求であることは認められた。

科学者たるもの、受け売りはやめて、自分の頭で考えたことで、少なくとも意見しなければならない。eyehappy01