【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:何を研究すべきか、高い視点・広い視野で洞察」から
2015/09/18
2015.9.15 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:何を研究すべきか、高い視点・広い視野で洞察」から
本質探求の自覚
コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、自らの体験も踏まえ、サイエンスは、本質探求であって、安直な研究を自戒し、自然という未知の沃野を探求すべきであると説いている。
○ノーベル物理学賞受賞の米国リチャード・ファインマンの言葉
ある人が街灯の下で地面を一生懸命見ていた。「何をやっているんだ」と尋ねられ「自分は鍵を落としたので捜している」と答えた。さらに「どの辺で落としたんだ」と聞かれ、「いや、あっちで落としたのだけれどもここは街灯が明るいから捜している」
とリチャード氏は、本質探求を忘れ、やりやすいという理由だけで「安直な研究」を行う愚行を批判したものである。
和田教授も、40年前に同じことを批判されたという。まだ、当時機器による高速自動ゲノム解析は未知の技術だとして、この言葉を受け売り「本質的な研究ではない」と決めつけられたという。この件は後にヒトゲノム解析の成功で本質探求であることは認められた。
科学者たるもの、受け売りはやめて、自分の頭で考えたことで、少なくとも意見しなければならない。
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