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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:サッカー支援で一党独裁延命?」から

2015. 3.17  日経産業新聞の記事「眼光紙背:サッカー支援で一党独裁延命?」から

全面的な改革の深化が目的?

コラムの著者は、少し深読みかもしれないが中国でのサッカー教育のテコ入れの背景について考察している。

○他のスポーツ選手が嫉妬する支援

米プロバスケットボールNBAの元選手やバレーボールの元中国代表があからさまに嫉妬を口にするほど、習近平総書記が率いる共産党の「全面的な改革深化のための指導グループ」が2月に採択した「中国サッカー改革総合プラン」に対しての不満である。

なぜ、サッカーなのか。指導者の習氏がサッカー好きであるのは周知の事実だが、社会的な影響を考慮しているという。つまり、相手を尊重し、フェアプレーに徹するサッカー精神は今の中国に必要だとし、地元チームを応援することが社会的な安定をもたらすという。産業革命時代、英国では都市で働く農民が増え、その地域の一体感を高めるのにサッカーが一役買ったという事実もある。

さらに、サッカーはグランド内で審判が絶対的な権威を持つ。サッカー精神を植え付けることで、共産党一党独裁の延命を、審判の権威になぞらえているといるのではないかと、少々、コラムの著者は深読みしている。soccerhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「パッケージNOW:ヨーグルト、果実大写しで異彩」から

2015.3.17  日経産業新聞の記事「パッケージNOW:ヨーグルト、果実大写しで異彩」から

目立つパッケージで商品を差別化

コラムの筆者 竹原あき子氏(工業デザイナー)は、フランス大手のダノンの新ヨーグルトブランド、ダニオ(Danio)のパッケージのユニークさについて触れている。

○2014年のダニオ発売

フランスのダノンの存在感は大きいと竹原氏は語る。ヨーグルト業界で新ジャンルに挑戦したダノン。莫大な設備投資と18ヶ月かけて開発したユニークなダニオは、標準的な容器125グラムを超え150グラム。しかも筒型パッケージではなく、茶碗型で、ふたの部分を大きくしたデザインである。

味はりんごやいちごなど8種類あり、ダニオのロゴは、側面で、中身の果物の色に合わせてある。容器のフタは、真上から果物を大写しした写真を使い、リアルさと大きさ、真上からというアングルで、果物がそのまま容器に落ちていくような錯覚をあたえるデザインとなっているという。しかも写真で中身がわかるので、果物の名前もダノンというメーカー表示もなく、賞味期限だけ表示されているという。

フランスの多種多様なヨーグルト製品の中で、ひときわ異彩を放つこのパッケージは、他を抑え存在感を持っているという。restauranthappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:DeNAのDNA」から

2015. 3.16  日経産業新聞の記事「眼光紙背:DeNAのDNA」から

新しいことに挑戦し続けること

コラムの著者は、DeNAの創業者、南場 智子氏を通してVBとして成長する秘密について触れている。

○現場にいる社員の感覚をオジサン、オバサンはすくい取れない

南場氏は2011年家族の健康問題で一旦社長を退任、守安功社長を後任とした。自分の能力や生命の限界を超えて伸びていく会社の形を作りたかった、とその時語ったという。

同社には、企画や準備段階では経営会議にかけず、まずは実験的にやってみて顧客の反応をみるしくみがあるという。南場氏や守安氏が自分の経験から、現場の社員の芽を摘んでしまわないためであるという。サービスの良し悪しは、役員ではなく、市場の判断を委ねるという。

現場の社員の感覚をオジサン、オバサン(経営幹部)ですくい取れないばかりに、他社が同様の企画で大ヒットしてしまった苦い経験があるという。たとえ成功体験がある創業者の南場氏であっても、自分流への拘泥は許さないという。同社のDNAは、新しいことに挑戦することであり、それこそが同氏のやりがいかもしれない。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:ディズニー、新たなシンデレラ」から

2015.3.13    日経産業新聞の記事「流行を読む:ディズニー、新たなシンデレラ」から

物事を明るく捉える前向きさ、今風

コラムの著者 川崎 由香利氏(ジャーナリスト)は、昨年「ありのまま」ブームを巻き起こしたディズニーの実写版「シンデレラ」の女性の潜在願望について触れている。

○脚本を大きく時流に寄せるディズニー

昨年の大ヒット「アナと雪の女王」では、定番だった理想の恋人役も、悪役としての魔女も登場せず、関係が断絶してしまった姉妹、育ての親と娘のキスや抱擁が、「王子様のキス」の変わった呪いの解くキーとなった。川崎氏によれば、素の自分を否定せずに愛したい、女性の旬な課題をうまく脚本に取り込んだという。

今回の新シンデレラは義母と義姉の両者が古典的な悪役で登場。ただ、設定は、65年前にアニメ版が公開された時と大きく変わっている。ブログで情報を交換しながらレシピを開発したり、ハンドメードの洋服を自慢したりする流行をみれば、意地悪な家事の押し付けも苦行ではなく、暮らしをを豊かにする「リア充」アイテムと観れるという。

新シンデレラは、今風の明るさがある。物事を明るく捉える前向きさと軽やかさも時流の女性像にあっているという。脚本にはさりげなく、シンデレラの反逆が盛り込まれ、天使のように家族に使えてきたシンデレラが、ある言葉で、キッパリと義母を切り捨てるという。自己犠牲から脱却する「一言」の勇気が、魔法をとく新しいキーとなるようだ。boutiquehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:変わらない営み」から

2015. 3.12  日経産業新聞の記事「眼光紙背:変わらない営み」から

震災後ビジネスの立ち直りの原点

コラムの著者は、有名なレストランの主人の目を通して、大震災後の変わらない営みについて触れている。

○賄い料理が表メニューに

コラムの著者の言葉では、30年近く前にアルバイトをしていたフラメンコが見られるスペイン料理店で、かつては賄い料理であった「カレー」がいつしか表メニューとなって登場していることに少なからず感慨をもっている。

店自身の佇まいは変わらない。ただ、東日本大震災後、原発事故でスペイン人ダンサーが急遽帰国、目玉のショーが3ヶ月開催できない事態となった。さらにそれを楽しむ「はどバス」ツアーの観光客も戻らなかったという。需要の蒸発、物流の混乱、自粛ムードで震災後のビジネスが極めて厳しかった。

だが、この店の店主は視点を変えたという。はどバスが減った分、客席を150席から120席に絞り、お客さん一人一人ともっと向き合うことに心がけたという。

大震災でいろんなものが変わった。人の働き方も朝型勤務や採用抑制で苦戦の末、リベンジ転職。そして4年。変わっていないのは、再帰的だが、「よりよく変わろう」という人間の営みだとコラムの著者は感慨深けである。happy01