【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:ディズニー、新たなシンデレラ」から
2015/03/18
2015.3.13 日経産業新聞の記事「流行を読む:ディズニー、新たなシンデレラ」から
物事を明るく捉える前向きさ、今風
コラムの著者 川崎 由香利氏(ジャーナリスト)は、昨年「ありのまま」ブームを巻き起こしたディズニーの実写版「シンデレラ」の女性の潜在願望について触れている。
○脚本を大きく時流に寄せるディズニー
昨年の大ヒット「アナと雪の女王」では、定番だった理想の恋人役も、悪役としての魔女も登場せず、関係が断絶してしまった姉妹、育ての親と娘のキスや抱擁が、「王子様のキス」の変わった呪いの解くキーとなった。川崎氏によれば、素の自分を否定せずに愛したい、女性の旬な課題をうまく脚本に取り込んだという。
今回の新シンデレラは義母と義姉の両者が古典的な悪役で登場。ただ、設定は、65年前にアニメ版が公開された時と大きく変わっている。ブログで情報を交換しながらレシピを開発したり、ハンドメードの洋服を自慢したりする流行をみれば、意地悪な家事の押し付けも苦行ではなく、暮らしをを豊かにする「リア充」アイテムと観れるという。
新シンデレラは、今風の明るさがある。物事を明るく捉える前向きさと軽やかさも時流の女性像にあっているという。脚本にはさりげなく、シンデレラの反逆が盛り込まれ、天使のように家族に使えてきたシンデレラが、ある言葉で、キッパリと義母を切り捨てるという。自己犠牲から脱却する「一言」の勇気が、魔法をとく新しいキーとなるようだ。
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