【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:『ニュース』若年層の認識」から
2015/02/23
2015.2.20 日経産業新聞の記事「流行を読む:『ニュース』若年層の認識」から
次世代情報サービスの設計に
コラムの著者 奥 律哉氏(電通総研 研究主席兼メディアイノベーション研究部長)は、シニアと若年層のニュースの定義や意識の違いについて語り、これが今後の情報サービスの道筋になることについて語っている。
○若年層は「世の中の出来事=ニュース」という定義ではない
調査の質問が「『ニュース』をどこから得るか」と問えば、ミドル・シニア層は、「新聞・テレビ」、若年層は「インターネット」と答える。だが、このニュースの定義が違うことが、「『世の中の出来事』はどこから得るか」と問い直すと結果が、両者とも「新聞・テレビ」となることから分かる。
つまり、若年層は「世の中の出来事=ニュース」と捉えておらず、「ニュース」を「自分の興味や生活に密着した出来事」であると定義しているという調査結果を得たという。
ニュースのソースやコンテンツもSNSなど、友人とのコミュニケーションの一環で得られるものであるとしている。また、世の中の出来事をマスメディアから得ていることから、若年層もジャーナリズムの役割を理解している。ただ、ミドル・シニア層と異なるのは、コンテンツとメディアが一体がしている、あるいは同一視しているが、若年層は、様々な経路で来た情報源をもつことから、発信者や執筆者には興味がない。検索などの習慣から、興味ある記事には目を通すが、そうでないものは読み飛ばすという。
このような視線を知った上で次世代の情報サービスは設計しなければならないと、奥氏は語る。