【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:店内プロモーション進化、立体映像、可能性開く」から
2015/02/21
2015.2.19 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:店内プロモーション進化、立体映像、可能性開く」から
ネット販売対抗に
コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)は、大日本印刷が発売した店頭用プロジェクションマッピングを通じてアパレルの流通業界のマーケティング戦略について触れる。
○大型商業施設向けから改造
同社の商品は、マネキンに洋服などの立体映像を投影するタイプと、壁に映すタイプの2種類を準備。機器レンタル、設置費、映像制作費を含んで170万円からで、年商3億円を目指すという。
これまでのプロジェクションマッピングは新しい表現手法であるものの、大型施設のイベントが中心で、投影角度も水平、一定の距離を必要とした。これを同社は改良し、短い距離から投影できる単焦点プロジェクターを使い、狭い屋内でも利用できるようにした。
ターゲットはズバリ、アパレル関連企業である。これまでコーディネート提案の意味合いでマネキンを利用してきたが、デザインの再現や素材の質感の表現は劣るものの、2分間に約20種類のコーディネートを映し出すことができるという。販促や集客支援が期待でき、新しいデジタルサイネージ(電子看板)として展開するという。
立体面に投影することは平面モニターに比べ店頭プロモーションに新しい可能性を生み出す可能性があると高岡教授は示唆する。最終的には何を目的にどのようなコンテンツをアパレル企業と一緒に生み出すかがこの事業の成否であろう。ネット販売に押され気味の店頭販売に弾みをつけるためにも消費者とどのようなコミュニケーションができるかがキーとなると高岡教授は語っている。
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