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2014年10 月

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「パッケージNOW:新聞で菓子包む、常識破りの新鮮さ」から

2014.10.20   日経産業新聞の記事「パッケージNOW:新聞で菓子包む、常識破りの新鮮さ」から

新聞紙が特製パッケージ

コラムの筆者 竹原あき子氏(工業デザイナー)は、フランス・パリでの洋菓子エクレア(シュークリームの皮にクリームを挟み、チョコレートをかけたもの)の新作のパッケージを語っている。

○人気ブランドが集まるマレ地区で色とりどりのエクレア

これまでのエクレアは、表面が黒か茶色しかなかったのが、 L' Eclair de Genie (天才のひらめき)洋菓子店では、花畑のようにいろいろな色があふれているという。

パレットの色よりも多い色彩と模様がある。その模様とは、新聞紙であった。

印刷した活字と華やかなお菓子とのコントラストが新鮮さを添える。この新聞紙、おなじみのものとは異なり、油分も水分も含まない、つるつるした薄い紙である。ハンバーガーのパッケージのように、歩きながらも食べられる形態だ。

印刷された記事はエッフェル塔についての物語だという。昔の紙面の再現ではなく、新たに紙面に組み上げられた印刷された記事である。エクレアのために新聞をしつらえるという発想。このあたりがパリっ子らしい。cakehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:エネルギー発展、成長の要」から

2014. 10.17  日経産業新聞の記事「眼光紙背:エネルギー発展、成長の要」から

強力な輸出商品―自然エネルギー開発

コラムの著者は、長期的視点で考えれば、再生可能エネルギーは、現在の自然エネルギーの発展普及に大いに貢献し、一般的に効率の悪い風力や太陽光発電がイノベーションによって変わることを示唆している。

○世界の潮流が固定電話から携帯電話に変わった現実

このような大きなエネルギーが必要とされる要因は、

  • 世界的人口の増加
  • どの国も豊かな生活を求めている
  • 原油や石炭などの輸入エネルギーは価格上昇圧力と供給量のネックに常時さらされている

といった課題を考えれば、輸入エネルギーの依存度を引き下げることは国家戦略であるという。

 集中発電・広域送電から分散電源への移行である。かつての世界の潮流が固定電話から携帯電話に変わった現実と同様なことが起ころうとしているという。国産エネルギーの開発と省エネルギーをテーマにした新産業の育成は最大の成長戦略だという。impacthappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:米IT、研修に禅導入」から

2014.10.17   日経産業新聞の記事「流行を読む:米IT、研修に禅導入」から

「今、ここ」に集中する

コラムの著者 川崎 由香利氏(ジャーナリスト)は、米グーグルが社内研修に宗教とは切り離した禅の思想をとりいれたEI(Emotional Intelligence; 情動知識)を使っていることを取り上げ、持続可能な発展を模索する時代の1つの試行として紹介している。

○同社のオリジナル研修(Search Inside Yourself, 自分の内を検索せよ)

禅の瞑想を取り入れ、ストレスの軽減や集中力のアップを狙った研修で、新しいリーダーシップを高める。EI、つまり自分や他者の感情を理解して管理、活用する能力を言い、新しいリーダーシップとは、この能力が高い、仏教の慈悲や思いやりをもったリーダー像だという。

社内のみならず社外にも展開しており、日本では13万5千円と高額な研修費にも関わらず、開催5か月前に完売。この中の瞑想を提唱するのが、ベトナムの禅僧、ティク・ネット・ハン師である。同師は、米グーグルはもちろん、多くのIT企業で講演を行い、食べる瞑想、歩く瞑想を通じて、心の平安を得るのだという。

東洋の知恵が西洋の最先端技術の会社に活かされるいる点は興味深い。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ノーベル賞、実用性高い分野に光」から

2014. 10.16  日経産業新聞の記事「眼光紙背:ノーベル賞、実用性高い分野に光」から

日本で進められた白色照明革命の偉業

コラムの著者は、赤崎勇、天野浩、中村修二の3氏が受賞を決めたノーベル物理学賞に触れ、実用性高い工学分野の研究にも物理学賞の対象になったことに触れている

○白い明りの革命を青色LEDで

光の三原色でただ1つかけていた青色のLEDの開発を多くの研究者が諦めていた中で、3氏は粘り強く続け、実用化を行った。この功績は米国の量産技術も相まって、エコな電燈として多くの分野で利用されている。

工学分野での受賞の意味するところは大きい。日本の製造技術の根幹である物理学、工学がいわば今後の発展分野を決めているからである。この受賞によって多くの研究開発関係者を励ますに違いないとコラムの著者は語る。impacthappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:新原料の炭酸飲料、成熟市場に独自の価値」から 

2014.10.16  日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:新原料の炭酸飲料、成熟市場に独自の価値」から

高付加価値として認められるか

コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)は、アサヒ飲料が21日に発売する『アサヒのレモネード 特濃』を通じて、成熟市場でのマーケティング戦略について語っている。

○高単価でしかも成熟市場に新製品

大胆の発想である。しかし、多くの調査を行ってニーズ把握をした上でのリスク・テイクである。同商品は、独自に調達したオーダーメードのレモン果汁を使って、レモン果肉だけでなく、果皮までも利用し、丸ごとすりおろすことで実現した濃厚な味を特徴とした。先行調査として数量限定でテストマーケティングを4月に行い、従来の炭酸飲料よりも30円程度高い単価を設定して、消費者に受け入れられるかをみた。コンビニなどのデータ収集を行い、販売数量とリピート率を分析した;

  • 年齢層:従来品同様に20から40歳代の男性が4割弱
  • 発売から1週間のデータでは従来品をうわまった販売数量を達成。リピート率も多かった。

これから、付加価値を認められたと判断し、商品開発、マーケティング関係、社内の購買部、生産部も一丸となり、新商品投入の準備をおこなったという。

炭酸飲料の市場は2006年以降11年を除いて売上高ベースで前年比1.1~8.8%増の順調な伸びを示しているが、5400億円規模の成熟市場に、あえて、新商品を投入する希少である。この挑戦、市場の反応はどうかwinehappy01