【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:新原料の炭酸飲料、成熟市場に独自の価値」から
2014/10/17
2014.10.16 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:新原料の炭酸飲料、成熟市場に独自の価値」から
高付加価値として認められるか
コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)は、アサヒ飲料が21日に発売する『アサヒのレモネード 特濃』を通じて、成熟市場でのマーケティング戦略について語っている。
○高単価でしかも成熟市場に新製品
大胆の発想である。しかし、多くの調査を行ってニーズ把握をした上でのリスク・テイクである。同商品は、独自に調達したオーダーメードのレモン果汁を使って、レモン果肉だけでなく、果皮までも利用し、丸ごとすりおろすことで実現した濃厚な味を特徴とした。先行調査として数量限定でテストマーケティングを4月に行い、従来の炭酸飲料よりも30円程度高い単価を設定して、消費者に受け入れられるかをみた。コンビニなどのデータ収集を行い、販売数量とリピート率を分析した;
- 年齢層:従来品同様に20から40歳代の男性が4割弱
- 発売から1週間のデータでは従来品をうわまった販売数量を達成。リピート率も多かった。
これから、付加価値を認められたと判断し、商品開発、マーケティング関係、社内の購買部、生産部も一丸となり、新商品投入の準備をおこなったという。
炭酸飲料の市場は2006年以降11年を除いて売上高ベースで前年比1.1~8.8%増の順調な伸びを示しているが、5400億円規模の成熟市場に、あえて、新商品を投入する希少である。この挑戦、市場の反応はどうか
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