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2014年10 月

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:北海道電力への厳しい視線」から

2014. 10.22  日経産業新聞の記事「眼光紙背:北海道電力への厳しい視線」から

激戦市場は北海道からか?

コラムの著者は、北海道電力の家庭向け電気料金値上げの認可に注目し、電力自由化、全国規模の送電線網拡充の進展で、同社の動きに危惧を抱いている。

○昨年9月に値上げしたばかり

経産省もさすがに今回の値上げに条件をつけた。

  • 値上げ幅は平均15.33%。経産省は来年3月までの当初5ヶ月間は12.43%に圧縮する
  • 圧縮の原資を今冬の賞与見送りや役員報酬の削減で捻りだす。平均4200万円の役員報酬を1800万円に引き下げるように求めたが、同社は従わず、2000万円に下げ渋った

赤字続きの電力他社が2013年度から社員の賞与はゼロしたが、北海道電力は12年度比45〜50%減の水準で支給を続けている。

経営陣が決断できず、事態が悪化するのを茫然と見ているとの地元トップの批判もあるという。原発の再稼働もメドがたたず、今後の電力自由化と他からの送電供給が拡大すれば、コスト高では駆逐されるのではないか。北海道からこの激震が始まる可能性もあるという。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:フィードバック、冷静な批判が秩序を保つ」から

2014.10.21  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:フィードバック、冷静な批判が秩序を保つ」から

電子回路に学ぶ、あるべき行動プロセス

コ ラムの著者 和田昭允氏(東京大学名誉教授)は、元来電子回路の専門用語であったフィードバックについて、社会や個人の処世術として参考にする事例を示している。

○フィードバック(帰還)には正負の2つ

フィードバックとは、結果を原因に戻すことである。反省や修正もフィードバックである。もともとは、電子回路で、電気出力の一部を入力に『帰還』させることで使われてきた。この概念が科学技術のみならず、一般社会での有用な概念として個人や社会問題にも処世術として使われている。

このフィードバック。正負の2つが存在する。

『よし、うまくいった。この線でもっと進めよう』は正帰還の自己激励である。一方、『ここがまずかったから、直して出直そう』が負帰還の自己批判である。

実は社会の高い秩序を保つために、冷静に判断された負のフィードバックが必要だという。例えば所得格差による社会的な不安の解消に、高所得者と低所得者の格差を広げない為に、前者の収入を後者に戻す、累進課税という負帰還がある。

ただ、フィードバックで制御するには多くの要素(パラメーター)を慎重に選択して最大の効果を得なければならない。また、一連の回路のどこに帰還するかも結果を左右する。

理系に限らず文系の方にもフィードバックの概念を納得のいくものとして使ってもらうことが肝心だろう。sign02happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:大空港の不便さ解消、挑戦を」から

2014. 10.21  日経産業新聞の記事「眼光紙背:大空港の不便さ解消、挑戦を」から

MRJについで大空港の巨大化対策へ

コラムの著者は、小型ジェット旅客機MRJに次いで日本の技術力で、空港の巨大化に伴う不便さを解消出来ないかと示唆している。

○発着便数と利用者の増加で強大化するアジアのハブ空港

巨大化すればするほど、入国審査から荷物の引き取り、次の目的地への移動が長くなる空港。アジアの人の往来が増えれば増えるほど、空港も益々大きくなり、反って不便で苦痛な場所になりつつあるとコラムの筆者は嘆く。

このほど、三菱重工業の小型ジェット旅客機MRJの試験飛行用初号機が公開された。燃料効率が高く、しかも静音性が売り物で、日本の総合的な技術力の高さが見て取れるという。ならば、そのインフラにも目を向け、巨大化する空港の不便さを解消することに挑戦すべしというのが、コラムの著者の主張である。

高齢化が進む日本の企業こそ、巨大空港で利用者の動線短縮しながら搭乗口を増やす斬新な設計や歩行距離を減らすために新たな設備を開発する場合、日本企業のきめ細かさと要素技術が活かされるという。かつてフランスは途上国から空港建設の助言を求められると、パリのシャルル・ドゴール空港の設計図をそのまま渡したという。日本もアジアの途上国にそのまま空港設計を渡せるよう挑戦してはどうか。airplanehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:世界展開『音』が決め手に」から

2014.10.21   日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:世界展開『音』が決め手に」から

ネーミングのグローバル化には音(おん)は考慮必須

コラムの著者 ネーミング&コピーライターの岩永嘉弘氏は、最近米国で上場したアリババ(阿里巴巴)などの中国IT企業のネーミングについて国際化への展開について考察している。

○ネームングのグローバル化に必要な条件

同氏によると、世界中の老若男女にとって

  1. 読みやすく
  2. 覚えやすい
  3. 口に出して呼びやすい
  4. 伝えた意味やイメージを含む

といった事が、ネーミングのグローバル化の必要条件であるという。

さらに、ネーミングの基本は音(おん)にあり、物理的な音響ではなく、言語を形成する音で、グローバル化には必須だという。

岩永氏は中国IT企業のネーミングを事例に示している。文字とその音がローカルな国内とグローバルなマーケットをつなげるという;

  • バイドゥ(百度):中国のグーグルの異名。繰り返し探し求めるという意味を含む
  • テンセント(騰訊控股)のチャットアプリ、「ウェイシン(微信)」。わずかな文字数の手紙の意味
  • レンレンワン(人人網):中国最大手のSNS。中国版フェイスブックと評される

さて、日本企業の命名はどうか。happy01

 


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『のれん商売』で終わらない」から

2014. 10.20  日経産業新聞の記事「眼光紙背:『のれん商売』で終わらない」から

のれん貸しの背景に成長する事業への新陳代謝の速さあり

コラムの著者は、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の「のれん貸し」の背景について語っている。

○GEブランドのデジカメ

同社のデジカメは存在する。ただし、デジカメメーカーにブランドを貸しているという。つまり、服飾品などファッションの世界でおなじみのブランドのライセンス商売も行っているのだという。

同社は発明王トーマス・エジソンが創業者の一人であるが、冷蔵庫などの白物家電に長い歴史があるが、その事業も売却。いまは、黒物家電である。使えるものは何でも使うのは、否定出来ないが、大事なブランドも貸せる背景に、環境やエネルギー、医療分野などを成長の柱として育ててきたからであるという。

日本の家電メーカーもブランド貸しを行っているが、果たして、主軸となり事業は他にあるのか。長く最強企業と呼ばれただけに理由はある。cameraimpacthappy01