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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:マサイの子供にも受験熱」から

2013. 12.13  日経産業新聞の記事「眼光紙背:マサイの子供にも受験熱」から

将来を担う若者を支援

コラムの著者は、2度訪れたケニアに思いをはせ、「アフリカの世紀」の勃興を教育に感じたという。

○ネルソン・マンデラ元大統領も勉強家

「アフリカの世紀」と呼ばれるゆえんは、数年前の貧困生活から徐々に、マンデラ元大統領のように有能な若者を支援することが進んできていることだという。ケニアは空腹で厳しい日常生活を変えているという。それは、初等教育。初等教育に共通試験を設け、日本の「受験戦争」ではないが、有能な若者を集落単位で資金援助などで支援していくのだという。

ケニアのマサイの村も変貌し、優秀な学生は流ちょうな英語で将来の夢をメールで送ってきたという。彼らの夢は医者とエンジニア。ここに、新たな経済の波動が起こりつつあるという。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:価値創造に向けて、純粋・応用の差に妥協点を」から

2013.12.13  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:価値創造に向けて、純粋・応用の差に妥協点を」から

純粋・応用科学と技術に対して全体最適の人材を日本に

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)が期待しているのは、今日の日本で必要な学問の近視眼的な縦割りにとらわれず、知の一体性を信じるリーダの出現である。

○形式知の再生産

日本が国内消費の製品やサービスの付加価値の88%を国内で創造し、新興国を加えた40カ国中首位である。(OECDとWTOが行った「最終製品の付加価値の創造」についての共同調査より)

この首位を守り続けるためには先陣を切るための戦略が不可欠である。それには、純粋科学も応用科学もフルに動員して人工境界を崩し全面協力しなければならないと和田教授は指摘する。

しかし、純粋科学の「思いがけない」事項に出会うことを望むことで失敗は成功の母との思いが強い。一方応用科学は、社会の安心・安全に応える必要があるため、失敗は許されない。この差異が埋まらない限り、ものづくりやコト始めが出来ず国際競争に勝てない。

短期的な教育の便宜上や予算獲得だけのために、科学だ、技術だと強調するのはおかしいと、和田教授は語る。この路線でいくことは、教育に持ち込むことは科学技術力行の基盤を崩壊させる危険があるという。

学問の近視眼的な縦割りを俯瞰し、知の一体性を信じるリーダーがこの国にはぜひ必要だ。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:原子力政策、本当のこと正直に」から

2013. 12.12  日経産業新聞の記事「眼光紙背:原子力政策、本当のこと正直に」から

「安全神話」が崩壊した今こそ

コラムの著者は、前提にしていた「安全神話」を取り除き、オープンな討議をすることで、原子力政策の行き詰まりを解消することを提案している。

○20年以上も前に科学技術庁(現在文部科学省)の官僚から「処分地選定には20年かかる」とコラムの著者は言われたそうだ。その間、何も進んでこなかった。例えば六ヶ所村の再処理工場について「本当に欲しいのは、その3000トンの使用済み核燃料貯蔵プール」であったと本音を聞いたともいう。

「核のゴミの町」というイメージを甘んじて受けて自治体の候補地に立候補してもらう従来のやり方では、何年たっても決められない。

決められる政治を目指す現政権も国が先頭に立って高レベル放射性廃棄物を最終処分候補地を探すという。それ自体は評価できるが、選定を変えたことぐらいでは先に進まないのではないか。前提たる「安全神話」を下ろし、公開の場で討議し、検討を進めることが第一歩ではないかと指摘している。そこで「正直に話す」ことが原子力行政への信頼回復と適正な原子力発電所の稼働であろう。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:キッザニア」から

2013.12.12  日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:キッザニア」から

モノの消費からコトの消費へ

コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)は、日本に子供の職業体験を根付かせたキッザニアなどの人気プログラムを通じて消費者の需要の変化を示している。

○子供たちを対象としたコト消費の拡大

高岡教授によると、モノ消費からコト消費は大人の消費者から子供たちに対象が移ってきているという。

  • イオンモール幕張副都心(千葉市):米国発の職業体験テーマパークが人気を博している
  • キッザニア東京:一歩先ゆくプログラムとして、英語プログラム。子供たちが将来英語を楽しく使いこなせるようになってほしいという理念のもと、レベルに合わせた各種プログラムを展開。
    • 特に現在隔週水曜日に実施してきた「イングリッシュ・ウェンズデー」はパビリオンの仕事体験の待ち時間も含めすべて英語漬け。大変好評で、毎週設定に変更を検討中

これらは副次効果として、近郊にすむ英語圏の外国人の来場者が増えたり、英語塾が定期的にこのプログラムを利用するといったこともあるという。

子供たちもモノを与えることから体験のコトに親子とも興味が移ってきているらしい。soccerhappy01carouselpony


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:ブックカフェ、至福の空間、本が演出」から

2013.12.11  日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:ブックカフェ、至福の空間、本が演出」から

本がある心地よい空間が売り

コラムの著者 中本千晶氏(ジャーナリスト)が紹介するのは最近話題になっている都内の『ブックカフェ』である。

○共通性のある『ブックカフェ』

中本氏が訪れた東京・神楽坂のキイトス茶房は、レトロな落ち着いた空間で、小説に出てくるレシピのカレーまで提供するという。表参道近くの「brisa libreria」はモダンな内装で壁一面に書棚で、店長自ら選んだ「ココロとカラダに良い書籍」が5000冊余りズラリと並んでいるという。

どちらも、ドリンクやケーキにも一品一品にこだわりがあり、ブックカフェを必ずしも本を読む場所に限定していない事だそうだ。共通するのは、本がある心地よい空間の提供である。だから、飲み食いするのも良いし、友達と会話するのも良い、無心でいるのも良いという。

並んだ本がその店の個性を決めるという。それが店主の暗黙のメッセージ。友人宅の本棚から、友人の人生観や価値観、興味関心が分かるようなものである。

しっくりとするブックカフェが見つかれば、それは至福のじかんであるだろう。happy01book