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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:宝塚歌劇、来年で100周年」から

2013.7.17    日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:宝塚歌劇、来年で100周年」から

伝統芸能には程遠いが学術研究が劇団を存続させる?

コラムの著者 中本千晶氏(ジャーナリスト)は、一民間企業である阪急電鉄が来年100年間背負ってきた宝塚歌劇を新しいステージに進めるのも学術研究の目的の1つだという。

○日本演劇学会全国大会で11年以来の話題に

シンポジウムや展示までも学会で開催され、参加者232人と過去最高を記録。一般参加者83人と内外からの注目を得た。

そんな中で、伝統芸能というには「わずか」100年と程遠いが、そういった中での優れた学術研究とは何かを探索し始めたと中本氏は語っている。

一民間企業で存続を保つことも大変であるが、同歌劇の愛好家が周辺から果たす役割も大きいという。こういった学術研究を通じて、同歌劇を日本が代表する芸能として認知されれば、次へのステージが見えてくるのではないかと中本氏は見る。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:大学発ベンチャー」から

2013.7.18  日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:大学発ベンチャー」から

ITベンチャーだけでない大学発ベンチャー

コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、同僚の秋沢光教授(ベンチャービジネス論)のゼミで事業化まで進めた事例を紹介しながら、視点をかえるとまだ多くのビジネスの芽があるという。

○陸前高田市産のサイダーが中央大学内で販売

三浦教授によると、秋沢ゼミでは、『震災を忘れないプロジェクト』での被災地支援の一環として中央大学キャンパスで、陸前高田市産のサイダー「マスカットサイダー」(神田葡萄園)を販売。三浦ゼミでも乾杯はこのサイダーでおこなったという。

秋沢ゼミではこのようなベンチャーの取り組みを行っていて、事業化まで進んだ事例もあるという

○大学生対象の無料コピーサービス「タダコピ」

このサービスは、コピー用紙の裏面に広告を掲載することで、コピー料金を無料にしたもの。大学生はゼミやサークル活動、試験前等に大量にコピーするので、コピー代もばかにならないという。そこに目を付けた秋沢ゼミの学生が2005年に無料コピーサービスを発案した。

実際の事業化はかなり苦労したそうだ。慶応大学などにも協力してもらって、コピー機メーカーに企画案を持ち込んでも門前払い。コピー機の設置場所のコンビニエンスストアに行くが、どこも相手にしてくれない。

そこで何とか事業の足掛かりを得たのが、慶応大学や中央大学の大学生協で専用のコピー機を置いて、サービスを2006年開始した。その後設置大学数は増え、5年前に43大学であったものが、今は161大学になったという。

成功のカギとなった広告媒体としての優位性は、

  • 大学生だけに的が絞れる
  • 企業が自由に入りにくい「大学」に入り込める
  • それも「日中」に入り込める
  • 手元に「長く」置く資料なので何度も見てもらえる

があった。広告費でコピー代を無料にするといったコロンブス的な発想は、ITベンチャーのみならず、多様なアイデアであふれている。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:燃料電池車、課題克服には20年」から

2013.7.17  日経産業新聞の記事「眼光紙背:燃料電池車、課題克服には20年」から

究極のエコカー実現には課題多し

コラムの著者は、開発や普及の課題が大きい燃料電池車について語っている。

○燃料電池開発のハードルは高い

水素を燃料として電気を発生させ、その過程で水のみが出来るという燃料電池。これを搭載した究極のエコカーが燃料電池車(FCV)である。将来の自動車業界の覇者を決める最重要技術であるため、各メーカーの開発競争も激しい。ただ、最近、メーカー同士の提携が進んでいるように、技術開発自体が難しく、さらにインフラといった普及も厳しいというのが現状である。

○水素の供給インフラ

水素スタンドが提案されてはいるが、FCVの普及が低い段階で全国に水素供給インフラを作ることは、民間で採算が合わない。そうなれば国家戦略として、エコ社会の実現のためにインフラ整備が必要となる。

○水素の供給源

水素を再生可能エネルギーで供給できれば申し分ないのだが、今の技術では、多くが期待出来ず、化石燃料を使わざるを得ない。これで本末転倒である。

○水素生産自体の技術レベル

水素生産の要素技術は低コスト化が進んできたが、課題は、高価なレアメタルや材料が必要で、代替材料などの開発が進んでいない。

以上のようにハードルが高いFCVではあるが、現状では多くのハードルを超える必要がある。コラムの著者は20年となろうと推測しているが、果たしてどうかrvcarhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「言葉力で相手動かす:言いにくいことの伝え方」から

2013.7.16   日経産業新聞の記事「言葉力で相手動かす:言いにくいことの伝え方」から

社内外で異なる対応

コラムの著者 高野登氏(人とホスピタリティ研究所所長)が解説するのは、社内外で異なる言いにくい内容を伝える場合の対応である。

○社内外で異なる対応

高野氏は社内外では対応が異なると指摘する:

  • 社内:『あの人が言うのだから受け入れよう』と思われること
  • 社外:『こちらの言い分は十分聞いてもらった。向こうの言うことも理解できる』と思ってもらうこと

○社内の場合

最近、部署内で不協和音が多い、上司と部下がぎくしゃくしている、人間関係に悩んで辞めていく人が増えているといった症状があると、組織に何らかの病気があって、それが要因となって組織力が落ちているという。

応急措置である、人事研修やコンサルタントの導入ではなく、どんな組織、どんな人間関係をつくりたいかという「あるべき姿」が明確であるかを点検すべきであると、高野氏は指摘する。「あるべき姿」が組織内で共有されれば、それをチェックリストであぶりだし、マネジメントをすすめる。こうして病気の要因を探り取り除く。

敗などによる問題が発生した場合、言いにくいことをどう伝えるかは上司の人間力に左右されるという。これに対して高野氏は3つのポイントを掲げている:

  • 普段から信頼関係を築く努力をしてきたか:丁寧な上司の対応が重要
  • 伝える力を磨いてきたか:「何度言ったらわかる!」、「お前に任せた俺が悪かった」、「新人でもあるないし、いいかげんにしろ!」といった貧乏言葉では、部下の反感と不信感しか生み出さない。
  • 成長を期待している話し方になっているか:「何をやっているんだ。思えほどの奴が」といった中にある「お前ほどの奴」の一言が、貧乏言葉を金持ち言葉に変えると、高野氏は語る。相手の自尊心を刺激する言葉を付け加え、成長を期待する口調に変える。

○社外の場合

相手の言い分を最後まで聴き切る、態度が重要だ。その姿勢が信頼関係を生むことで、更に意に沿えないことも伝えることができる。

いずれにしても、信頼関係を良く保っておくことが肝要だ。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:『富士山学』のススメ」から

2013.7.16   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:『富士山学』のススメ」から

自然科学の『富士山学』

コラムの著者 志村幸雄氏(技術評論家)の視点は、ユネスコの世界遺産委員会が日本の富士山を世界資産に登録することに関連して、学術界での逸話を紹介している。

○正式な登録名『信仰の対象と芸術の源泉』

志村氏は、登録名を科学技術の視点でみると、著名学者にも『富士山学』の逸話があるとのことである。

【江崎玲於奈氏】(トンネルダイオードの発明でノーベル物理学賞を受賞した)

自ら発案したダイオードの特性を葛飾北斎の『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏に描かれている、多いなうねる曲線を重ねて

『200年の昔に画かれたこのすばらしい構図は、いみじくもダイオードの特性を喝破しているようで面白い。負性抵抗の部分は発振しているし、(波間は小さく見える)富嶽は過剰電流による突起である』

と喩えている。

【石井威望氏】(25年前に超電導社会の到来を予見し、『富士山麓にインテリジェント・シティーを』提案。東大工学部名誉教授)

石井教授の著作『超電導で「富士山」時代』で、日本製のリニアモーターカーを東京=大阪間の東海道新幹線に並行して走行させ、その間の両者の接続拠点を富士山周辺と想定している。走行速度の差異で両者の持ち味を生かし、利用者のニーズに柔軟に対応しようというもの。新幹線と内陸を走るリニアを接続する手段として、富士山を取り巻く環状線を走らせるという。そこに、インテリジェンスな高原都市ができ、富士山の景観も楽しめる。

実際の現在進行中の構想とは違うが、ユニークで先見氏のある視点である。

このような自然科学の富士山学と人文科学の富士山学の両方が相見えると、世界遺産も活用という点で面白くなる。happy01