【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:大学発ベンチャー」から
2013/07/20
2013.7.18 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:大学発ベンチャー」から
ITベンチャーだけでない大学発ベンチャー
コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、同僚の秋沢光教授(ベンチャービジネス論)のゼミで事業化まで進めた事例を紹介しながら、視点をかえるとまだ多くのビジネスの芽があるという。
○陸前高田市産のサイダーが中央大学内で販売
三浦教授によると、秋沢ゼミでは、『震災を忘れないプロジェクト』での被災地支援の一環として中央大学キャンパスで、陸前高田市産のサイダー「マスカットサイダー」(神田葡萄園)を販売。三浦ゼミでも乾杯はこのサイダーでおこなったという。
秋沢ゼミではこのようなベンチャーの取り組みを行っていて、事業化まで進んだ事例もあるという
○大学生対象の無料コピーサービス「タダコピ」
このサービスは、コピー用紙の裏面に広告を掲載することで、コピー料金を無料にしたもの。大学生はゼミやサークル活動、試験前等に大量にコピーするので、コピー代もばかにならないという。そこに目を付けた秋沢ゼミの学生が2005年に無料コピーサービスを発案した。
実際の事業化はかなり苦労したそうだ。慶応大学などにも協力してもらって、コピー機メーカーに企画案を持ち込んでも門前払い。コピー機の設置場所のコンビニエンスストアに行くが、どこも相手にしてくれない。
そこで何とか事業の足掛かりを得たのが、慶応大学や中央大学の大学生協で専用のコピー機を置いて、サービスを2006年開始した。その後設置大学数は増え、5年前に43大学であったものが、今は161大学になったという。
成功のカギとなった広告媒体としての優位性は、
- 大学生だけに的が絞れる
- 企業が自由に入りにくい「大学」に入り込める
- それも「日中」に入り込める
- 手元に「長く」置く資料なので何度も見てもらえる
があった。広告費でコピー代を無料にするといったコロンブス的な発想は、ITベンチャーのみならず、多様なアイデアであふれている。
コメント