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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:アンティーク時計」から

2013.5.9  日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:アンティーク時計」から

女性に人気

コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)は、1960年代までの機械式時計であるアンティーク時計が女性の間で静かなブームとなっていることを語っている。

○老舗や新店舗の開店に注目

 4月25日に東京ミッドタウン(東京・港区)にアンティーク時計販売のケア―ズ(東京・江東区)が新店舗をオープン。伊勢丹新宿本店(東京・新宿区)の改装に合わせて、アンティーク時計やオリジナル時計を販売している老舗のシェルマン(東京・中央区)が開店と相次いでいる。

 アンティーク時計の市場で「ここ数年、婦人用の需要が非常に高まっている」(シェルマン代表取締役 磯貝吉秀氏)とのこと。価格は10万円台から300万円台の商品を扱うが、親子連れの30歳代~60歳代の女性ににぎわっているという。

○需要が多く日本の消費者に合った条件の時計は枯渇気味

磯貝氏の話では女性人気の要因として、

  • 社会進出で可処分所得が増えてきている
  • 最新モデルは大型で華奢なものを需要がある
  • 時代を超えた良さの評価がある
  • 品質やアフターケアの保障制度の確立がある

などが後押ししているようだ。消費拡大で需要旺盛だが、問題は安定的な供給がアンティーク時計は厳しいらしい。とりわけ1930年代以前のものは稀少だという。watchhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:マックから消えた『におい』」から

2013.5.8   日経産業新聞の記事「眼光紙背:マックから消えた『におい』」から

マクドナルドの戦略と店内のにおい

コラムの著者が語るのは、マックといってもITではなく、ハンバーガーチェーン大手のマクドナルドの店舗内のにおいと販売戦略である。

○販売不振策のビジネスパーソン重視

セットメニューが高いとの声を受けて、100円から200円の価格帯の商品が多くなったマクドナルド。コラムの筆者も都内のマックを調査したようだ。調査を見ると、やはりビジネスパーソンの占有率が多く、昼食時を除き、テーブルの上にあるのは100円のコーヒーが目立つとのこと。分煙がしっかりしているが、ドアの開閉で、店内は、コーヒーと煙草のにおいが混じった「大人の店」になったという。

○かつては、ねだった子供が主体のマック

マックシェイクなど甘いにおいが占有していた、かつてのマック。そこには駄々をこねた子だもや親たちが多かったという。それが「大人の店」に代わったのは少子化のマーケティングとしては定石かもしれない。しかし、少子化でも新たな顧客獲得を考えると、かつての子供や母親たちの客層も取り込む必要があるかもしれない。店内のにおいに不振が続く同社の悩みが漂っていると筆者は語っている。fastfoodhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:デコ巻きずし、親子一緒で夢中に」から

2013.5.8    日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:デコ巻きずし、親子一緒で夢中に」から

父母、親子も楽しめるホビーに

コラムの著者 粟飯原理咲氏(アイランド代表取締役)は、春の運動会シーズンで盛り上がるお弁当で注目されている『デコ巻きずし』について語る。

○そもそもデコ巻きずしとは

粟飯原氏によると、デコ巻きずしとは、具材や工夫して、巻きずしの断面に美しい図柄が出るようにしたものだそうだ。花や動物、景色など図柄は様々で「飾りずし」とよばれてもいる。

○日本デコずし協会(東京・港区)が2012年に設立

同協会はオリジナルレシピの開発やデコ巻きずし講師の育成、教室運営支援なども行っているという。そこでの人気は、パーツを組み立てる過程がプラモデルのような感覚で、大人も子供も一緒に夢中になるため、父親も親しみやすいという。

この人気に伴って弁当箱の売り上げも前年同期比約5%増(東急ハンズ)となっているとのこと。父母と親子も含めデコ巻きずしブームは周辺の業界も「巻き込んで」いるようだ。copyrighthappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:豪華クリニックのTVは韓国製」から

2013.5.5   日経産業新聞の記事「眼光紙背:豪華クリニックのTVは韓国製」から

海外勢の家電戦略

コラムの著者が語るのは、電機業界で不振の液晶テレビの販売戦略についてである。

○大手家電メーカーの地元でもある関西での逸話

JR大阪駅北隣りで再開発プロジェクト「うめきた」で中核を占める複合施設「グランフロント大阪」に4月26日の開業から4日間で143万人が訪れたという。

その中に大阪市内の有名病院が会員制の高級クリニックを開設した。まるで豪華ホテルのような設備にコラムの著者の目は各部屋の備品である液晶テレビに止まった。

大阪と言えば大手の家電メーカーのおひざ元。そこでのフラグシップ的なクリニックにある液晶テレビのほとんどが韓国LG電子製であったという。そこに韓国勢の商品戦略があるという。

画質よりは先ずデザインで伸びたとさえいわれる同社の製品は、存在感を高めるために、商談ではシンボリックな施設に対して思い切った価格提示を行うという。価格で日本勢が負けたのかデザインなのかは不明であるが、次世代テレビ4Kや8Kの商品戦略をコラムの著者は憂いているhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『農業』『教育』に挑む日立」から

2013.5.2   日経産業新聞の記事「眼光紙背:『農業』『教育』に挑む日立」から

『勝ち組』となれるか?

コラムの著者が語るのは、電機業界は今シャープやパナソニックが不振の中にあって、日立が比較的堅調であることを取り上げ、成長のネタ探しをおこなっていることを取り上げている。

○モノづくりだけでなく、サービスで付加価値を

同社の成長のネタ探しは、「サービス」と「グローバル」をキーワードにして新事業開発本部が中心となり、世界で戦えるビジネスモデルの創造を目指している。

「サービス」と「グローバル」の掛け算の相手は、「農業」、「教育」、「資源」、「高齢化」などがある。これらをアイデアが事業として成り立つ可能性があるか、海外で事業展開した場合競争にかてるかといった検討をしっかり行って1年ほどフィージビリティ・スタディー(事業性検証)を行うという。事業を創造することは、即日業績面に貢献するわけではないが、将来の成長を考える上では不可欠だという。

○新規顧客開拓も

さらに、インフラ事業の太いパイプを持つ同社は、従来の特定顧客に偏重せず、新規のお客様を開拓することを怠らない。

大手企業も、中小以上に事業性の新規発見が必要な時代となっている。happy01