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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:数学は神様の小説、真理追求人間の本能」から

2013.4.16   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:数学は神様の小説、真理追求人間の本能」から

人類の発展は真理に引かれる人間の本能から

コラムの著者 小山信也氏(東洋大学教授)が自らの研究も振り返って、真理の追究について語っている。

○数学者の自問自答のキッカケ

女子中学生の自由研究で小山教授は「あなたにとって数学とは何ですか」と問われたという。この質問に対して「数学は私のすべてです。人生そのものです」と答えると、さまになるようだが、小山教授は自問自答してみると少し違うと感じたらしい。

どうも自問自答すると、数学に集中している時が最も充実感が得られると感じたという。その感覚は、小説を読みふけるときの勢いに似ている。だが突き詰めて考えてみると、両者には決定的に違うモノがあるとも感じたという。

○数学は神様の小説

人間の作る小説とは違い、数学の側に欠陥がない、いわば神様の書いた完璧な小説と言えるという。人間の書く小説には、筋書きに論理性の欠陥や読者の納得のいかない結末があるが、数学は違うという。解けないときは百パーセント自分が悪い。数百年越しの未解決問題も人類が解法を得るレベルに至っていないから未解決であるといえる。

完璧だからこそ読者は邪念を捨て集中できる。全身を投じて取り組める相手であり、そんな相手と出会えたことが幸せだという。研究者は、純粋な探求心で真実を嗅ぎ分ける努力を怠ってはならない。女子中学生のインタビューは小山教授にそんな決意を再認識させたようだ。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:地ビール解禁から20年目、手造り風醸造高まる人気」から

2013.4.12  日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:地ビール解禁から20年目、手造り風醸造高まる人気」から

クラフトビール人気

1994年に誕生した「地ビール」がこのところ人気を集めているという。コラムの著者 平林 千春氏(東北芸術工科大学教授)は、その理由を探る。

○手作り風の醸造スタイル「クラフトビール」

平林教授によると、現在全国の地ビール会社は200社余りだそうだ。1回あたりの醸造量が少ないことから、大手メーカーには出来ない手造り感覚で独自の資料を築こうとしている。米国でもクラフトビール(マイクロブルワリー)製品のシェアは5%近い。日本でも確実にファンが増えているという。全国各地からユニークなクラフトビールが出てきており、本当の地ビール市場が形成されるというのが、平林教授の予想である。

○特徴のある地ビール

平林教授の挙げている地ビールメーカー:

  • 「いわて藏ビール」:世嬉の一酒蔵(岩手県一関市)。各地の地ビールフェスティバルの先駆け「全国地ビールin一関」の中心的存在。いままにないビールを開発し続けてきた:
    • 「オイスタースタウト」:岩手名産の牡蠣の身と殻を加えた
    • 「パッションネール/ゆめの旅」:パッションフルーツ果汁を使用
    • 「福香ビール」:東北復興支援ビール。北里大学の海洋バイオテクノロジー釜石研究所と盛岡の石割桜から採った花咲酵母を使用
    • 「こはるホワイトエール」:岩手産の二条小麦「小春」と南部小麦を加えた。オレンジピールやコリアンダーを加えたオリジナル

やはりご当地ビールは人気だ。beerhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:壊れゆくインフラ、技術開発・予算に知恵を」から

2013.4.12   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:壊れゆくインフラ、技術開発・予算に知恵を」から

人工物はやがて傷つき、壊れる

コラムの著者 渡辺慎介氏(学校法人関東学院常務理事)は、山梨県の中央自動車道笹子トンネルの天井板崩落事故をきっかけにインフラストラクチャの保守・点検のついて語っている。

○自然と人工

植樹によって森を作ることでキャンパスを自然のちからで景観を良くする。その話を渡辺氏が建築家に話したとき、「それに比べると、建築は造った時が最高。あとは次第に美しさを失う」と。人工物は、やがて傷つき、壊れるものであることを実感したという。

○健全性評価とそれに基づく維持技術も応用技術同様に重要

笹子トンネル事故の調査で、杜撰な管理が浮き彫りになった。完成から35年も経つのに、天井板を支えるボルトや金属の補修や交換はなく、ボルトの打音検査もこの10年以上も実施されていなかったという。

利用者の安全と命を守るために、インフラをどう維持していくか、国や事業者は技術開発と予算の配分を再検討すべきと渡辺氏は指摘する。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「YES引き出す企画書⑨:情報整理にMECE」から

2013.4.11   日経産業新聞の記事「YES引き出す企画書⑨:情報整理にMECE」から

情報を厳選するとインパクトあるプレゼンに

コラムの著者 清水久三子氏(日本IBMでコンサルタント育成などを担当)は企画書で、情報を分類、整理し結論を導く際に必要なフレームワーク(思考の枠組み)としてMECE(▶参考)について解説している。

○MECEの利用

MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)の略で参考にも示すように、考えや情報の整理を進めていく上での枠組みである。MECEは、抜けなく、もれなく、ダブリなく、要素を洗い出し、検討する中で、rン理的に物事を分解する作業が出来る。企画では、その論理の幅を出すためにも有用なフレームワークである。

思い付きで分析を進めると、無駄な作業をすることにもなり、さらに見落としがあることも生じる。そこで、MECEで、1つの軸あるいは複数の軸で分類する。MECEの落とし穴は、分類作業に没頭するあまり、全体を見失うことである。MECEはまず全体を俯瞰した上で、分類した要素を検討することが重要である。

図1
○企画書でMECEは多用

現状把握の市場や業務を分析する際に上記の軸などを組み合わせることが多い。2軸を表にしたマトリックス(▶参考)も、事象が整頓されて、方向性が見えることで使う事が多い。さらに、施策や解決策を考える際に、評価軸にMECEを使い、計画立案では、作業や行動のモレや抜けを防ぐためにMECEを使う。

全体を捉えて部分に落とし、分析をするツールとしてMECEを利用しよう。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:デジカメ『パワーショットN』」から

2013.4.11  日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:デジカメ『パワーショットN』」から

スマホ、SNSを仲間にしたデジタルカメラ

コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)は、キヤノンが3月25日に発売予定のコンパクトデジタルカメラ『パワーショットN』がスマホやSNSでの利用を念頭にマーケティングしていることについて語っている。

○初回限定予約は即日完売の人気

ネット販売限定のビンテージブラウン(5000台限定,3万2980円)は発売予約日3月12日午前10時に即日完売。その他の通常モデルも当日の予定初回分を午後2時15分に完売したという。

このデジカメの特徴は、

  • 左右対象のデザイン
  • レンズ周辺のリングにシャッターとズーム機能を搭載
  • 最も特徴的な機能:『クリエイティブショット』、1回のシャッター操作で、オリジナルと構図や色調・露出を自動調整した5種類のアートデザインの写真が写るというもの
  • スマホとの連携:『ワンタッチスマホボタン』、ボタン操作1つでスマホに接続して画像を共有できる

といったスマホやSNSも仲間に入れたマーケティングである。

○スマホやSNSへの応用もビジネスチャンスと見た

SNSを使ったコミュニケーションが増える中で、スマホで写真を撮りSNSにアップするという情報共有のスタイルを認めた上で、デジカメを割り込ませる戦略である。camerahappy01