【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:数学は神様の小説、真理追求人間の本能」から
2013/04/20
2013.4.16 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:数学は神様の小説、真理追求人間の本能」から
人類の発展は真理に引かれる人間の本能から
コラムの著者 小山信也氏(東洋大学教授)が自らの研究も振り返って、真理の追究について語っている。
○数学者の自問自答のキッカケ
女子中学生の自由研究で小山教授は「あなたにとって数学とは何ですか」と問われたという。この質問に対して「数学は私のすべてです。人生そのものです」と答えると、さまになるようだが、小山教授は自問自答してみると少し違うと感じたらしい。
どうも自問自答すると、数学に集中している時が最も充実感が得られると感じたという。その感覚は、小説を読みふけるときの勢いに似ている。だが突き詰めて考えてみると、両者には決定的に違うモノがあるとも感じたという。
○数学は神様の小説
人間の作る小説とは違い、数学の側に欠陥がない、いわば神様の書いた完璧な小説と言えるという。人間の書く小説には、筋書きに論理性の欠陥や読者の納得のいかない結末があるが、数学は違うという。解けないときは百パーセント自分が悪い。数百年越しの未解決問題も人類が解法を得るレベルに至っていないから未解決であるといえる。
完璧だからこそ読者は邪念を捨て集中できる。全身を投じて取り組める相手であり、そんな相手と出会えたことが幸せだという。研究者は、純粋な探求心で真実を嗅ぎ分ける努力を怠ってはならない。女子中学生のインタビューは小山教授にそんな決意を再認識させたようだ。
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