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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:ビジョン・アンド・ワーク」から

2012.10.18  日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:ビジョン・アンド・ワーク」から

多種多様ではあるが筋の通った地域経営が成功を導きだす

コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)が語るのは、ノーベル生理学・医学賞を受賞された山中伸弥氏(京都大学教授)の座右の銘である『ビジョン・アンド・ハードワーク』を通じて、経営やマーケティングにおいての成功の秘訣を示す。

【『ビジョン・アンド・ハードワーク』の意味】

三浦教授によると、価値ある研究を成し遂げるためには、大きく長期的なビジョンでしっかりと研究の方向性を定め、その後はひたすらハードワークをし続けろ、と説明している。

ここで、このビジョンとハードワークは、経営・マーケティングにおいても成功の秘訣だという。嶋口充輝氏(慶応大学名誉教授)は、ビジネスの成功の要因として、効率と効果を挙げ、

効果:方向を決める(ビジョン)

効率:推進力を決める(ハードワーク)

と説明している。

サントリーHDの「水と生きる」やかつてのソニーの「デジタル・ドリーム・キッズ」なども企業戦略を方向づける重要な役割を果たしてきた。まさにビジョンとハードワークである。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「質問力で商機をつかむ③:『呼び水』の効用」から

2012.10.17  日経産業新聞の記事「質問力で商機をつかむ③:『呼び水』の効用」から

相手の懐に入るためのツール

コラムの筆者 中野俊宏氏(HRインスティテュートチーフコンサルタント)は、相手が心を開き、快く話をしてくれる状況をつくるために『呼び水』は必要だという。

【効率の良い呼び水のポイント】

中野氏は2つのポイントをあげている。

(1)自分の持っている情報量を増やすこと

新聞や雑誌、書籍を出来るだけ多く継続して読み、様々なジャンルの情報に触れるようにする。ただ、実際の相手に対しては記憶が必要であるから、常に自分のビジネスシーンや日常会話の場面に当てはめ、頭の中に残すようにする。

(2)相手のことを認めたり、褒めたりしながら、懐に入る姿勢が必要である

相手に、自分のことが理解されていると思ってもらうことが重要で、喜んで話してくれる。

(3)話の初頭だけでなく沈滞状態には『呼び水』を

相手の視野を広げ、再び会話に前向きになるように、『呼び水』を使いたいものだ!happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「実践!ワークライフバランス(WLB)経営⑨:中小でこそ先進的取り組み」から

2012.10.16  日経産業新聞の記事「実践!ワークライフバランス(WLB)経営⑨:中小でこそ先進的取り組み」から

中小企業だからこそWLBの環境作りが進めやすい

コラムの筆者 渥美由喜氏(東レ経営研究所ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長)は、大企業に対して遅れているように見える中小企業だが、意外と先進的な取り組みには進めやすい環境であると語る。

○調査が示す中小企業のWLBの取り組み

渥美氏が中小企業庁の委託で実施した調査では、仕事と生活の両立を「しやすい」と回答した割合が最も高いのは、従業員数20人以下の零細企業であった。100~300人が最も低く、そこから従業員数が増えるにつれて割合が徐々に高まった結果となっているという(『2006年版中小企業白書』に掲載)。

さらに現場へのインタビュー調査などから渥美氏は、「中小企業は大企業に比べ先進的な取り組みをしている企業とそうでない企業に二極化している傾向にある」という。

○5つ中小企業が進めやすい要因

  • それぞれの社員の「能力」を評価しやすくキャリアのロスが少ない
  • 役職の階層がフラットであること
  • 職住近接の職場環境
  • 職場に子供を連れてこられるようなオープンな職場の雰囲気
  • 女性の活用をめぐる多様性

これらは、大企業のように制度があるからといった視点ではなく、枠に収まらない柔軟性を持ち、優秀な女性社員等に対して「何とかこの人に就労を続けほしい、そのために会社は何ができるか」と考えた結果であるという。

大企業でも事業所単位で考えると中堅企業の規模となる。中小企業の取り組みが参考になる。本社からの中央集権的な方法でなく、権限移譲を各事業所の責任者が受け、それぞれの事業所内で知恵を絞り、仕事と生活を両立することを検討できるのはないか。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:タブレット普及の破壊力」から

2012.10.2   日経産業新聞の記事「眼光紙背:タブレット普及の破壊力」から

デジタル分野での勢力図を塗り替えるタブレット端末?

コラムの筆者が語るのは、タブレット(多機能携帯)端末が、スマホやテレビの市場に影響を与える可能性を指摘している。

○タブレット端末の使用時間

 タブレット端末の注目は、他のIT機器の市場への影響である。最も大きな影響を受けるのはPC市場で、ノートPCなど代替として使われることから想像が出来る。

 次の考えられるのはスマートフォンである。米J.D.パワーの最近の調査では、タブレット端末の使用時間はすでにスマホを超えているという。タブレット端末とスマートフォンの両方を持つ利用者のインターネット使用時間は、タブレットの方がスマホより40%も長いという。ゲームを利用する場合、その差はさらに広がりタブレットが56%も長いという。となれば、じっくり利用するタブレット端末はスマートフォンを凌駕する?可能性もあるという。ただ、筆者は米国と日本では家庭事情や可処分時間の差も違うことから、この予想は少々極論と思える。

○画面の高精細化

 次に影響を受けるのはテレビだという。ネット情報の閲覧が可能で、タブレット端末の高精細化は、スマートテレビの候補であるともいわれている。米国ではネット動画の視聴は、テレビ視聴者の半数の1億4300万人になり、中国では4割になるであろうと予測。こう考えると、テレビの存在も厳しいと見える。tvmobilephonehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:周辺海域の資源活用、ロボや計測技術開発を」から

2012.10.12   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:周辺海域の資源活用、ロボや計測技術開発を」から

日本の資源セキュリティーに貢献

コラムの著者 山﨑弘郎氏(東京大学名誉教授)は、夢のある資源大国日本の話である。

○四方の海底資源は貴重かつ豊富

山﨑教授によれば、日本の深海底に多くの貴重な資源(金などの貴金属やレアアースなど)が眠っているという。また、伊豆・小笠原海域や沖縄における排他的経済水域内に、熱水の噴き出す海底熱水鉱床が多数存在が確認されていることから、資源探査ロボットなどでこれらの鉱床の位置情報と、海底から効率的に採取するシステムの実現が望まれるという。

海底鉱床の試掘での鉱石の品質は、金を代表にすると、1トン当たり約3グラムと、通常の金鉱床と同程度だそうである。マンガンやレアアースについては、現在の使用量の200年分が眠っているという。

資源の存在を知る資源探査ロボットや計測システムは日本は海外に比べ強いという。深海底でも耐える計測機器や電源供給、通信手段の開発、さらに効率の良い採掘システムの開発と進めば、日本の資セキュリティーの確保に貢献するだけでなく、先端技術として輸出できる。山﨑教授の夢は、現実的な戦略を立てることで確度が上がるであろう。happy01