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2010年12 月

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「デジタル文具で高める仕事力④」より

2010.12.8の日経産業新聞の「デジタル文具で高める仕事力④」より

デジタル機器はクラウドで自分用情報システムに

コラムの著者の高畑正幸氏 (▶ 参考)によると、携帯やiPhone、パソコン、iPadなどをクラウドサービスでデータの共有を行うと、それぞれの端末得意な機能を十二分につかえるという。以前のコラムで利用シーンでの使い分けを解説していたが、手帳などの紙も含めて、どこからでもインターネットに接続できれば活用できるクラウドサービスは重宝。しかも、ほとんどンサービスは無料あるいは低価格で提供されている。

同期機能は、いろんな端末の内部に記憶したデータを統一的に扱えるように同期をとる機能だ。例えば、パソコンで利用するグーグルカレンダーの予定表とiPhoneのカレンダーを同期することで、どちらかを更新、編集しても同期機能で、常に1つのデータとして扱うことができる。紙のようあちこちのデータを参照する必要はない。住所録なども、転記忘れや入力ミスも防げる。

このように考えると、データがどこにあるかというより、データにアクセスすることが問題になる。オフィスならデータにアクセスしやすいだろうが、移動中では、スマートフォンのようなインターネットとの接続とアプリケーションが動作する方が、きめ細かいアクセスができる。それぞれの自分の利用シーン再確認してクラウドサービスをうまくりようしたいものだ。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「データ分析達人めざす5」から

2010.12.7の日経産業新聞の「データ分析達人めざす5」より

統計分析の理解から独自の切り口発見へ

コラムの著者永浜利広氏は主席エコノミストの目で、統計分析を理解するだけでなく、将来の予測を行う「切り口」の発見が、情報の価値を数倍にあげるポイントだという。

ただ、他人の方法をまねるだけでは、切り口の発見にはつながらない。そこには、トレーニングが必要という。

(1)過去の統計と照らし合せて推察する

多くの統計資料が時系列で繰り返し発表されることを使って、過去の気象条件や景気動向と、直近との相似性を見出すというもの。例えば今年の猛暑は、過去記録的な猛暑である1994年と2004年の経済成長を比較対象とするといった手法が考えられる。

(2)他者が定性的にしか着目していない分析を定量的に行う

例えば夏場の個人消費と気温の変化をグラフ化して、その相関性をみるといった手法がある。花粉の飛散量と景気の関係も定性的な分析ではなく、意外とグラフなどで相関性をみると飛散量が多い場合全体として景気に悪影響を及ぼすこともわかるという。時系列のデータも、グラフの相似性に注目して正規化することで、新たな切り口がみえることがある。時代が異なる場合もこの切り口は応用できることが多いという。

切る口の発見で、新たな仮説とデータによる検証ができれば、情報の価値は飛躍的に向上する。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「感情読む力『EQ』に再び脚光」から

2010.12.6の日経産業新聞の「感情読む力『EQ』に再び脚光」より

次世代のリーダはIQでかでなくEQ(感情知能)も伸ばす必要性あり

コラムでは、日本企業もグローバル化の流れで、異文化での感情表現を理解するスキルが求められるという。EQ提唱者の一人で米エール大学学部長デイビッド・R・カルーソ教授のインタビュー記事である。以下、そのインタビューで気になったポイントをあげておこう:

【職場でEQはどう活用できるのか】

  • EQは、空気を読む力、感情の調整力や柔軟性、こころのオープンさなど幅広いスキルで構成される。EQの高いリーダーのもとではチームの士気や生産性が高まり、結果として優秀な人材の定着につながる。
  • 「良い人」である尺度ではない。時には感情をコントロールしながら、厳しい感情を表す場合もある。あるいは部下の視点で職場の空気を読みながら、相手に伝えるスキルを持つことである。

【EQは訓練で向上できるのか】

  • IQとEQは両者が共存し、お互いに関連している。IQが高い人はEQの向上の習得も速い。
  • EQは学習と訓練で向上が可能である。
  • 企業の採用などではこれまでIQ重視が続いてきた。EQについても目を向けるべき。いくら優秀でも協調性にかけては海外派遣で失敗する。

【EQが高いとは】

  • EQが高い人はストレス耐性が高いという調査結果がある。
  • 職場の多様性増す中でストレス耐性が高いことは重要。さまざな国籍の人財を管理するには異文化の感情表現を理解するスキルが必要。まさにEQが高いことが求められる。

多様性が求められ、海外ではそういった環境を認識しつつ管理能力が求められる時代。EQはIQと並んで一種の尺度となりそうだ。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:グーグル、経営の焦点ぼやける?」から

2010.12.6の日経産業新聞の「眼光紙背:グーグル、経営の焦点ぼやける?」より

グーグルの大企業経営の勉強はこれから?

コラムでは、米グーグルの米グル―ポン買収について、本業の「世界中の情報を整理しアクセス可能にする」という企業ミッションとの関係について疑問を投げかけている。(▶ 買収はロイターによると不調に終わったとの記事) 米グル―ポンのツイッター等での割引クーポンビジネスは、確かにミッションとのずれが指摘されている。ベンチャーでの収益源の確保と言えば、確かに買収はあってしかるべきであろう。だが、グーグル関係者の危惧は、このところの買収が本当に企業ミッションに合い、同社の特徴やアイデンティティーを反ってそこなうとの見方だ。つまり、買収に収入源の確保(=儲け)よりも社会的な意義を求められる規模に同社がすでにあるということだ。

嘗て独禁法問題でベンチャー創業の会社に厳しい試練が待ち構えていた。マイクロソフトである。グーグルもマイクロソフトと同じように公器といsての技量が試されている時期かもしれない。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:デザイナーと機械の『ことづくり』」より

2010.12.3の日経産業新聞の「眼光紙背:デザイナーと機械の『ことづくり』」より

製品やサービスがお客様へのソリューションへ

コラムでは、工作機械のヤマザキマザックと工業デザイナーの奥山清行氏のコラボで、工作機械のデザインの一新を図る話を解説。奥山氏は「GM」や「フェラーリ」で工業デザイナーの第一線。200機種以上ある工作機械の一新で、山崎智久社長のねらいは、「コカ・コーラのビンのように、一目でメーカーが分かるシルエット」を要望したそうだ。

新興国の台頭が工作機械分野でも著しい。その中でブランドイメージの刷新とモノだけの販売からモノを中心とする楽しさや使い方の広がりを訴求しようとしている。

単なる製品の外観変更ではなく、そこから生まれる付加価値も含めて取り込んでいく姿勢が今後の商品企画には不可欠なようだ。