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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「データ分析達人めざす2」から

2010.11.09の日経産業新聞の「データ分析達人めざす2」から

統計資料の活用tips

コラムでは、埋没するデータをいかに活用するかについて、ネット社会での活用に示唆を与えている:

【基本】通常のヒト、カネ、モノの動きはすべて経済活動に関わり、統計やデータはそれらを含んでいる。

○必要な情報の探索が分析の第一歩

探索の3つの方法

1.既存の公表された統計分析資料を参考にする

  • 例:月例経済報告、金融経済月報
  • ホームページ等から公表データを入手
  • 独自分析と掲載された分析を比較してみる

2.定点観測を行う

  • 定期的に発表されるデータを待ち伏せする
  • 例:上場企業の四半期決算

3.イレギラーなアンケート調査などホットな情報を日々のニュースなどでチェックする

  • 緊急アンケート

経済活動に常日頃興味を持ち、自分の仮説と検証を行うために分析能力を高めることも、以上3つの方法を活用することから始まる。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「デジタル時評:IT,垂直統合が復活」から

2010.11.08の日経産業新聞の「デジタル時評:IT,垂直統合が復活」から

50年前のデジャブか、アプライアンス対クラウド

嘗てのメインフレーム時代(60年代)からダウンサイジングに移行し、IT業界もアプライアンス(ハードウェアとソフトウェアをバンドルし、特定の機能を強化したコンピュータ群)、さらにクラウドコンピューティングへと移行してきている。

コラムでは、垂直統合(1社の製品で組み上げて提供する方式)が影を潜め、今は自社内のリソースプールを有効に活用するために、クラウド化が進んでいるという。

ただ、米サン・マイクロシステムズを買収した、データーベースの世界的大手のオラクルは、再び、自分たちが壊したIBMの垂直統合を唱え始めた。オラクルはIBMの当時の戦略同様、ソフトに対応したハードウェアを選別し最高機能を誇るアプライアンスを進めるのだという。性能の向上と信頼性は垂直統合だからこそできると主張する。ただ、言い換えれば、クラウドコンピューティングに大きな危機感を、ソフトを軸とした米オラクル、IBM、独SAPが感じていることは事実のようだ。

この勝敗は、企業それぞれが持つ性能や機能にどれだけ柔軟に応えられるかに掛かってきている。ただ、海外では、日本の大手ITソリューション企業のように「クラウド」一辺倒でもないことを知っておくべきだろう。


【思考ツール製品情報】Mindomoを使ってみる

マインドマップ(R)など図解思考のツールとしてMindmanager 9 を以前紹介しましたが、Mindjetのcatalystに似たWebベースの思考ツールが、マインドモ(Mindomo)です。

無料とは思えない完成度の高いマインドマップツール―Mindomo

Mindmanagerを既に使われているなら、このMindomoは直感的に使えると思います。GUIが非常によく似ていて、しかもWebベースのクラウド環境ですから、オフィスからも自宅からもアクセス可能です。

しかも、Mindmanagerに劣らない機能を持っています。

  • 日本語など多か国語対応
  • 図、写真、動画までも挿入できる
  • 吹き出し、リレーション、囲みも対応
  • Freemind、mmapファイルなどもインポート可能
  • 図、アウトライン、mmapファイルなどにエクスポート可能
  • さらに、仕事情報などプロジェクト管理にも利用できる
  • 豊富なマップギャラリー

さらに、以上の機能は無料アカウントを設定すれば、すぐに利用できるという便利さです。

無料アカウントを早速登録しよう

Mindomoのホームページ (▶ http://www.mindomo.com/)で 『Sign-Up for free』をクリックして、アカウント登録を先ず済ませておきましょう。

サインイン

ホームページからサインインをクリックすると、以下のようなウィンドウが表示されます。

Mindomo1
ユーザ名とパスワードを入れ、[Sign in]をクリックすると、自分が過去作ったマップが表示されます。このあたりMindjet社のcatalystに似てますね。

Mindomo2
ごらんのように、サムネイルも表示されます。日本語も可能ですので、説明にも問題はありません。

早速、サンプルを上記から選んで表示させてみましょう。

Mindomo3
どうでしょう。かなり、MindManagerを意識してますね。ただ、異なっているのは、現時点ではインポートしない限り、マップの背景の画像は変えられません。 サンプルのあるように、YouTubeの動画を枝に貼り付けることもできます。

Mindomo4 Mindomo5
 

メニューからエクスポートメニューを見ると、多くの形式が利用できるのが分かります。また、インポートもFreemindやmmapファイルのインポートもできます。マップパーツやフィルタなども利用でき、さらに共有も可能です。MindManagerにあるマクロなどの機能を利用しないなら、Mindomoでも十分だという気がします。happy01

料金体系

気になる料金ですが、以下の図のようになっています。7枚までのマップであれば無料というわけで、体験してみて、iPadやiPhoneなどからもアクセスし、使い勝手を見てください。

Mindomo6

マルチデバイスでの利用に関してまた報告することにします。
happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「博士が語る実践の経営⑫」より

2010.11.05の日経産業新聞の「博士が語る実践の経営⑫」から

コンプライアンスの基本は、「いつでも説明できること」

コラムでは、企業の法令順守と説明責任が表裏一体と説く。「つじつまが合わないことをすれば説明できなくなる」ことが対策の根幹だ。問題は、組織を透明にして、いつでも説明できるように出来るかにかかっている。

売上重視で、取引の良否を忘れて数字を追うことがまかり通っていないだろうか。それを防ぐには、職場の風通しの良さ、明るさにあるという。縦割りや二重構造の組織であれば、会社のためが、公益を上回る土壌になりやすい。お互いによく見えれば、無言のけん制が、行動の公明正大を生むという。

著者の藤田氏は「どんなに規制を強化しても社長が悪事を働こうと思えばいくらでもできる。従って法令順守、説明責任、内部統制に悩むより、透明性をどう確保するかを考えた方が早い」と説く。

インターネット社会で、大量のメッセージが会社内外で流れているはずなのに、「風通し」が悪いのは、伝え手である、企業人全体の意識に要因があろう。説明責任を常に果たしていれば、伝え手の意識がかわるだろう。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「美術で磨くグローバル思考③」から

2010.11.04の日経産業新聞の「美術で磨くグローバル思考③」から

芸術作品の価値を何で見るか:アートフェアと美術価値

日経産業新聞という性格から芸術を見る目を経済指標で見る目で考えるところが面白い。森美術館のチーフ・キュレーターの片岡真美氏が書くこのコラムは、世界的な価値基準を見据えた産業界とは異なる美術界での動きが新鮮だ。

コラムで語られているニューヨークの画廊の売り上げの6割超が、アートフェアによるものという。アートフェアは現代美術の評価会として、世界各都市で年間スケジュールにそって開催されている。既に、各国はその商業性を見出し、英語が使え複雑な税制のない香港や24時間の自由貿易区域をもつシンガポールなどは先進的であるという。

芸術作品の価値は、原価やサイズ、労働量で決まることはない。また、商業的な価値は芸術的な価値とは必ずしも一致しないのだという。となると、現代のように世界各地で作品が創造される時代では、その価値は、地域や文化を超えて支持される作品のスタイル、特徴といった代替不可能性で決まるのだという。

産業界での価格設定。国際的に通じる価値を考える上で、こ芸術作品の商業的価値の捉え方は参考になるかもしれない。