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【ヒット商品】ネタ出しの会 時事から - 南アフリカW杯、参加せずとも興行収入最大国は?

2010.07.02の日経産業新聞から

南アフリカW杯、参加せずとも興行収入最大国は?

日本戦を見ながら、NHKにしても民放にしても、目に飛び込んでくるもの。そう、ライン際の背景に映る広告。時間で内容が変わるが、その多くが、今大会に参加していない国、中国の関連企業だ。

中国は、近年エチオピアをはじめ多くのアフリカへの開発投資を急増させている。その多くがインフラ関係の投資だ。欧米との歴史的軋轢のあるアフリカが、新興国の長として目覚ましい中国を見る目も熱い。

持たざる国と、嘗て思われていたアフリカ諸国。今や最先端のレアメタル、レアアースは、これらの諸国に由来するものが多い。さらに人口の多さだ。食糧問題の解決を盾に中国が戦略的にアフリカ諸国に接近するのは、こういった思惑があるのであろう。

ブブゼラの90%がMade in Chinaである事実。ここに、技術を持つことだけでは強みでない。資源も含め戦略的な視点がないと、商品も発想で終わってしまう。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事から ネガティブも考えようのよっては新規アイデアのカギ

2010.07.02の記事を読んで思う

眼光紙背から

ネガティブも考えようのよっては新規アイデアのカギ

 コラムでは、トップ以下役員全員にiPadを配布し、報告等をiPadによることを義務付けた。結果、導入した社長の思惑通り、役員会は活性化したそうだ。

 とここまで聴くと、ITによる会議の効率化や見える化か?と思われる方も。答えは、いいえ。

 実はiPadを導入しても、役員は使えこなせず、役員会でメモをいつも以上にきちんと取りはじめた。さらに、ノートPCとは違って、居眠りでPCの陰に隠れることが、iPadでは出来ずに、社長と面と向かって発言しなければならない。iPadは、ふたがなく、机に拡げた板だからだ。

 つまり、ネガティブな行動が実は多くの示唆を含んでいる。

  • iPadではなく、手書きノートが使われる訳は?
  • 会議で必要なことは?それを助けるものはiPad、それとも他の行動?
  • ふたのない装置の効用は?
  • 社長のねらいは叶ったのか?失敗したのか?それはどうしてか?


【ヒット商品】ネタ出しの会 時事から 14年前の3D映画は先走りだったのか

7月1日から再放映された「キャプテン・EO」(マイケル ジャクソン主演)。

14年前の3D映画は先走りだったのか

かつて数分間の映画のために長蛇の列に並んだ。そう、世界のマイケル、日本のディズニーランドで、しかもオリジナル3Dムービーだ。今も、その映像を思い出せるほど、当時の私は興奮した。

それから14年。キャプテンEOといっても分からない世代を前にして、当時のコンテンツの素晴らしさと先進性に驚いている。 今年は3D元年といわれているが、うすうす、私の年代は、avatarの画像に新鮮さを感じない。キャプテンEOがあったからだ。

ある企業のエンジニアからこんな話を聞いたことがある。『うちは、技術は最先端で良いのだが、マーケティングが下手で、(お客様に)受け入れられない。先行はすれども儲からずの連続。』

さらに話を聴くと分かるのは、

  • 技術力はある。少なくとも先行組に入っている
  • 売り方が下手で、何に使うかを後で考えている。応用は、基礎技術の後がモットー。
  • 他社が参入したときは、最初は勝てるが、価格競争で負け、いつの間にかその技術はお払い箱へ。

さて、何が問題でしょうか?

  • マーケットインでなくプロダクトアウトだから?
  • 技術の追求に興味があり、売ることは二の次だから?
  • 新たな市場を創ることは自社ではできないと、始めから決めつけているから?

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事から 先進のものには既存の言葉は当てはまらない

2010.07.01の記事を読んで思う

トンチドット 井口尊仁氏のインタビューから

先進のものには既存の言葉は当てはまらない

井口さんのアイデアから出たセカイカメラなど海外で多数の作品賞を受けた。拡張現実(AR)の成功事例だ。

このインタビューの気付きは、

  • 従来のパソコン検索は同一回答しか与えないが、ダイナミックな人間の行動を組み合わせた時、爆発的に譲歩が増える。この情報を取捨選択するところにビジネスがある
  • インタビューアがゲームについて既存の概念で語ろうとしているが、同じ「ゲーム」という言葉を用いても井口さんは異なった次元の娯楽やゲーム性を指している
  • アップルの手の中ではなく、オープンで自由な設計できるアンドロイドに期待をしている
  • ソーシャルメディアでのゲームは既存のゲームとは異なり、参加型で交流する中で見出される娯楽性を楽しむものである

ことである。

そう、井口さんの語りには、イメージが先にあって、それが言葉を追いかけるといった、新規のアイデアを生みだすクリエータの意思がある。

 アイデア出しでは、イメージが先行することが多い。既存の概念や言葉で縛ってしまうと、発想が止まってしまう。似て非なることを認めて、アイデアを拡げることも重要です。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事から

2010.06,30の記事を読んで思う

Public Viewingや渋谷のサッカー応援の人込みは何を意味するのか?

グランズウェル的な発想で考えてみる

 長い戦いは終わりました。選手たちも監督も、サポータも皆の目に涙。私もしばらくTVから離れらず、日本のサッカーチームの選手の顔をぼっと眺めていました。そして、よくやったという感動と負けた悔しさで頭は一杯でした。

 この波は、twitterにも 現れ、知り合いにもtweetできないほど回線は混みあい、文章というより「叫び」で埋め尽くされたタイムラインに驚きました。と同時に、埼玉や渋谷にあつまたサポータの波。これも1つの叫びとなって寄れ動いていました。

 そう、もう「バーチャル」だ「リアル」だといった境目はなく、あるのはソーシャルメディアとして、twitterやUstream,blog,SNSがマスメディア同様に感動を伝える道具となったことです。グランズウェルでいう、大きなうねりなのです。

 マーケティングや企業のイノベーション活動でこの大きなうねりを懐疑的に見てきた人も、今回のFIFAワールドカップの実況をみても信じなければならない時代となったことです。

 このうねりをいかに周到に計画的に味方にできるかが、今後の企業活動に大きな影響を及ぼすことは明確ですね。