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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:学生に好評な遠隔授業、教育資産に」から

2020.5.25  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:学生に好評な遠隔授業、教育資産に」から

教育現場での変化を今後どう生かすか

 コラムの著者 円山 重直氏(八戸工業高等専門学校長)は、近藤 正幸氏(開志専門職大学事業創造学部長)の新型コロナウイルスの感染対策のコラムと同様、教育現場での変化について語っている。

◯先生は大変だが、学生には好評な遠隔授業

 円山校長は、今回のコロナ禍以前に東北大学で遠隔授業の立ち上げを経験したという。当時から注目されていたが、大きな予算で組織を作ったが普及はしなかったという。

今回の新型コロナウイルスの感染拡大で、多くの学校が休校状態であるが、円山校長の八戸工業高等専門学校でも4月20日から全学年で遠隔授業を行っているという。1週間に授業数は439あり、全ての授業をオンラインで時間割通りに実施している。しかも、学生もほぼ全員が受講しているという。

オンライン授業はオンデマンド型で、繰り返し見ることができ理解が深まるという。また、教員は初回のライブでパソコンなどの画面越しに出席をとることもでき、授業を受講しないと欠席扱いになるため欠席率も非常に低いという。また、自粛生活での学生の生活に遠隔授業はリズムを与えることができ規則正しい生活か促されるという。

反転学習やプレゼンテーションソフトに音声を入れたり、タブレット端末で動画で説明するなど、これまでにない経験の中で、教員も毎日授業コンテンツを作成するなど悪戦苦闘である。この状態で学生、教員、学生の保護者にアンケートをとった。

結果として、遠隔授業の歩が対面授業よりも優れている、または同等だとしたのは、教員ではわずか11%だったのに対して学生は58%に達したという。最初のところで反復学習ができることからつまずきがへり、好評であるという。保護者も、遠隔授業の体制に早急に切り替えたことに感謝の声もあった。新学期に教員が作成した授業コンテンツは合計約2000にも及んだという。これらのコンテンツを今後の通常授業でどう生かしていくかの論議も始まったという。コロナ禍は厳しい現実を突き付けたが、こんな時ほど人間は大きな改革をしていける。😷🦠💺💻🛠⚓️💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:デジタルが促す社会の電化」から

2020.5.18   日経産業新聞の記事「眼光紙背:デジタルが促す社会の電化」から

コロナ禍は再生可能エネルギーとデジタルを結びつける

 コラムの著者は、前回の仮説「新型コロナウイルスの感染拡大で石油需要のピークが早まるかもしれない」と書いたことをさらに考察している。

〇デジタル化社会は電力がエネルギー源

 コラムの著者の仮説は、新型コロナウイルスの感染予防で、航空機、自動車など移動を自粛あるいは禁止したせいで石油の需要が急速に減ったことにある。

コロナ禍後もテレワークやオンライン授業が定着すれば、自動車や航空機の燃料需要は戻らないかもしれない。移動のエネルギーに取って代わるのは、ネットやコンピューター、携帯電話とこれを支える多くのICT関連の機器である。デジタル社会は、直接化石燃料を使うのではなく、電力からエネルギーを得ることになる。国際エネルギー機関(IEA)によると、世界の最終エネルギー消費に占める電力の比率は19%で2040年には24%に上昇すると予測している。コロナ危機はこの数字をさらに押し上げる要因でもある。

さらに、この電力問題は、肥大化するデータセンターに集中し、小さな地方自治体に匹敵する規模となっている。さらに、発電も化石燃料に頼れず、再生可能エネルギーに最大限移行するにもデジタルの力で効率化するという複雑な構図になっているという。コロナ禍は、再生可能エネルギーとICTが結合することを加速する契機となりそうだ。🌸❤️🦠😷🎡🧺😷💻📺🏢💴📊😷🔎⚡️🌍happy01♿️👦👧🚹🚻🚺🦠🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「WAVE:デジタルツインが日常に」から

2020.5.14  日経産業新聞の記事「WAVE:デジタルツインが日常に」から

コロナ禍はデジタルの持つ価値を炙り出している

 デジタルツインとは、物理空雨の設計や環境の改善を仮想空間上で可能にする概念をいう。コラムの著者 宮田 拓弥氏(スクラムベンチャーズ代表)は、新型コロナウイルスの感染対策で外出自粛となったが、インターネットによるデジタルの価値がこれまでにないものを産み始めているという。

◯エンターテインメント、スポーツ、そしてビジネスで

 この新型コロナウイルスとの戦いは長丁場になるかもしれないと宮田氏は予想している。その中でもデジタルによる新たな価値が生まれつつあるという。

⭐️エンターテインメント業界

 ゲームプラットフォーム「Fortnie」で先頃、ラッパーのトラビス・スコットのコンサートがゲーム内の仮想空間で行われたという。このゲームプラットフォームは3.5億人のゲーム愛好家が参加しているが、その中でこのコンサートに1230万人の人が楽しんだという。

コンサートといっても、従来の概念を大きく超えているという。トラビスがゲーム上に現れ、みんなと一緒におどり、海に潜ったり、宇宙を飛び回ったりするという。どこもリアルな会場では自粛で、ミュージシャンやアーティストは非常に厳しい状況だが、ゲーム上で好きなアーティストと一緒の空間を共有できるというイベントは、自粛対策というよりは、新たなエンターテインメントを生んでいる。

⭐️スポーツ業界

 シーズン途中で中止になってしまったNBA。ところが、八村塁選手らトップ16人による、バスケットボール「ゲーム」「NBA2K」のトーナメントをテレビで生中継した。選手がそれぞれ自宅からゲームに参加して、視聴者はテレビ越しにそのプレーをみるというもの。トッププレーヤーがゲームをやっている姿を見れるのは貴重な体験である。

⭐️ビジベス

 ようやく、リモートワークも慣れてきたこの頃、社内のみならず、外部との面談もほとんどビデオ会議になりつつあるという。宮田氏も業界トップとの会議でもビデオ会議で行った。数ヶ月前では予想もしなかったことで、移動時間の制限なしに相手との会議ができ、極めて効率が良い。確かにパンデミックで緊急事態ではあるが、デジタルによる付加価値は確かなものになりつつある。製造業でもデジタルツインによる監視やシミュレーションで効果的に業務が進む可能性もある。これからは、物理空間の移動でデジタルツールを使ってきたが、今度は積極的にデジタルツールを活用するライフスタイルが生まれてくるだろうと宮田氏は予測している。😷💻📺🏢💴📊😷🔎⚡️🌍happy01♿️👦👧🚹🚻🚺🦠🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:電子教科書の効用、全員で学習成果共有」から

2020.4.10   日経産業新聞の記事「西川英彦の目:電子教科書の効用、全員で学習成果共有」から

単なる持ち運びや検索な便利だけでない

 コラムの著者 西川 英彦氏(法政大学経営学部教授)は、自らの授業で使う教科書を電子教科書にした効用について、実証実験での体験から述べている。

◯学習効果が向上

 西川教授は、電子教科書の導入によって大学の授業で見られた効果が、単なる軽量化や検索だけでなく、教員や受講生との情報の共有なので生まれる成果について語っている。

例えば、知識を授業中だけでなく、事前に授業外で習得した上で講義を受ける反転学習には向いているとされている。これを助けている事例が、全国大学生活協同組合連合会(大学生協の連合会)で取り組んでいる電子教科書である。

学生は、大学生協でクーポンを購入し、パソコンやスマートフォンなどのアプリで電子教科書が読める。アプリでは、マーカーやしおり、コメント、検索などができる。ここまでは一般の電子書籍と変わらない。電子教科書として大きく異なるのはマーカーやコメントなどの個人の学習効果を教員や他の受講生と共有できることである。重要なキーワードや、それに関連した事例や書籍、動画などのサイトへのリンクの貼り付けなどができ、教科書を補足できる。さらに教員側も受講生の学習ログを把握できる。学生の興味ある記述や読んだ内容、学習時間の確認とそれらの試験での成績との関係を分析できる。西川教授も自らの授業で電子教科書を昨年度から使い始め、学生には講義前に予め電子教科書を予習して興味ある記述にコメントすることで、反転学習を促した。それまでのスライドによる講義にこれらの予習時のコメントを適時紹介できる様にすると、問題もなく利用でき、コメントを元にした議論の発展も促されたという。さらに教科書の購入率も紙では約15%であったが約70%と大幅に向上した。さらに電子教科書でコメント数や内容を多く読んだ学生が良い成績をとったという相関も得られたという。

新型コロナウイルスでの感染拡大で、ますますオンライン学習が利用される中で電子教科書の意義も高まってくると、西川教授は予測している。✒︎📖🎓🏢📈💻🔎⚡️🌍happy01📶👦👧💡🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:遠隔技術の機能、技術革新のヒントに」から 

2020.4.3  日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:遠隔技術の機能、技術革新のヒントに」から

3つの機能を体験することで生まれるイノベーションに期待

 コラムの著者 関沢 英彦氏(発想コンサルタント)は、新型コロナウイルスの感染拡大でリモートワークが余儀なくされている中で、逆に遠隔でのメリットを考えている。

◯技術革新で遠隔、遠距離のメリットが見えてきた

  関沢氏は、新型コロナウイルスの影響でリモートワーク(テレワーク)を経験することがビジネスピープルに増えてきたいるのではないかと感じている。日頃から外回りの大ない人にとっては、家で仕事をしても能率は変わらないという声も聞くという。

満員電車での通勤がない分、資料集めなど他の作業に時間がかけられるので、通信環境が整ったことが大きいという。

関沢氏によると、遠隔技術(リモートテック)には3つの機能があるという。

  • 「距離の克服」機能:在宅でのリモートワーク、遠隔診断・手術、オンライン授業、自宅でのフィットネスなど「遠方との共同行動する技術」である。
  • 「非接触接近」機能:5GとVRで中国では隔離患者看護システムんも実用化。新型肺炎などには有効な機能である。
  • 「非存在実在」機能:VRなどで存在していない人や物を目の前に登場させることもできる。5Gであれば、多数の端末から複合情報をリアルタイムに遠方に送ることもできる。

このように新型コロナウイルスの感染拡大は、意外にも人と人との空間的距離を意識させる契機となった。「距離の克服」機能、「非接触接近」機能、「非存在実在」機能の3つを考えることは、社会的なイノベーションを生む可能性がありヒントになると関沢氏は期待している。✋🖥🏠☕️🏢🇯🇵⛹️‍♀️🏀🛠🎓🏢🌍happy01🌎