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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:電子教科書の効用、全員で学習成果共有」から

2020.4.10   日経産業新聞の記事「西川英彦の目:電子教科書の効用、全員で学習成果共有」から

単なる持ち運びや検索な便利だけでない

 コラムの著者 西川 英彦氏(法政大学経営学部教授)は、自らの授業で使う教科書を電子教科書にした効用について、実証実験での体験から述べている。

◯学習効果が向上

 西川教授は、電子教科書の導入によって大学の授業で見られた効果が、単なる軽量化や検索だけでなく、教員や受講生との情報の共有なので生まれる成果について語っている。

例えば、知識を授業中だけでなく、事前に授業外で習得した上で講義を受ける反転学習には向いているとされている。これを助けている事例が、全国大学生活協同組合連合会(大学生協の連合会)で取り組んでいる電子教科書である。

学生は、大学生協でクーポンを購入し、パソコンやスマートフォンなどのアプリで電子教科書が読める。アプリでは、マーカーやしおり、コメント、検索などができる。ここまでは一般の電子書籍と変わらない。電子教科書として大きく異なるのはマーカーやコメントなどの個人の学習効果を教員や他の受講生と共有できることである。重要なキーワードや、それに関連した事例や書籍、動画などのサイトへのリンクの貼り付けなどができ、教科書を補足できる。さらに教員側も受講生の学習ログを把握できる。学生の興味ある記述や読んだ内容、学習時間の確認とそれらの試験での成績との関係を分析できる。西川教授も自らの授業で電子教科書を昨年度から使い始め、学生には講義前に予め電子教科書を予習して興味ある記述にコメントすることで、反転学習を促した。それまでのスライドによる講義にこれらの予習時のコメントを適時紹介できる様にすると、問題もなく利用でき、コメントを元にした議論の発展も促されたという。さらに教科書の購入率も紙では約15%であったが約70%と大幅に向上した。さらに電子教科書でコメント数や内容を多く読んだ学生が良い成績をとったという相関も得られたという。

新型コロナウイルスでの感染拡大で、ますますオンライン学習が利用される中で電子教科書の意義も高まってくると、西川教授は予測している。✒︎📖🎓🏢📈💻🔎⚡️🌍happy01📶👦👧💡🇯🇵

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