旅行

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:統計に表れぬ、訪日客買い物」から

2014. 11.19  日経産業新聞の記事「眼光紙背:統計に表れぬ、訪日客買い物」から

GDPに表れない個人消費の存在

コラムの著者は、ある統計量が早ければ今年度中に逆転するという。

○「訪日外国人の日本での買い物金額」対「日本人が海外で買い物をする金額」

この統計量が逆転するかもしれないという。2013年度の前者は1兆2882億円、後者が1兆8061億円と依然、後者が大きいが、伸び率が35%増、後者が7%減と差がどんどん縮小しているという。

この金額は、日本大手の流通、三越伊勢丹ホールディングスの売上高に匹敵。すでに、流通大手も訪日客を無視出来なくなっている。円安もあって追い風であるが、GDPには費目として、個人消費にはならず輸出扱いになる。従って、国内の流通業界では統計量には見えない個人消費の存在に対してのマーケティングが必要となってきている。airplaneshiphappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:心の変化、旅に現る」から

2014. 9.1  日経産業新聞の記事「眼光紙背:心の変化、旅に現る」から

名所を慌ただしく回るのは時代遅れ?

コラムの著者は、旅行業界で最近話題になっている国内旅行を取り上げている。

○レジャー白書から

長年減り続けていた国内旅行が2011年を底に増加に転じているという。同白書によると、種目別の参加者数でも、『国内観光旅行』が3年連続で首位。レジャーの代表格として定着したという。

円安や高齢化の影響はあるものの、人が旅に求めるものの変化が大きいという。楽天トラベルの6月集計では、この夏の予約状況は、大きく伸びたのが四国と瀬戸内海の県である。お遍路さんや島を結ぶサイクリングなど、じっくり動き、土地の人と話し、じっくり地域を堪能するといった過ごし方が支持を広げているようだ。もっとも同白書で参加人口が大きいのは、マイカーによる移動だという。徒歩や自転車で、ゆっくり地域を楽しむ。また、これに応えた地域が人気なのもうなづける。shoehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ビッグデータで輸出増」から

2014. 8.1  日経産業新聞の記事「眼光紙背:ビッグデータで輸出増」から

ビッグデータの活用で輸出促進を

コラムの著者は、円安になっても輸出が増えないことに構造的な課題があるのではないかと、ビッグデータを使って感覚ではなく、データの裏付けをもって、対応しようと語っている。

○今年前半に訪日した外国人626万人のビッグデータ

 これまで、アジアの旅行者が日本の安全でおいしい農畜産物をこっそり持ち帰るという話から、日本ブランドを活かした農畜産物輸出が促された。これを感覚ではなく、上記のビッグデータを分析して、生産者が輸出用にアレンジをし、商社などと組んで輸出を行おうという動きがあるという。

 東京大学の研究チームがチェーンストアとタイアップして物価と売り上げデータを集めている。これを大きく小売全般に広げ、外国人観光客の講入品目などを抽出して、人気上品をあぶりだそうというものだ。

 日本人にとって当たり前と思っている、味噌、醤油、日本酒やカップ麺などもこれまで外国人に評価されてきた。そこにデータによる確証を得て進めようというもの。今後を期待したい。dramahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:中国の行政サービスの神髄」から

2014. 7.10  日経産業新聞の記事「眼光紙背:中国の行政サービスの神髄」から

お役人の威厳を保ちながら雇用を創るしたたかさ

コラムの著者は、中国・上海の通関手続きを行う際の経験から多少大げさだが中国の行政サービスについて触れている。

○税関手続き

個人用パソコンを東京本社から上海の勤め先に設置するというコラムの著者。税関に赴いたとき、不案内なことから、担当者が親切に申請書と貨物の中身をチェックし、終わると、正面の窓口を案内された。手書きの申請書をパソコンに入力してくれ、きれいな申請書類が出来上がった。次に向かったのは最初の窓口。ここで、税関の正式職員が申請内容をチェックする。ということは、最初の係員は誰かというと、民間業者であって、しっかり手続き代行料を取られた。しかも、間違いがあり、修正せよと命じられたのは、当の本人。業者に頼ったのが間違いだっとと思ったという。

もちろん最初から業者を使わないこともできる。日本にもあった代書屋を認め行政サービスを行う中国当局の姿勢が見えたという。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:新幹線50年後の日本」から

2014. 7.8  日経産業新聞の記事「眼光紙背:新幹線50年後の日本」から

東京中心主義の功罪

コラムの著者は、今年10月に開業50周年を迎える新幹線によって変わったことについて語っている。

○新幹線がかえたもの

コラムの著者が東海道新幹線の開業日、東京行き新大阪上り1番列車の元運転手、大石和太郎氏に会って当時の様子を聞いたという。

公式の当時の新幹線最高時速は毎時210キロ。大石氏は、乗客から懇願されて、通常速度である毎時160キロを超え、大津あたりで毎時200キロ走行したという。おおらかな時代だ。

新幹線はその後大きく日本を変えた。日帰り可能な「地方」が増え、東京への一極集中を助長し、結果、東京の本社化、地方の東京化が進んだという。元運転手の大石さんも、新幹線以前の蒸気機関車のころは、「楽しかった。駅ごとに特徴があり活気もみなぎっていた」という。東京への集中は判断を行うには政治や企業においてメリットは大きかったが、日本の活力や革新力の原点である「地方の力」をそいでしまった。happy01