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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:天候とマーケティング、常識が通用しにくい時代に」から 

2022.7.22  日経産業新聞の記事「横山斉理の目:天候とマーケティング、常識が通用しにくい時代に」から

経験則が最早通用しない気候変動

 コラムの著者 横山 斉理氏(法政大学経営学部教授)は、マーケティング計画で必要な環境分析が今や気候変動などの影響で既存手法では役立たなくなってきているという。

○3C分析、SWOT分析、PEST分析が通用しない時代

 横山教授は、企業を取り巻く環境が、自社に直接影響を与えることができるタスク環境と、そうでないマクロ環境があるが、

  • タスク環境:
    • 3C分析:市場・顧客(Customer)、自社(Company)、競合(Competitor)を分析。
    • SWOT分析:競合を想定した上で、自社の強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Oppotunity)、脅威(Threat)で分析。
  • マクロ分析:
    • PEST分析:政治(Politics)、経済(Economy)、社会(Society)、技術(Technology)という視点で分析、外部環境による自社への影響を予測する

これらの分析で、横山教授は、天候や天気からマクロ環境とマーケティングの関係を考察している。

日本には四季があり、マーケティング担当者はこれに合わせて計画を練る。長期的な天候の変動だけでなく、短期的な天気の変化によっても計画は左右される。降雨や気温の変動による売上変動は現場では経験則として常識として対応し、実際データはそれを支持するものが多い。

ただ、この「半ば常識」が曲者で、担当は多種多様なデータを取り扱うことから、多くは経験則で深く考えずに実行してしまう。つまり季節はまだまだ常識の範囲内だが、気候や天候はどうか。

最近は夏に夕立があるか、春の訪れの「三寒四温」はどうか。近年の暑さ、寒さ、降雨量が異常で常識を超えている。さらに酷暑、ゲリラ豪雨、爆弾低気圧、線状降水帯といった気象の「新語」が市民権を得ることになり、マーケティング計画を以前のような緻密さよりも柔軟性が求められている。🛒🧺🦠🖋🔑🚕🚗🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:100年で激変したウイルスとの闘い」から

2022.7.20   日経産業新聞の記事「TechnoSalon:100年で激変したウイルスとの闘い」から

ウイルスも生き残るためには感染力を上げ重症化率を下げる変異をする

 コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、新型コロナウイルスと約100年前の第1次世界大戦の最中、世界的感染が広がったスペイン風邪を比較して収束について考察している。

◯第1次世界大戦でパンデミックとなったスペイン風邪

 山﨑教授によれば、ウイルスの特徴として宿主を殺さない程度に感染し、感染によってウイルスを増やす過程で変異を起こすという。あまりにも重症化率が高いと宿主をなくすことで自分達は生き残れないことになるため、変異で感染力を上げ、重症化率を下げるという。

約100年前の第1次世界大戦の最中、世界的感染が広がったスペイン風邪は、のちにインフルエンザウイルスの変種と判明したが、光学式顕微鏡の限界でそのウイルスを観察することをできなかった。しかし、今回の新型コロナウイルスでは、遺伝子の塩基配列や変異まで把握されている。また、スペイン風邪が世界に広がるのに2年かかったが、コロナの場合は、2ヶ月で拡散した。その要因は、移動手段の航空機の目覚ましい発達が背景にある。

このウイルスに対して人類は情報通信手段を急速に発達させ、感染対策までも共有されるに至った。確かにコロナウイルスは今後も変異を続けるが、変異で感染力を上げ、重症化率を下げていくだろう。その間にワクチンを人類は開発し、免疫力を強化して、やがてウイルスも感染力を低下させることになる。すなわち国民の集団免疫ができることになる。

新型コロナウイルスもやがで集団免疫で闘いの勝負が決まることになる。ワクチンの開発と接種は、集団免疫を形成させることになろう。😷🌍🤖💻🧠🍞🎓✏️🏙🌾🍓😅🏃‍♀️🏠😷🦠❄️🍅📖🔎⚡🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:男女の賃金をどう比べるか」から

2022.7.14  日経産業新聞の記事「眼光紙背:男女の賃金をどう比べるか」から

企業の自認構成に依存するため単純な「平均」の比較は危険

コラムの著者によれば、日本政府が301人以上wp雇用する企業に「男性の賃金に対する女性の賃金の比率」の公開を義務付け、男女格差の存在を示すことは評価できるが、実際には「平均の罠」に陥る可能性があるという。

○年齢や学歴、職種などの同じ属性の男女格差をみるといった詳細な比較手法の確立が必要

 コラムの著者によれば、今回の公開は是正を促す圧力にはなろうが、人事経済学が専門の早稲田大学の大湾秀雄教授んいよれば「単純な平均比較は機能しない」と指摘している。

例1)数千人いる生産現場の社員はほとんどが高卒の男性で、女性は大卒、院卒の本社勤務や研究開発職が多い場合、男女の平均賃金の差異は小さくなるが、女性の総じた高学歴という学歴要因である。課題としては、例えば研究所内の昇給昇格において無視できない男女格差があっても覆い隠されてしまう。

例2)一定の年齢以上はほぼ男性で、女性社員の多くが若手の場合、平均格差は大きくでる。だがこれがジェンダー要因以上に年齢や勤続年数などの要因によるところが多いだろう。今は女性のとって働きやすい環境であっても数字は逆のメッセージを伝えることなる。

これらの事例は極端ではなく、「平均の罠」に陥るのは年齢や学歴、職種などの同じ属性の男女格差をみるといった詳細な比較手法がないためである。これを確立しないと折角の指標が意味をなさない。👩👨🖼📖🎥📈🎒💴📞🚗🚀⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:産業技術を人間中心に」から

2022.6.28  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:産業技術を人間中心に」から

シリコンバレーではWeb3.0による「インダストリー5.0」に進化

 コラムの著者 フィル・キーズ氏(米インタートラストテクノロジーズ マネジャー)によれば、シリコンバレーはインダストリー5.oにドイツなどEUが産業界をデジタル技術で最適化することが普及する一方でさらに進化しているという。

○新型コロナウイルス禍から登場したインダストリー5.o

 キーズ氏によれば、EUが公開した報告を読むとインダストリー5.oは新型コロナウイルスの世界的なパンデミックで登場したという。インダストリー4.0が産業界を最適化させるという焦点は狭すぎと指摘し、コロナ禍や地球温暖化の危機を乗り越えるためには、産業界をもっと人間中心にするように更新させることが必要だという指摘である。インダストリー5.oは、EUがいう温暖化対策や人工知能規制の法案を提出して人間中心のアプローチを産業界に要求している。

シリコンバレーにおいてインダストリー4.0でははIoTやAI市場を狙ってる企業に利用されている。インダストリー5.oでは、インダストリー4.0の産業用途のデジタル技術はそのまま利用し、労働者の健康やクリーンな環境など産業と人間の便益に貢献できるように変身させることを狙っている。

社会の復元力を高めるためにEUの報告では、産業の脱集権化を薦めており、ブロックチェーンやNFTといった脱集権化を進めるWeb3.0技術の採用を推進しようとしている。シリコンバレーでもGAFAには批判が多いが、Web3.0へ参入するVBも多いという。インダストリー5.oの行方が興味深いところである。🔧💰🏦👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇺🇸🇩🇪


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「SmartTimes:女性社員に魅力的な企業」から

2022.7.15   日経産業新聞の記事「SmartTimes:女性社員に魅力的な企業」から

世界的にも男女に差はなく勤労環境の問題

コラムの著者 スティーブ・ブライスタイン氏(レランザ社長)は、日本企業のトップから女性社員にとって魅力的な企業を問い合わせがあるが、経営者の思考が男女の差ではなく勤労環境の再考にまで至っていないことに触れている。

○ できるマネージャーは勤務時間が最も短い

 ブライスタイン氏によれば、グローバル企業の大多数は女性従業員数、とくに女性管理職数を増やそうとしているという。日本企業ではまだまだ女性が軽視されることが多いが、そんな日本でもグローバル企業なみの取り組みを考えるようになったという。

日本人も含め、最も生産性が高く効率がいいマネージャーの人たちは大体勤務時間も最も短いという。仕事に熱心なことは当然だが、仕事以外にも趣味や興味を持って、定時に退社し、定期的なエクササイズも怠らないで健康に気遣っている。家族との時間も大切にしている。

企業からの支援があろうがなかろうが、このようなマネージャーは自分の時間やお金を使って自分から勉強や仕事上の成長をつねに考え確保しようとしている。

日本企業の経営者では、男性社員の残業や飲み会、ゴルフといったことが当たり前で女性社員にはどう待遇すれば良いかわからない人が多いという。実は、このような残業や飲み会、ゴルフは男性社員にも良い勤務条件といえないことも気づいていないことが多いという。つまり、男女差よりも勤務環境の改革が先の課題であるという。そこに男女共に魅力ある企業のあり方があるとみている。📱🩺🏥👩👨🚘🚗📶🩺📈😷💻💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🇯🇵