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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「横山斉理の目:変わる家計的購買者、コロナ機に、商機生む」から 

2021.4.16  日経産業新聞の記事「横山斉理の目:変わる家計的購買者、コロナ機に、商機生む」から

家族での購買者と利用者が不一致でマーケティングも複雑化

 コラムの著者 横山 斉理氏(法政大学経営学部教授)は、前回に引き続き、日曜消費財に対して、購買者と使用者に分けて考えると企業のマーケティング戦略が見えてくるという。

○特定の家族イメージではニーズを満たせないところにビジネスチャンス

  横山教授は、以下の3つに購買に分類している:

  1. 購買者と使用者が完全に一致:買った人が使うという場合
  2. 購買者ろ使用者が部分的に一致:家族の一部が代表して購入するような場合
  3. 購買者ろ使用者が完全に異なる:代用的なカテゴリーはベビー用品やペット用品

といった具合である。この時、A.は最もシンプルで、企業はターゲットのニーズを汲み取り、それを満たす商品・サービスを提供すれば良い。C.も同様にシンプルで、使用者のニーズを特定し、それを満たす商品・サービスを選んでもらうようにアピールすることである。

B.はA.やC.とは異なり複雑である。代表的な事例は、家計的購買であるという。家族の誰かが自分と他のメンバーのニーズを満たす商品を買い求める。このような状況では、家族のニーズに最も沿った商材をそれぞれ買い揃えるのは現実的ではない。企業にとっては家族の最大公約数的なニーズを充足できる商材を提供することで家計的購買者を納得させることになる。

ところがコロナ禍で事情がさらに複雑になる。例えばスーパーマーケットで販売されている食料品を買う場合、コロナ前では家庭の特定な誰かが一手に引き受けていたが、在宅ワークや在宅学酒の増加で「おつかい」をする家計的購買者は限定的ではなくなった。いつもスーパーマーケットで買い物する人以外が買い物をすることになる。

こうなると企業は、これまでの主婦層や「おつかい」をする少年へのアピールではなくなり、複雑でターゲットが絞りにくい。しかし、これを克服すれば大きなビジネスチャンスでもあろう。🛒🍆🍅🐟🏃‍♀️🚥🏪😷🎁🎓🏪🚚📦💡⚡🌍happy01🏪🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:コロナで考えたいメセナの原点」から

2021.4.15  日経産業新聞の記事「眼光紙背:コロナで考えたいメセナの原点」から

メセナとは芸術文化振興による社会創造

新型コロナウイルスの感染拡大でアーティストは表現の場を制限されていることから、コラムの著者は、メセナの低下を心配している。

○未曾有の危機から脱しつつある今こそ企業が支えるメセナに再考を

 コラムの著者によると、企業メセナ協議会の2020年度の調査では、回答企業・財団の80%超が新型コロナウイルスの影響を受け、イベントの中止や延期で、支援の手が届くべきところに届いていないという。

平成になって目に止まるようになった企業のメセナ。最初は短命なブームで終わるかに見えたが、CSR(企業の社会的責任)やSDGs(持続可能な開発目標)の議論もあって、自社らしい、持続的なメセナを手探りで定着させてきた。未曾有の危機から徐々に日常を新常態として取り戻しつつある今、アスリーツやアーティスツを企業が支える原点を再度考えるべき時であろう。

高齢化社会の上位にある日本でも多くの高齢者が創造意欲については旺盛である。メセナはこういった社会貢献から社会創造につながる可能性も秘めている。🏊‍♀️🥎⚽️♬💃🖼⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:コロナ禍での働き方は?」から

2021.4.13  日経産業新聞の記事「新風シリコンバレー:コロナ禍での働き方は?」から

リアルな出社だからこその価値

コラムの著者 小松原 威氏(WiLパートナー)は、コロナ禍の新常態でリモートか出社か忙しく働き方を変える世の中になり、リアルな出社の価値や意味づけが変わってきているという。

○GAFAは逆にオフィス面積を広げている

 小松原氏に限らず、私たちの働き方は大きく変わり、オフィスに出社する代わりに自宅でアプリを開くことで「出社」する時代となった。在宅でも:

  • Zoom:会議
  • Slack:会話
  • Mural:ブレインストーミング
  • Gather townやWonder:オンラインの交流

もできるようになった。在宅でオンラインでの仕事ができるようになると、リアルの出社の価値が変わってきた。日本では、オフィスを半減からゼロとなるところもある。シリコンバレーのGAFAは、逆にオフィスを増やし始めている。そこには、新しい出会いや雑談、チームでのクリエイティブな仕事や五感を使った体験といった、リアルだからこその価値が見直されている。ただ、リモートかリアルかは会社が決めることではなく、個人や仕事の内容によって決めることになるだろう。全てをDXだからといってオンラインにすることは意味がない。効率以上に創造性や価値創造の可能性が高い場合、オンラインかリアルか、その選択がストレスなく行えることがDXの真意であろう。🗼🌇🛠📰🚗🚘💰💴📖✈️😷💺💻⚓️💡🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🔎🦠🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:宴席のニューノーマル」から

2021.4.14  日経産業新聞の記事「眼光紙背:宴席のニューノーマル」から

飲食業界と桜花見

下戸のコラムの著者は、桜が咲き誇る3月下旬花見の宴会の季節にもかかわらず、新型コロナウイルスの感染拡大で飲食業が厳しい状態に中で、酒類のドリンクなど工夫などの示唆している。

○下戸も味方に

 コラムの著者によると、コロナ禍以前は、花見は桜の木の下でレジャーシートを敷いてグループで宴会を催すのが一般的な楽しみ方であったが、今年はコロナ禍の新常態で静かに桜の花を愛でるのが本来の花見ではないかと思うようになったという。

飲酒態度に関する厚生労働省の調査(平成29年度国民健康・栄養調査報告)によると、「ほとんど飲まない」と「やめた」を含めた「飲まない人」は全体の55%を占めているという。飲食店、特に居酒屋は下戸を「歓迎せざる客」として敬遠するという。酒類を始めとするドリンクの利益率はフードのそれよりも高いからだという。

緊急事態宣言解除後も飲食店は時短で厳しい状況に変わりはない。ドリンクで利益を稼ぐことは厳しいことから苦境の一因になっていると思われる。さらにコロナ禍が終わってもテレワークやリモート会議はおそらく定着するだろう。となれば、宴席の楽しみ方やあり方もコロナ以前とは変わった新常態となるだろう。特に下戸に居心地の悪さを感じさせないような工夫を飲食店も施してくれることを願っているという。日本の過半数が占める下戸を味方につければ経営は上向く。🍵🍺🍶💬📶🥛📷👜⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵🌸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:変わらない日本アニメの苦境」から

2021.4.13  日経産業新聞の記事「眼光紙背:変わらない日本アニメの苦境」から

国内空洞化と衰退の道を辿りつつあるアニメ業界

コラムの著者は、昨年の劇場版「鬼滅の刃」や今年話題のアニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が好評な背景にアニメ業界の苦境があることについて危機感を感じている。

○伝統も技術もコンテンツの量も世界の上位ありながら

 コラムの著者によると、アニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は公開初日から30日間の累計興行収入は70億円を突破。観客数は451万人を超えたとされている。

日本のアニメは海外でも高い人気を得ている。海外のアニメファンは日本アニメの高度な作画技術と演出、3Dと2Dの融合に感銘するという。多くの外国人は、制作スタッフが米シリコンバレーのテック企業の従業員並みの報酬を得ていると思うらしい。それが実態と駆け離れていることは国内でも認知されていない。

問題は大多数のアニメーターが生活もままならない低賃金では、日本のアニメは産業として維持できないことを意味している。伝統も技術もコンテンツの量も世界のトップクラスにありながら、やがて衰退すると危機感を感じる人は少なくない。技術やノウハウの継承を含め、なんらかの対策を講じない限り、未来のアニメーターは育たない。さらにそれは海外へのアウトソーシングを進め、空洞化を招く。アニメも国内が空洞化する産業になることは避けたい。🎮🎥💬📶🥛📷👜⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🗒📕happy01🌏🇯🇵