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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:エビデンス政治と企業人の役割」から

2019.4.3   日経産業新聞の記事「眼光紙背:エビデンス政治と企業人の役割」から

合理的な証拠やデータ分析による根拠(エビデンス)で政策を決定

欧州連合(EU)の欧州議会がサマータイム(夏時間)制度を2021年に廃止することを決定した。コラムの著者はその背景にエビデンスによる政策決定があることに注目している。

◯実務的な根拠に基づく反対論も

 エビデンス政治がEUの決定だけではなく、国内の政策にもあるという。サマータイム導入を東京オリンピックの暑さ対策としてあげたことは有名であるが、しかしこれもエビデンスにいる反対論で立ち消えになった。

政治家や「欧米で長年やっているから」という「自称・海外通」の知識人による推進派に水を差したのは、企業人や学者の合理的な反論である。

情報産業ではシステムの変更に伴うコストが経験をもとに示され、アジア諸国と時間調整が必要であることによる生産や貿易のリスクを指摘した。また学者は東京オリンピック開催までの導入は不可能だと理路整然と主張した。政治の動きがしぼんだのも、こう言った実務的なエビデンスによる反対論であったという。🎓💡🔎⚡️happy01🌏💻📶🔧🇯🇵🇺🇸


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:『からい』と『しょっぱい』」から

2019.4.4  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:『からい』と『しょっぱい』」から

料理の言葉には文化や歴史が封じ込められている

コラムの著者 円山 重直氏(八戸工業高等専門学校長)は、塩味と唐辛子の辛味の表現の違いから海外にまで広げて料理や食べ物の言葉について日本食の海外展開のヒントについて語っている。

◯ローカリゼーションの裏に

 関西では塩辛い味を「からい」と言い、「しょっぱい」とは言わないという。唐辛子の辛味と塩の辛さには区別ないということになる。中国では、辛い味でも山椒のしびれる「麻」と唐辛子の「辣」では味の認識が異なる。欧米では肉食が多く、肉の種類名も一語の名詞で表されることが多いという。家畜の名前も、仔牛、雄牛、雌牛についてそれぞれ固有名詞があるという。日本では欧米に比べ家畜が身近でないせいか、形容詞のついた二字で表される。英語では犬も成獣と子どもとも名称が違うという。

生活に密着しているものは、一語の名詞をもつが、それほどでもないものは形容詞を伴う名詞となっている。料理や食べ物の言葉には、その国の文化や歴史が刻まれる。そこに、日本食の海外進出を円滑に進めるヒントとして、その国の文化や歴史を紐解くのも良い手段だろう。📘🔧🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡🍜🍣🍛🍲


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:給食問題が暴く中国名門校の『拝金』」から

2019.4.2  日経産業新聞の記事「眼光紙背:給食問題が暴く中国名門校の『拝金』」から

学歴社会で出産数の制限の中で子どもに過度な期待

 コラムの著者は、子ども健康をおろそかにするなと、保護者が高すぎる学費と揚げ物の多い給食に不満をもち、偽造した証拠写真をSNSに流し逮捕された事件で、中国の悪弊について述べている。

◯学歴のために過大な金銭的負担を厭わない親の心理につけこむ悪弊

 事件は、四川省にある成都七中実験学校の小学部の保護者が起こしたものであるという。中国メディアによると保護者は日頃から冷凍食や揚げ物の多く、高額の学費に見合わない給食に不満を抱いていたという。

この実験学校は北京大学など有名大学に卒業生を輩出する名門校であるのに、このような事件が起こった。名門校のブランドを使い、高額な学費をとり、親の心理につけこむやり方に、多くの人が憤慨しているという。学校側は民営企業と提携して、マンション販売に入学権を組み合わせたり、名ばかりの私立校を設立して高額な学費を集めるなど悪弊が横行している。🎒🎓💡🔎⚡️happy01🌏💻📶🔧🇨🇳


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:繁栄をもたらした電子回路」から

2019.4.2  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:繁栄をもたらした電子回路」から

ICTの基本はハードウェアである電子回路から

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、電気回路から電子回路の原理について解説している。

◯飛躍的に情報エレクトロニクスを発展させた能動素子の発明

 リング状あるいはネット状に閉じた通路を回路といい、そこに電流を流すのが電気回路である。特に情報関連機器など、複雑で繊細な信号を扱うのが電子回路であると、和田教授は解説している。

電気回路の構成要素は、

  • 電気抵抗
  • コンデンサー
  • コイル

とよばれる受動素子と増幅作用のある

  • 真空管、トランジスタ

など能動素子である。能動素子は信号を発生させたり、増幅したり、解析や波形操作も可能で、大きな発明である。能動素子のおかげで信号、つまり情報の扱いが今日になって使えるのようなった点で重要である。

受動素子も能動素子同様に応用面で重要な役目を果たす。その1つが、共振現象で、コンデンサーが電流の位相を電圧より90度進ませる作用がある。一方、コイルは電流の位相を電圧より90度遅らせる作用がある。コンデンサーとコイルを組み合わせると電流の位相差が180度異なることで、共振という現象を起こす。共振は特定の周波数の電流の振動を捉えることができ、これがラジオ、テレビ、電話などで特定の信号だけを取り出す同調回路の原理になる。📘🔧🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡💻


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:日本の保守性、GAFAも嘆く」から

2019.4.1  日経産業新聞の記事「眼光紙背:日本の保守性、GAFAも嘆く」から

技術の進歩に取り残された日本

 コラムの著者は、プラットフォーマーの台頭で世界では問題視されているGAFA(Google, Amazon, Facebook, Apple)ではあるが、日本市場ではその問題さえも取り残されている状態で競争力の低下は否めないという。

◯経営者や技術者自ら、価値や使い方に乗り遅れている

 日本経済研究センターは3月下旬に「GAFAも嘆く日本の保守性」という報告書を公開した。その中で日本には世界的に活躍できる高度な技術や人材がいないのではなく、「経営者や技術者自らが、その価値や使い方に気づいていないだけ」と指摘。

GAFAの一躍を担う企業は東北の技術者100人近くに現状の3倍程度になる給与水準を提示したが「誰も転職に応じなかった」という。また、技術提携しようと提案しても、すぎに経営の意思決定ができず、技術が陳腐化したころに売りに出したという。

第4次産業革命時代はスピードの時代。そのため、人材も技術も有効です時間が短い。それゆえに終身雇用にしがみついたというのが現状だという。また、経営者も差別化にこだわるあまり、独自技術にこだわる。だが、IoTやAI、ビッグデータが急速に普及する時代は、保守性やこだわりを許してはくれない。活かせる時に最大限に活用し評価する姿勢がないと、日本の競争力の低下は止まらないという。📉📈💡🔎⚡️happy01🌏💻📶🔧