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2019.4.2  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:繁栄をもたらした電子回路」から

ICTの基本はハードウェアである電子回路から

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、電気回路から電子回路の原理について解説している。

◯飛躍的に情報エレクトロニクスを発展させた能動素子の発明

 リング状あるいはネット状に閉じた通路を回路といい、そこに電流を流すのが電気回路である。特に情報関連機器など、複雑で繊細な信号を扱うのが電子回路であると、和田教授は解説している。

電気回路の構成要素は、

  • 電気抵抗
  • コンデンサー
  • コイル

とよばれる受動素子と増幅作用のある

  • 真空管、トランジスタ

など能動素子である。能動素子は信号を発生させたり、増幅したり、解析や波形操作も可能で、大きな発明である。能動素子のおかげで信号、つまり情報の扱いが今日になって使えるのようなった点で重要である。

受動素子も能動素子同様に応用面で重要な役目を果たす。その1つが、共振現象で、コンデンサーが電流の位相を電圧より90度進ませる作用がある。一方、コイルは電流の位相を電圧より90度遅らせる作用がある。コンデンサーとコイルを組み合わせると電流の位相差が180度異なることで、共振という現象を起こす。共振は特定の周波数の電流の振動を捉えることができ、これがラジオ、テレビ、電話などで特定の信号だけを取り出す同調回路の原理になる。📘🔧🏢🏠📖🎓⚡️🌏happy01🌏💡💻

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