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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:西城さんと大衆消費社会」から

2018.6.1  日経産業新聞の記事「眼光紙背:西城さんと大衆消費社会」から

かつてのレコード大賞、紅白歌合戦には大衆がいた

コラムの著者が取り上げているのは、歌手の西城秀樹さんの訃報に触れ、当時と今の消費市場との差について語っている。

○消費社会に大衆が君臨

 西城さんのかつての人気は、ヒット曲の連続上位ランキングで語られている。また、テレビに映る西城さんの印象として残っているのは、1979年の日本レコード大賞のおおみそかでの出来事だという。

ジュディ・オングさんの「魅せられて」と、西城さんの「YOUNG MAN (Y・M・C・A)」の一騎打ちで国民的な注目を集め、敗れた。しかし、発表直後にすかさず立ち上がり、笑顔で相手をハグし、舞台までエスコートする姿は、かっこよかったという。他の日本歌謡大賞は総なめにしていたのに落選理由は、海外曲のカバーということでレコード大賞側は拒否した。西城は他の曲でノミネートしたが、聞き手という消費者の支持や実感よりも作り手側の事情が優先された。この翌年、大衆音楽は、演歌とアイドルソングに分化していく。そこには、当時のレコード大賞、紅白歌合戦の重みはなく、消費市場から大衆が消え去った象徴であったという。🎤♬🏢📈💡🔎⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:消費増税、実施時期の再検討を」から

2018.5.31  日経産業新聞の記事「眼光紙背:消費増税、実施時期の再検討を」から

前回の消費増税の二の轍を踏まないために

コラムの著者が取り上げているのは、2019年10月に消費税が10%に引き上げられるという見通しについて、過去の失策の二の轍を踏まないようにと示唆している。

○日本経済の復活の兆しを失速に戻す失策をしないために

 高齢化で拡大する社会保障費を消費税で穴埋めすることは財政健全化には必要な策であるが、懸念材料はその時期である。まt、財務省の計画実現が目的化することも問題があると、コラムの著者は指摘する。

まずは、時期である。前回2014年4月に消費税を5%から8%に引き上げても景気は大丈夫といった論理で進めていたが、結果はマイナス影響を過小評価して景気低迷が長期化した。今回も引き上げで景気は影響しないという論調が多い。

さすがに政府も前回の失策の二の轍を踏んではいけないと、消費増税後の財政政策を打つ準備に入った。ただ、一時しのぎで、世界景気が、資源価格の上昇や国内と人手不足、働き方改革で人件費が徐々に増加し、デフレ脱却への動きは出ている。焦らず、元の計画から抜本的に見直し、他の税収の拡大政策を実施時期を再考すべきではないかと、コラムの著者は示唆している。💴💵🏢📈💡🔎⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「トレンド語り:フランスの地ビール、味・ラベル、若者らしく」から 

2018.5.30 日経産業新聞の記事「トレンド語り:フランスの地ビール、味・ラベル、若者らしく」から

消え去ったアトリエ産ビールを再興

コラムの著者 竹原 あき子氏(工業デザイナー)はフランス・パリのビール生産アトリエの再興について語っている。

○ラベルも爽やかに

 どこで飲んでも同じ味でいいわけはないと、若者が地元のパリビールに取り組んでいるという。古くはローマ時代からビールは作られてきたが、1489年法律で規制が始まると、生産は次第に大企業の手に落ちていった。ただ、2回の世界大戦中もパリには30ものビール生産アトリエがあったという。

だが、やがて競争激化でアトリエ産ビールは消えたという。竹原氏が取り上げたのは、パリ産のビール、「ラ・パリジェンヌ」で、2011年に生産を始めた。シャンパンやワイン造りをしていたバルテルミ一家の子孫であったが、ビール造りは初心者。独学で、有機濾過せず、瓶の中で熟成する、という一味違うビールを作りあげた。

ラベルも最初はシンプルであったが、女の子が自転車に颯爽とのっているもので、髪の毛の色とビールの名称(白、金、赤、栗色)に合わせて、服装の色も変えた。パッケージも若者らしく大人の味でない新しさを感じるという。🍺🇫🇷🗼💡⚡️🌎happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:勉強と『はめ絵遊び』に共通点、直感から推理・理解楽しく」から

2018.5.22  日経産業新聞の記事事業「TechnoSalon:勉強と『はめ絵遊び』に共通点、直感から推理・理解楽しく」から

小学校の勉強である記憶作業からの脱却

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、自ら小学校の勉強嫌いを克服した経緯と優れた科学者に共通の直感から理解につなげる感覚について語っている。

◯問題が解けたときの快感が転機に

 和田教授は小学校の頃は勉強嫌いであったという。嫌いな原因は、記憶作業であったからで、その重要性は後にわかるが、その重要性を知ることなく、頭という倉庫に知識という品物を積み上げる強制作業と思えたからだという。

それが本当に好きになったのは、問題が解けたときの「解った」という快感を知ったからだという。勉強をして新しく入った知識が、すでに頭にある知識と結びついて生き生きしてくることが解る。自分の世界が広がるあの嬉しい瞬間だという。和田教授はそこに「はめ絵遊び」と共通する面白さとスリルを感じたからだという。

はめ絵遊びは、パズルで、小片をはめ込んで絵を完成させるもので、「この小片はここにハマるはずだ」という直感があって、試行錯誤した後、「はまった」が「解った」となる。この直感は、優れた科学者の共通するもので、理解に移行させる能力を持ち合わせているという。🔧🎓📖🔎⚡🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:NONIO、「臭いをノー」を訴求」から 

2018.5.29  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:NONIO、「臭いをノー」を訴求」から

意外に多岐にわたる臭いグッズ

コラムの著者 岩永 嘉弘氏(ネーミング&コピーライター)が紹介したのは、夏場きになる臭いグッズのネーミングである。

○特性訴求と差別化訴求に成功したライオンのNONIO

 良い匂いではなく、悪臭の臭い。夏が近づくと、社会の迷惑感がクローズアップされる。特にオジさんたちの臭いは矢面に立たされる。また、デートなどの夏の接近戦でひんしゅくを買う口臭。これにターゲットを合わせたのが同社のNONIOである。CMの強烈な印象と、耳から入る「ノー臭い」と聞こえること。タレントのローラさんのナレーション;

「ほら、NONIOすれば、会話がはずむノニオ。もっと仲良くなれるノニオ」

に合わせて文字のOと「口」を合わせたポスターなどから一目で口臭予防機能と一緒に覚えてしまうという。このネーミングは、特性訴求と差別化訴求をうまく行いマーケティングの使命を成功させている。

意外に臭い対策の商品は広がりは大きいという。身体用、衣料用、住居用もあり、多岐多数の商品が出回っている。その中で臭いをズバリとネーミングしている事例は少ないという。🌂☔️☀️🏢💡⚡️🌎happy01